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*家庭菜園たがやしマガジン

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家庭菜園のコツや種の事、自然農の田畑で起こる不思議な出来事をまとめていきます。 皆様の菜園LIFEの参考になれば幸いです(''ω'')ノ
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記事一覧

*さぁ、種採りしましょうか。

私の種採りバイブル、「岩崎さんちの種子採り家庭菜園」 今は残念ながら、販売されていないようである。 野菜にまつわるエッセイや、種採り方法、 栽培歴などが載っており、 初心者だった頃の私はこの本を読んで 種採りの意欲を沸かせたものである。 種採り、と言っても野菜を放ったらかしにしていたら 種ができるというわけでもなく、 ちゃんと種を採る時期というものがあって、 横着な私はよく失敗をする。 適期に採れなかった種は、 鞘が弾けて中の種が飛んでしまっていたり、 雨に当たってカビ

*草刈り機やーめた!自然農の草刈り

畑の草を、草刈り機や手鎌で刈った後、 下手くそな美容師に髪の毛を切られた時のような 不格好さと、不自然さや乱れなどを感じたことはないだろうか。 そんな時、畑に何とも言えない申し訳なさと、 残念さが残る。 なぜ、わたしが畑に手を加えると こんなに不自然さが残るのか?美しさがなくなるのか? と不思議に思っていた。 草を刈って1週間ほど放置すると、 なんとかまた自然な雰囲気が戻ってくるのだが、 草を刈ってキレイにしているはずの行動が、 畑を乱れさせ、不自然な場所に成り下がるのか

*畑満開!美しい野菜の花々

野菜の花は、育ててみないと見る機会は少ない。 観葉植物と違って、野菜の花を育てることもないし、 売っていることもないだろう。 とても小さなものから、けっこう豪華な花を咲かせるものまで 様々であるが、 畑で野菜を育てるようになってから、野菜の花がとっても好きになり、 育てて食べる以外のお楽しみにもなった。 ウチの畑は必ず種を採るから、花が咲いてきて野菜が食べれなくなっても その場に残っていて、特に春はお花畑と化すのだ。 エンドウ系のお花で、スナップエンドウや絹さやなどは同じよ

野菜達に聞いてみよう!気にするべきなの!?畑の連作障害

連作障害とは、同じ場所で、何年も同じ作物を育てていると、 その作物に必要な養分がだんだんなくなり、育たなくなる、 という現象のことをいう。 だから、毎年なるべく去年とは違う場所に作物を植えるように気をつけるのだ。 淡路島の慣行農業を見ていると、毎年同じ畑で、 一年を通して米、レタス、玉葱、と繰り返し繰り返し隙間なく作っていくのだが、 科学肥料や牛糞をたっぷりとすき込んでいるから、養分という点では問題ないのだろうか。 自然農では、特に肥料をたくさん入れる訳ではないので、

*収穫まで気が抜けない!夏野菜の苗を虫さん達から守りましょう!

苗半作精神で、慎重に、懸命に作った野菜の苗が、 畑に定植するなり無くなった! なんて経験ないでしょうか? ポリポットから畑に定植したとたん、 そこは自然界真っただ中で、 幼い苗は突然その大自然に放りだされ、 身を守るすべもなく、あっという間になくなってしまうこと 少なくない。 せっかくここまで丁寧に時間をかけて育てた苗を、 ウリバエや根切り虫、ナメクジなどなどに食べてしまわれると、 やり場のない怒りに捕らわれ、もう畑なんてしない!とか、 もう自然なんて嫌いだ!なんてことに

*種採り不要の野菜たち

畑で育てる野菜の種は、自家採取するか、固定種の種を購入するのだが、 毎年種を買うのは、そこそこお金がかかる。 固定種や在来種の種は一袋300円ほどするので、なるべく種を採るようにしている。 なるべくなら全て自家採取したいけれど 鳥に食べられてぜーんぶ無くなっていたり、 明日採ろうと思っていたら、全て弾け飛んでいたりΣ(・ω・ノ)ノ! 雨が降ってカビてたり、 種が採れるまで上手く育たなかったり・・して途絶えてしまう事がある。 自然界はキビシイのだ・・! アブラナ科 アブラ

