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世界で唯一のAKB48 CAFE&SHOPがある福州にトランジットビザ免除で行ってみた(入国まで)






問題です。世界で唯一のAKB48 CAFE&SHOPはどこにあるでしょうか?  





正解は福建省の福州市です!!      
もちろん、パクリではなく本物ですよ。


福州トランジットは超簡単だし、空いてるしオススメです!!関空やスワンナプームのカオスを知った今、福州は神空港ですね。



1.なぜ福州に世界で唯一のAKB48 CAFE&SHOPがあるの?  


この機会に経緯をおさらい。2020年アモイ国際投資貿易商談会で、福州への投資に関する調印式があり、AKB48 CAFE&SHOP出店の契約が交わされました。全盛期には秋葉原を筆頭にシンガポール、香港、台北、上海などありましたが、全て閉店してしまいました。つまり、現在では福州の店舗が世界で唯一のAKB48 CAFE&SHOPとなります。      



私も当初はAKB48 CAFE&SHOPが福州の上下杭歴史街区に出店したことが不思議でした。歴史的な街並みを活かしつつ、リノベーションして若者が集まる街にしようと福州市がかなり力を入れているみたいです。その成功例が北京の南鑼鼓巷。胡同という昔ながらの街をそのままに、雑貨屋やカフェを集めて今では一大お洒落スポットに変わっています。若者が集まりそうなコンテンツとしてAKB48を選んだのですね。どう考えても上海や広州より集客は落ちると思うんですが、地元の若者も結構来てることは驚きました。上海からの遠征組もたくさんいますが、福建省のAKB本部ファンやAKB48 TeamSHファンも訪れているようです。        





2.ビザが必要な中国にノービザで行く方法  


この目で確かめてみたいということで、福州へ行く計画を立てたのですが、問題がひとつ。現在は中国に行くのにビザが必要です。さらに、福州は144時間トランジットビザ免除の対象外。廈門を利用すればいいかとも思いましたが、廈門の144時間トランジットビザ免除での滞在可能地域は廈門市のみ。面倒なことが大嫌いな私は、中国の全ての国際空港で適用される24時間トランジットビザ免除を利用しました。A国(地域)→中国→B国(地域)と移動するトランジット客は24時間以内ならば、ノービザで中国大陸のどこからでも臨時入国でき、どこにでも移動できるという神制度です!      





3.廈門(アモイ)航空で福州へ  


廈門(アモイ)航空を利用して、廈門(アモイ)でトランジットする方が最近は多いようです。格安なのに乗り継ぎの場合はトランジットホテルが無料だったり、いたせり尽せりのトランジットサービスが話題ですね。でも、福州経由で利用した人は少ないのでレポしようと思います。廈門航空は成田と関空から福州へも飛ばしてるので、福州経由の乗り継ぎ需要もあるはずですが、廈門の方が一般的なのか福州の体験談は少なめ。実は、福建省の省会(省都)は廈門ではなく福州です。ぜひ福州経由もご検討ください!!    



廈門航空
関空(13:30)→福州(16:20)  
福州(翌日14:50)→バンコク(17:40)




なんと関空→福州→バンコクでサーチャージ諸税込み21,000円。フルキャリアなので預け荷物23kg、座席指定すべて無料。しかも、トランジットホテルまで無料なので廈門航空はお得すぎます。関空(日本)→福州(中国)→バンコクなので、A国(地域)→中国→B国(地域)という24時間トランジットビザ免除制度の条件に合致します。現地滞在に22時間半確保できます。144時間トランジットビザ免除が適用外の福州で、ノービザで楽しめるほぼMAXの行程だと思います。  






4.緊張のチェックイン

関西空港の廈門航空チェックインカウンターへ向かいます。緊張というのは嘘で、廈門航空は乗り継ぎに力を入れていて、利用者も多いのでトランジットビザ免除については全く心配いりません。トランジットビザ免除は全く問題なく理解してもらえます。そんなことより、噂通り関空はカオスです。11時30分から並び始めてチェックイン手続きが終わったのは12時50分でした。人生でこんなにチェックインで並んだのは初めて。出発便が重なってるならまだしも、廈門航空は13時30分の福州便のみなのになんでこんなに時間がかかるんでしょう。


長蛇の列の保安検査に並んだら絶対に間に合わないと思いましたが、ファストレーンのチケットを貰うことができました。保安検査は5分で通過。






5.福州での入国審査  


面倒だったという体験談も多いですが、制度をしっかり理解していれば簡単です。トランジットビザ免除制度とは、トランジット客に対して、ノービザで臨時に入国させてあげるという制度です。トランジットビザ免除で入国するには通常の入国カードではなく、臨時入境(中国語で入国の意味)カードを提出します。間違って入国カードを出して突き返されてる人が非常に多いのでご注意ください。  


入国審査場にいる案内係にトランジットの旨を伝えると、横のこういったデスクに案内されます。案内係はトランジット客のリストを手にしていたので、連絡はいってるようです。ここで臨時入国カードに記入しましょう。



