粗さゲームズ2本目:栄光の落日…

 あの時、我が田舎町では確かにスーパーロボットブームが来ていた…

あれは1995年のことである。あの頃の私はスーパーロボットにハマっていた。それはアニメから来たものもあったが、多くはゲームから来たものだ。当時のバンプレスト社が出していたコンパチヒーローシリーズ…

ザ・グレイトバトルシリーズや、バトルドッジボールなどが私の心を熱く燃やしていたのである。どんなゲームなのかは各種動画サイトなどにプレイ動画がたくさんあるのでそちらを見てもらうとして…本題はそのコンパチヒーローシリーズの集大成とも呼べるゲームの話である。

第四次スーパーロボット大戦!

ファミコン時代から続く夢のスーパーロボット大戦争。マジンガーZ、ゲッターロボ、ガンダム……コンパチヒーローシリーズでもお馴染みの彼らが一堂に会し、強大な悪と戦うシミュラマシリーズである(シミュレーションドラマって意味なんだと)

いつも通りにロボットいっぱいなゲームだと思ってソフトを購入した私が一番驚いたことは…パイロットがいることである。いや、ロボットにパイロットがいるのは日本アニメでは当たり前のことだ。いちいち驚くことではないはずである。しかし、2Dのコンパチヒーローシリーズではロボット自身が意思を持って行動する世界観が当然であり、多くの子供たちもそれを当然のことと受け止めてきたのだ。

しかし、今回は違う…知らないロボットも多い。ダンクーガだの、ダイモスだの、エルガイムだのは全く知らない。だがそんなことは問題にもならない。彼らの魅力はわずかなインターミッションの中でしっかりと表現されていた。無駄に熱血と気合ばっかり覚えているダンクーガのイケてる奴らに、敵司令官の妹との愛を最後まで貫いたダイモスの空手マンに、なんかレッシィとかいう可愛い女の子に好かれてる兄ちゃんに…まあ、そんな感じである。

そうそう、バンプレストオリジナルのロボットもかっこよかった。私はスーパーロボット派だったのでグルンガストを選択した。この重量感があって高い攻撃力、まさにスーパー! よくわからない漢字の必殺技もかっこいい。テーマ曲もいかにも昭和のロボットアニメという感じで素晴らしいのである。アマゾンミュージックにもあるので聞いてみてね。

バトルドッジボールで散々使ったマジンガーZが、機械獣やモビルスーツとバンバンやりあい、指から出る(ようにしか見えない)ゲッタービームでボスキャラを落としまくるゲッターロボ(真も)。ガンダムは…なんか弱かった。Zガンダムやνガンダムはパイロットの補正も強くて、われらがスーパーロボット軍団に大きく貢献してくれたのである。あの忌まわしいステージにたどり着くまでは…

栄光の落日…こんなの無理だろ!

第37話、栄光の落日…幼き頃の私はこのステージでガチの詰みを経験しかけることになった。なんせこちらはフルメンバーでなく(ゲッターもゴーショーグンもサーバインもいない…)、敵はアホほど多いうえ、援軍は二回も来る。確か二回行動する敵も何人かいたはずである。これに対し、われらがスーパーロボット軍団は一軍は鍛えたり改造したりしていたものの、二軍どもは本当に弱くて弱くて…

だが今更最初からなんて出来るものか! スーパーロボット軍団はいかなる困難にも立ち向かうのだ! という気持ちでゲームオーバーを何度も何度も繰り返して少しずつ行動を最適化していった…当時はまだ戦闘アニメをカットできない。全滅プレイなんて知らなかった。膨大な時間を使って、何度も何度も挑戦した。少なくとも10回は繰り返した記憶がある。そして、残りユニット2~3機しか残っていない状態で何とかクリア…あの時には大きな達成感(と疲労感)に包まれただろう。そしてきっちりと最終話までクリアした。ゼゼーナンというオッサンがなんか強かった記憶があるが、エンディングを見た記憶もあるのでちゃんとあのオッサンも打倒したのだろう。

幼き頃の、初めての頭を使うゲームの思い出である…

そしてこのゲームのもう一つの楽しみ、それは見たことのないロボットアニメを知れることだ。当時はロボットアニメのビデオなんていくらかの有名作品しか出ていなかったが、それでも町のレンタルビデオ店でスパロボに出てくるロボットアニメを探したものである。そして、あのダンクーガのビデオも発見した。テンションの上がった私はさっそくそれを借りて自宅のビデオデッキにテープを入れて再生した…

な、なにこれ……?

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