*虫の仕業

畑をよく見渡すと、そこには様々な虫がいる。 あまり虫の事に詳しくはないけれど、やはり野菜や米に付く虫は気になるものだ。 例えば、アブラムシ、カメムシ、ウリバエ、ウンカ、モンシロチョウの幼虫、虫ではないけれど、ナメクジ(じゃああれは何なの?)など、野菜の苗をムシャムシャ食べ尽くしたり、米を枯らしてしまう虫達だ。 ウチの畑や田んぼにもこれらの虫が大量発生したが、殺虫剤を撒くでもなく、殺すという事をしたことはない。 彼らを観察してみると、面白い習性が見えてくる。 カメムシ

*苗半作!夏野菜の苗作り

そろそろ夏野菜の種を蒔く時期がやって来た。 ウチの畑は自然農なので、本来なら畑に苗床を作り、そこに種を蒔き、 本葉が出てきたら定植する、というやりかたなのだが、 この時期は虫さんたちも活動し始める時期で、 種が発芽してもすぐに食べられてしまう事が多いため、 ポット苗を作って移植するという方法で育てる事にしている。 ポット苗である程度の大きさに育った苗は、虫も好んで食べに来ない。 やっぱり双葉の若くて柔らかい葉が好きなのだろう。 毎日の水やりという仕事は増えてしまうが、 虫

*自家採取のススメ・自然交配と一代交配

家庭菜園を始めてから、毎年毎年種を採り続けてきた。 毎年いろいろな種を採っていると、様々な変化が見られる。 例えば色の違う人参を育てて種を採ると、 それらが交配し合ってしまい、色が混じった風変わりな人参ができてきたり、 大根も、赤大根と黒大根と白大根が混じって黒っぽい白大根や 首が赤い白大根になったり、 カボチャ同士も交配するから、蒔いたものとは形の違うカボチャが できたり・・ 自然界では同じ科同士で交配し合い、親とは違う姿形に変化するということが起こっていて、

*愛してやまない、雑草と呼ばれる草花たち

春の畑は雑草と呼ばれる草花が一斉に咲き始め、 春の訪れを知らせてくれる。 私はこの時期が大好きで、自然に生えてくる雑草の花に見とれ、 幸せを感じ、のほほんと畑を眺めている。 が、それもつかの間、 4月に入るとそれらの草花は背丈をガンガン伸ばし始め、 私が植えた野菜やハーブはどこに植えたか探さないと分からないほどになってくる。 焦って草を採り始めるのだが、一雨降るごとに草は成長し、 その生命力に敗北するのだ。 とはいえ、この時期の草花は、4月に花を咲かせ、 種をつけて枯れ

*野生と化した野菜たち

耕さない自然農をしていると、野菜の種が自然に落ち、自分で勝手に発芽し始める。 種はなるべく自家採取し、取れなかったものなどは固定種の種を購入している。 自家採取と言っても、簡単に取れるものとそうでないものがある。 大根の種など簡単にできるが、ふと気づくと鳥に全て食べられていたり、 からし菜の種を取ろうと見てみると、すでに弾けてばら撒かれていたりする。 きゅうりはお腹を裂いてみると、母体の中ですでに発芽していた(;・∀・) 黄色の花が咲くアブラナ科の野菜達(小松菜、ブ

*一粒万倍・誰もが豊かになれるもの

畑の作物の収穫よりも、種を採ることを優先してきた。 おかしな人だと思われるかもしれないが、 なぜだかそうしてしまうのだ。 種がないと、次がない。 なければ買えばいい。売っているのだから。 それもちゃんと分かっちゃいるけど、辞められない。 自分でも呆れるのだけれど、性というのはこのことか・・と諦めている。 けれど、お陰で大種持ちになった私は有り余るほどの種を持ち、 それを畑に花咲か爺さんのごとく蒔き散らかすのだ! しかし実際そんなにたくさんの種があったところで、 使い切る