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人事制度運用担当の思いと願い

この記事は、『アカツキ人事がハートドリブンに書く Advent Calendar 2020』 の 16日目の記事です。 前回はもりたさん の、「この時期、ちょっぴりお疲れの就活生に読んで欲しいお悩み別推薦図書16選」でした。

はじめに

こんにちは!まいまいです。
アカツキでは人事周りでいろいろやってきていますが、現在は主に人事評価制度の運用の仕事をしています。
ざっくり言うと「半年に一度、全社員(現在200名程度)の人事評価をとりまとめ、しかるべき承認フローを経て評価を決定し、給与に反映するまでを管理&推進する」仕事です。

アカツキでは「わかちあい」の文化が根付いていて、思ったことや感じたことを自由に発言できるのですが、人事制度運用の仕事は、メンバー一人一人の評価内容や報酬に直結する、センシティブな内容が多分に含まれます。
つまり、気軽にわかちあい難いんですよね…。
大いにやりがいのある仕事でもあるのですが、大変なことも、プレッシャーも山ほどあり、つらいよ〜と一人で枕を濡らす日もありました。笑

今回、いい機会なので、この仕事をしていて思ったことや感じたことを、つらつらと書いていこうと思います。
アカツキのメンバーはもちろん、わたしと同じく人事制度の運用を担当されている方にも、少しでも届けられたら嬉しいです。

人事制度運用担当を始めてからの気付き

アカツキには5年ほど前に入社し、事業部アシスタント・間接雇用採用管理・新卒採用など人事周りでさまざま仕事をしていたのですが、
2年ほど前、人事部内での組織の形が変わり、これまで人事制度企画運用を推進していた担当のメンバーが離れてしまうタイミングがありました。
そのときにわたし自身、今までやったことないことをやってみたいなと思い、全く経験のない分野に思い切って飛び込んでみました。
(当時新たに企画担当を任されたメンバーがめちゃくちゃに困っていて、助けて欲しいオーラを醸し出していたことも理由ですが。笑)

始めてからは、わからないことが山積みすぎて最初の半年は怒涛のように過ぎて行きました。
そもそも人事制度とはなんぞや、アカツキにおける人事制度とはどういうものか、人事と現場との連携、法律上押さえないといけないこと、などなど…。
まずは「安全第一」をスローガンに、とにかく事故を起こさない!ことを意識していたのですが、慣れてくると全景を見渡す余裕が出てきました。

評価されることが、苦手だったり気が重い人も多いと思います。わかります。別に評価されるために働いているわけじゃないとか、こんなに頑張ったのに評価者は見てくれないとか、ありますよね。めっちゃわかる!
でもこの仕事を始めてのわたしの一番の気付きは、評価する側も悩み、苦しんで、迷うこともあるということです。

決して会社の利益分配や個人のスキルの優劣をつけるためだけに評価をしているわけではなく、アカツキで働く一人ひとりにとってのより良いキャリアや成長を願っているけれど、時には厳しいことも伝えなければいけない。
その難しさを少しでもサポートできる運用担当でありたい、と思うようになりました。

人事制度運用の仕事は「ものさしをあてる」こと

そもそも大前提として、わたし自身が誰かの評価を決めるわけではありません。
人事評価で重要なのは、評価者・被評価者がともに納得感を持ち、ポジティブな気持ちで前に進めるコミュニケーションであることだと思っています。
わたしはそのコミュニケーションをより良いものにするための土台を支え、サポートしているにすぎません。

人事制度に限らず、何かを運用するということは、ただルールで決めた期日までに物事を進行するだけではなく、制度そのものが最大限効果を発揮するよう、規律と狙いを持って推進することです。
その上で、人事制度運用担当として一番大切なことは「ものさしをあてる」ことだと感じています。
俯瞰で見渡して、どこかが大きすぎたり小さすぎたりしないか。
ものさしの見方や測り方が、曖昧になっていないか。
ものさし自体がすり減ったり、古くなったりしていないか。
評価者が考える評価にも、ものさしが合わないと思うことがあれば指摘し、一緒に考え、コミュニケーションの手助けをする。

当事者ではない運用担当が、誰よりも当事者意識を持って、第三者だからこそできることをする。
事実を集めて客観的な視点を入れることで、時に孤独になりがちな評価者をサポートし、それが巡って被評価者であるメンバーにもプラスになるよう、ものさしをあてていきます。

当たり前のことを当たり前にやる

そして、決まった評価を取りまとめて、ルール通りに給与に反映する。そこが制度運用のゴールです。実はこの仕事が一番、運用担当としての責任を感じる仕事かもしれません。

評価結果や給与に間違いはないか、ミスがあったら切腹する思いで 笑、目を皿のようにして何重にもチェックを重ねます。
評価者・被評価者がどんなに良いコミュニケーションができても、最後の最後でケチがついてしまってはつまらないですよね。
この「当たり前のことを当たり前にやる」ある種インフラとしての仕事の大切さが、運用担当をして初めて身に染みました。
もちろん、最終的な給与計算をする労務のメンバーや、実際にお金を扱う経理のメンバーにも感謝と尊敬の念に堪えません。

手前味噌ではありますが、当たり前に制度が運用され、給与が支払われることも、たくさんの「当たり前」な仕事の結果の積み重ねの結果なんだということに、もっと胸を張って働いていきたいですね!

さいごに

改めてになりますが、人事制度運用の仕事は、人事制度の当事者となるメンバーのための仕事です。
そのために運用担当は、第三者の角度からものさしをあて、厳しいシーンに出会っても目を背けずに、当たり前のことを当たり前に積み重ね、ベストを尽くします。

この仕事が、アカツキで働く一人ひとりの人生を輝かせる一助となればいいなと願っています。

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