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つれづれ雑記

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日頃、ちょこっと思ったことを言いたい放題に書いてます。 思い出話も少し。 よかったら読んでみてください。
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記事一覧

つれづれ雑記  *時計が進み過ぎる話

 我が家の台所の一番よく目につくところにずっと掛かっていた時計があった。  四角いシンプ…

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つれづれ雑記  *校庭にクスノキがある話

 私が通っていた小学校は、明治から大正時代頃に創立されたかなり歴史のある学校だった。(そ…

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つれづれ雑記 *訳あり品についての話

 「訳あり商品につき、お買い得です」  最近、いや、少し前からか、広告に書かれたこの文言…

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つれづれ雑記 *一晩中月を見る話

 月を見るのが好きだ。  どの月齢の月も、夜空に浮かぶ月はもちろん昼間に見える白い淡い月…

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つれづれ雑記 *我が家に妖怪が出没する話

 家人は洗い物をしない。  食事に使った食器はもちろんだが、自分で使ったグラスやコップも…

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つれづれ雑記 *千両ユスラウメの話

 ユスラウメ、という木をご存知だろうか。  漢字では、梅桃とか山桜桃とも書く。  我が家の…

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つれづれ雑記 *一生ぶんのワラビ餅の話

 先日、フォローさせていただいているnoterさん、yuki-waさんのある記事を読ませていただいた。    yuki-waさんはいつも優しい語り口で季節のお話や美味しい物のこと、他にもゆったりとした雰囲気のある記事を書いておられる方だ。  件の記事は、発酵あんことワラビ餅のお話だった。  発酵あんこはとても美味しそうだった。    そして、「ワラビ餅」という言葉で、私は自分の学生時代のことを思い出した。  私は大学生のとき、ある学内クラブに所属していた。  そのクラブで

つれづれ雑記 *50年ぶりに謎が解けた話

 小4から小6の頃、父に連れられてよく図書館に通っていた。  市立の図書館は最寄り駅から電…

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つれづれ雑記 *田んぼで四季を見る話

 私が子どもの頃に住んでいた地域は、田んぼや畑の広がる、正真正銘の田舎だった。  住んで…

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つれづれ雑記 *五色唐辛子を触ったら、の話

 子どもの頃の話である。  私は両親と、とある団地に住んでいた。  団地に住まれたことが…

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つれづれ雑記 *ナポリタンとステーキ皿の話

 スパゲティ・ナポリタンは家人の好物である。  ナポリタンはナポリタンと銘打ってはいるが…

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つれづれ雑記 *卒業写真を夏に撮った話

 私の小学校の卒業アルバムは2冊ある。  私は入学した小学校で卒業式をしなかった。父の仕…

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つれづれ雑記 *コインランドリーにはドラマがあって、という話

 長かった梅雨もそろそろ終わりが見えてきたようだ。  今年の梅雨前線は、関西には平年より…

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つれづれ雑記 *ニガウリを布教された話

 今の家に住んで、もう30年以上になる。  引っ越してきたばかりの頃は新参者だったけど、いつの間にか我が家も近隣では古参の部類になった。  20年くらい前、お隣のお隣に、沖永良部島出身のご夫婦が住んでいた。  南国の方々は人懐っこくて社交的な人が多いと聞く。このご夫婦もまったくそのとおりだった。  特に奥さんは、明るくて開けっぴろげで、大きな声で誰とでもおしゃべりするので、外で話をしていると、話の内容は家の中にいる私にも丸聞こえだった。  その奥さんが、ある日、たくさんで