記入してる間にパスポートに臨時入国許可スタンプを押してくれます。説明もなくパスポートを持っていかれたと日本人が不満に思うポイントみたいですが、心配いりません。スタンプの青い部分が臨時入国許可。



その後、入国審査です。日本人はありがたいことに、笑顔でスタンプをポン!はい、入国!ってことが多いので、ちょっと質問されるだけで厳しいと感じてしまうようです。中国のトランジットビザ免除では口頭での質問は必須と思ってください。ビザ免除の要件にも『口頭で審査官の質問に応答すること』とハッキリ書かれています。乗ってきた飛行機の搭乗券と、中国発の搭乗券(発券前ならEチケットも可)をしっかり提示します。必ず口頭でも確認されるので、私の例で言えば、自分はトランジット客で日本の関空から到着したこと、翌日にバンコクへ発つことを説明します。臨時入境カードに書いてるし、搭乗券を見せてるんだから分かるだろうではなく、口頭での回答は免除の要件です。入国審査で通常の赤い入国スタンプが押されます。



上海や天津ではシールでしたが、福州はスタンプなんですね。また、コレクションが増えました。簡単に臨時入境許可が降りました!    




6.廈門航空トランジットサービス


無料トランジットホテルサービスの利用条件は以下の二つです。  


一、乗り継ぎ便のうち、1区間が長距離路線または中国本土とアジアの他国・地区(香港、マカオ、台湾を除く)間の便であること。日本線を含んでいればもれなく適用になりますね。    


二、2つの区間が同一の航空券に含まれていること。いわゆる通しの航空券であること。    トランジットビザ免除とごっちゃになってる方が多かった印象ですが、廈門航空の無料トランジットホテルを利用する場合の条件であり、トランジットビザ免除での入国自体は通しの航空券である必要はありません。    



ホテル利用に際して事前予約は必要ありません。福州空港に着いたら、トランジットビザ免除で入国して、到着ロビーにある受付カウンターで申し込みます。エコノミーならば基本は2人一室なので、知らない人と同室になるのが嫌なら135元(福州の場合)を支払って1人一室にできます。私はAKB48 CAFE&SHOPの近くに泊まりたかったので、無料トランジットホテルサービスは利用しませんでした。          



こちらがカウンター。利用者も廈門に比べたら少なく、外観もわかりにくい。入国後、制限エリアを出たら左に向かってください。100mほど歩いたら左手に見えてきます。




7.空港から市内へ  

空港から市内中心部まで1時間程度掛かりちょっと不便です。地下鉄の計画もあるようですが、2024年1月現在はまだ開業していないので、タクシーかエアポートバスを利用することになります。タクシーであれば約150元(3,000円)くらい。日本に比べれば格安ですが、ちょっと高いのでバスで行くことにします。あまり情報が無いのですが、実際には10路線を優に越えるたくさんのルートがあります。ここでは観光客に便利な幾つかの路線だけを紹介します。  


a. 阿波罗酒店ルート  

阿波罗酒店は以前のホテル名で、現在は锦颐大酒店に変わっていますが、バス路線は「阿波罗酒店ルート」のままなので注意してください。7:00からフライト最終便まで10-30分間隔で運行。所要時間約60分。26元(約520元)。なお、地下鉄1号線茶亭駅から徒歩15分なので、ちょっと不便ですが本数は一番多いです。民航ビルがあるので昔からエアポートバスの発着地だったようです。


b.三坊七巷ルート  

福州で最も有名な観光地。三坊七巷へ直通する便利なルート。ホテルも多いし、商業施設が立ち並ぶ繁華街も近いのでおすすめ。地下鉄駅もすぐ近くにあります。ただ、本数は少なめ。所要時間約70分。31元(約620円)。  


c.福州火車南駅ルート  

福州の主要駅である福州南駅です。地下鉄駅もあるので、ここから地下鉄でホテルに移動するのもお勧めです。便数もそこそこあります。所要時間約50分。30元(約600円)。9:10発のみビジネスシートで50元。


こちらがチケットオフィス。自動券売機はWeChat payのみですが、カウンターの人に言うと現金払いも可能。



今回は福州南駅まで向かい、地下鉄に乗り換えて上下杭の最寄駅达道まで行くことにしました。




8.『上下杭歴史街区』とは?  


福州で有名な観光地と言えば『三坊七巷』でしょう。2010年に中国政府が選定した10か所の「国家歴史文化名街」の1つで、明、清の時代の建物や街並みが残された地区です。ガイドブックや福州を紹介する動画では必ず取り上げられる福州随一の名所です。その『三坊七巷』と並び、歴史的な建物を生かしつつ、よりオシャレなエリアとして変身しつつあるのが『上下杭歴史街』です。なかなか日本のガイドブックや動画では取り上げられないのでレポしてきます。(つづく)











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