「等身大」だからこそ発揮される魅力
「等身大の自分」って、どんなだろう??
というか、そもそも素の自分を曝け出したのっていつだったっけ??
我々は大人になっていくにつれ、本来の自分を後ろに引っ込め「他者から良い評価を受けやすい自分」(仮面)をやむを得ず作り上げていきます。
これを自覚した上でやる分にはいいのですが、無自覚だった場合、この作り上げた仮面の方を本来の自分だと信じるようになり、元の自分を見失うケースも結構あります。
人によっては、「こんな自分でありたい」という「理想の仮面」を作って被り、それが本来の自分だと思い込むようになる人もいたりしますね。
過去の私がそうでした。
素の(裸の)自分でなんて戦えない、勝てるわけがない。
そもそも等身大の自分なんて、そんなものに魅力はない。
そんなものは売れない。
だからちゃんと他人に評価されるものを作り出さなきゃ。
当時の私はそんな風に考えており、等身大の自分を使うなどという発想に至ることはありませんでした。
(しかしそこから数年後、その考えが覆ることになるのですが、それはまた別の機会に…)
さて、今日ご紹介するのは、「他者基準」「相対評価」の嵐が吹き荒れまくる戦場(声優養成所)で奮闘中の、M.Kさんの近況報告です。
M.Kさんは前回のnote記事(前後編)を読んでくださったそうで、それを見て思ったことがあり、わざわざメッセージを送ってくれました。
私の声優スタジオレッスンに2回参加されたことがある方です。
(掲載の許可は頂いています)
以下、M.Kさんからのメッセージです。
>地声や自分の経験に自信を持って、それを生かしていくことが大切なんだなと勉強させていただきました。
このコメント、過去の私にもシェアしてあげたい…!
(てかシェアしたところで頭が悪かったから多分理解できないとは思うけど)
ほんと、そうなんですよ。
地声や自分の過去の経験って「嘘がない」から、それらを使うと「説得力」がグッと増すんですよね。
そ う、
等 身 大 に は 嘘 が な い 。
これってものすごく強い、そして魅力的な武器(土台)になるんだと、今の私は思っています。
この土台が元にあることを認識できていれば(受け入れていれば)、どんな仮面を被ったとしても説得力がついてくる。
全ては「等身大」が出発点となり、それがイコール「唯一無二の個性」となります。
だって、自分と全く同じ経験をしてきている人っていませんよね?
ここが、誰にも真似ができない部分なわけで。
M.Kさんは現在、年配の役を振られることが増えてしんどくなってしまっているとのことですが、
「等身大の自分をどう使うか」
これを忘れずに研究していくといいのではないかなと思いました。
20代ですから(とっても若いので)、テクニカルな部分での加工(声作り)はある程度必要だとは思いますが、それはあくまでも「調味料」であり、素材の味を活かすためのものであると思います。
さて、ここで話が少しそれますが、先ほどのM.KさんからのDMで1つ気になった部分が。
↓
だった!?
え、ちょっと待って、もう終わった後のこと考えてるの!?
早くない!?
このDMを頂いた時、私が真っ先に思ったのがこれです(笑)
これは私の個人的な「解釈」になるんですが、なんかこれ、うっすら諦めてる感じ?じゃない??って思ったんですよね。
(そうじゃないかもしれないんだけど)
で、思わずこうお返事してしまいました。
言わなくてもいいことなのかもしれないのですが、つい言ってしまいました。
これは私のエゴですね(苦笑)
でも、こういう「気合い」って結構バカにできないんです。
特にギャンブルの世界では。
(と、私は考えています)
そしたらM.Kさん、またお返事をくださってですね。
しかも、嬉しいご報告も一緒に添えてくれました!
100人以上の中から1人!!
これってかなりすごいことですよね!
しかも地声(等身大)で挑んで勝ち取った!
M.Kさんとしては、大きな成功体験になったのではないかなと思います。
引き続き応援しています。
いつか現場で一緒にお仕事できますように。
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