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頭がおかしい拝米保守言論人

当初、このウクライナ戦争に関する日本の戦略的な見方として、よく言われていたのが、「この戦争が長引けば長引くほど、ロシアが消耗し、それを見ている中国が躊躇し、その分、台湾侵攻が遅れ、日本にとってアドバンテージになる」でした。
これについては、今も言ってる方がいますね。

しかし、現状を見てみると逆になってきている。(親米保守はウクライナ優勢だと言っている)
戦争が長引けば長引くほど、ウクライナの消耗が激しくなり、それを支援しているアメリカ、及びNATOの消耗も激しくなる。そうすると結果としてそれは中国にとって有利な状況を作り出しています。つまり、完全にロジックが逆転している。

どうして、こんな簡単な真実が見抜けないのか?
過去78年間の日本の知識人・言論人というのは、大きく分けると護憲左翼と、それから親米保守、それから国粋主義者(中国占領は間違ってない。全部、アジアの開放のためにやったんだと言う人たち)だろう。

問題なのは親米保守(アメリカの言う事・やる事は何でも正しい。人物を上げれば日本会議議長の田久保忠衛とか産経新聞のワシントン特派員をやっていた古森義久、虎ノ門ニュース関係者たち)だ。
何が悪いかと言えば、とにかく、アメリカを崇拝している。アメリカで偉いと言われている有名なアメリカ人の意見を引用して、自分がそっくりそれを信じて見せて、日本人に説教することで、よく言えば対米協力、悪く言えば対米従属、奴隷のようにくっついて対米依存していれば大丈夫なんだと信じている。アメリカが、どんなに愚かな戦争をしても決して非難しない。

例えば、インドシナ戦争です。ベトナムの民間人を2百数十万人殺害し、カンボジアで60万人、ラオスで100万人殺しても、みんな「アメリカすごい」なんですからね。

1953年にイランで民主政治をCIAが倒して、その次の年にはグアテマラで民主的な政府をCIAがクーデターを起こして倒しました。
1963年にベトナムでベトナム軍部を使って、南ベトナムのゴ・ディン・ジエムを殺害させました。
1964年には、ブラジルで民主的な政府をCIAが軍部を使って倒させて軍事独裁政権を作らせた。
1973年にはチリで民主的な選挙で選ばれたアジェンデ大統領を殺害した。
最近ではエジプトで民主的な選挙によって選ばれたムルシというイスラム教徒が大統領になると、軍部を使って倒させた。
2014年にはウクライナで民主的な選挙で選ばれたヤヌコビッチ大統領を、現在のアメリカ国務省№3のビクトリア・ヌーランドがウクライナ現地に出かけていってクーデターを起こさせ、自分のお気に入りを大統領に据えてしまった。

このようにアメリカは世界十数カ国で、民主的な選挙で選ばれた大統領・首相をCIAが倒して、自分たちに都合の良い独裁者を据えてきたのです。
それなのに、こういった野蛮な行為について、親米保守の言論人らは「世界に民主主義と自由を広めるアメリカ外交」だと言っている。そうすると、読売も産経も同調するように「アメリカ凄い、いいぞ、いいぞ」となってしまう。

誰かが、それを「アメリカがやってる事って民主主義や自由と反対じゃないですか?」と指摘すると、保守言論人は「うるさい、だまれ!」と本気で怒る。

リビアで独裁者を倒しても、イラクで嘘をついてイラク侵略戦争をやって独裁者を殺しても親米保守言論人らは「アメリカ頑張れ!」になってしまう。

要するに客観的事実が日本の親米保守たちには見えないらしいです。
頭がおかしいんです。

客観的に見ると、アメリカがやったイラク戦争も、リビアの軍事介入にしても、今回のウクライナ戦争だって、理性や正義に反しています。自由と民主主義とは真逆の行為と言って間違いありません。

ウクライナ戦争では、今は日本のマスコミは全てウクライナが有利に立っていると嘘の報道をしていますけど、あと3ヶ月も経てば、日本のマスコミですら「ウクライナは勝てない」と認めざるをえなくなるはずです。
事実を認めるのに何でこんなに時間がかかってしまうのか?
基本的に人間としての思考力、ものを考える能力が、どこかで欠け落ちています。
今回のmRNAワクチンとウクライナ戦争では、著名人らがリトマス試験紙にかけられたようなものです。優秀だと思われていた人が実は思考力の無い、読解力のない無能なバカでマヌケだったことが判明したケースが多かったと思います。それはそうと、
日本の左翼の憲法9条信仰、日本の保守のアメリカ信仰、これは異常です。
もう宗教の世界と言えると思います。 狂ってる。

このウクライナ戦争で西側が失敗したおかげで、中国とロシアが実質的な同盟関係に入ってしまった。戦争継続の能力っていうのは名目的なGDPでは計ってはいけない。
実際に物を生産して消費している実質経済規模で見なければなりません。
それでは中ロ同盟の実質経済規模はどうでしょうか?実はアメリカの実質経済規模よりも3割も大きいんです。アメリカはウクライナ戦争によって中ロ同盟を作らせてしまった。
つまり、実質軍事予算についても中ロは3割多くできるということです。
しかも、ロシアは大量の食料と自然資源を持っています。そのロシアと中国がくっついてしまったんです。延々と戦争を継続出来るのは中ロのほうだということがバカでもわかります。実際、アメリカはウクライナに供与する大砲の弾とミサイルがもうほとんど枯渇している状態です。このことについて親米保守(拝米保守)の人たちは見えていない。

このような私をサポートしてくれるなんて、とっても嬉しいです!