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中国にノービザ(トランジットビザ免除)で入国。きちんと理解すればとっても簡単です





中国にノービザで入国できました!わざわざ面倒な観光ビザの申請をしなくても、簡単に入国できるのでその方法をご紹介します。結論から言うと、トランジットビザ免除制度を活用しました。2023年中に6回利用したのでその時の様子を書きたいと思います。





この記事を読んでいただいてる方は、他のブログや動画なども参考にされてるかと思います。細かな心配をするのは何故なんだろうと考えました。おそらく制度の隙を突いてる意識があるからだと思います。



『この制度はトランジットでたまたま10数時間の空き時間ができた人に便宜を図るためのもの。中国に数日遊びに行きたいけど、ビザを取るのが面倒だから裏技的に使うのは大丈夫かな?』多くの人がそう思っているのでは?いいえ、裏技でもなんでもなく、想定されてる使い方なんです。そもそもトランジットで144時間も必要ですか?そうではなくて真っ当な使い方だと分かれば不安も消えるのではないでしょうか。



1.144時間トランジットビザ免除は観光やビジネスを前提に制度設計されている


この制度はトランジット客に観光してもらいたいという理由でできました。上海や北京、アモイ、青島、成都などほとんどの都市は24時間→72時間→144時間と制度開始後、どんどん時間が拡大してきました。乗り継ぎが不便になりトランジットで数日待つチケットが増えたからでしょうか?5日〜6日待つチケットは検索で出てきますか?そんなはずはないですよね!!チケットの関係でたまたま中国乗り継ぎになった人だけでなく、積極的に中国に寄り道して観光して欲しい(例えば複数都市検索で、敢えて日にちを空けるなどして)からです。それが分かれば、通しのチケットじゃなくても大丈夫な理由が理解できます。別々に買わないと何日もトランジットで空くわけないので。中国が想定してる真っ当な使い方なんです。どちらかと言うと、制度の隙をつく利用法みたいな感じで紹介してる方が多いので、どんどん場所も時間も拡大してること、それは中国にあえて寄り道するお客さんを増やしたいからだと言うことを書いてみました。制度の成り立ちや変遷を知れば、わざわざ中国に寄って数日間も滞在してくれるのは、制度の隙どころか、ど真ん中の歓迎されてる使い方なんだと理解できます。


コロナ禍以前を振り返ってみると、日本人は中国に15日間ノービザで入国できました。思い立ったらすぐに行けるノービザは本当に有り難かったです。トランジットビザ免除制度は当時から知っていましたが、日本で情報があまり無いのは当然で、そもそもビザ免除だから活用する必要性が無かったんですよね。嫌がらせで日本人に対するビザ免除だけが停止中の現在、トランジットビザ免除制度を活用する機会がやってきました!上海、杭州、南京、寧波、南京、北京、天津、石家荘、広州、深圳、成都、西安、青島、厦門、重慶、武漢、西安、瀋陽、大連などほとんどの場所は144時間。72時間は桂林、ハルビン、長沙だけです。それ以外が72時間になってるサイトは情報が古いので信用しないでください。年々、対象都市や時間が拡大していて情報が追いきれてないんだと思います。wikiならまだしもエアラインのサイト(アモイが72時間のままになってるアモイ航空の日本語版。英語版や中国語版は144時間に更新済み)でも更新されてないところがあるので注意。現在は対象都市なら前述の3か所以外は全て144時間なので分かりやすいですね。 144時間の意味ですが、入国後に最初に来る0時からカウントします。例えば5月1日の15時に入国したとします。5月2日0時からスタートするので5月8日0時になる前までに出国すれば良いです。



2.対象都市と滞在可能地域


正確な対象都市、空港は以下の通り。これ以外の情報は古いので信じないようにして下さい。北京/天津/河北省、上海/江蘇省/浙江省、広東省、遼寧省はそれぞれ一体運用していて、同じ地域内の対象空港(港、陸路)ならばどこから出入国してもOKです。例えば、瀋陽から入国して大連出国、上海入国の南京出国などが可能。瀋陽入国の大連出国(もちろん逆も可)そんなチケット存在するの?もちろん、普通に検索してもそんなチケット出てきません。当局者も当然分かっています。では、なぜそんな制度なんでしょうか。遼寧省に滞在して周遊して欲しいからです。それが理解できると別々にチケットを取って問題ないこと、144時間フルに遼寧省を観光することは当局者の思惑通りで、決して制度の隙をつくことではないと理解できます。この地域はソウル線が非常に豊富でしかも格安なので、ソウルを絡めたら効率的にトランジットビザ免除制度を使えると思います。入国と出国で別な空港を利用して許可地域を周遊するのは、制度の隙間どころか想定されている真っ当な利用法です。トランジットの趣旨から離れるから避けた方が無難みたいな独自解釈は不要。



2018年河北省旅行発表イベントがこのほど、同省石家荘市で行われた。イベント会場では、河北省が、北京・天津・河北エリア144時間ビザ免除の通関政策の実施に合わせて、5つのルートの「144時間北京・天津・河北エリア観光テーマ路線」を提案した。

人民網日本語版 2018年2月1日



72時間から144時間に延長、さらに北京/天津/河北省の一体運用が始まった時の記事です。5つのモデルルートを提案したとあります。もうお分かりですね!なるほど、滞在期限の延長と、一体運用による滞在許可地域の拡大で周遊して欲しいんだなと。こういった記事を調べることで、トランジットビザ免除制度の本当の理由がご理解いただけると思います。入国都市と出国都市を分けて周遊すること、チケットを上手く組み合わせて、長く滞在することこそが制度の本来の趣旨で、裏技でも制度の隙間を突くこつとでもありません。
滞在可能地域は注意してください。例えば青島入国の場合、山東省全域に滞在できるので、泰山や曲阜にも行けちゃいます。長沙入国ならば湖南省全域に滞在可能なので張家界に行けます。72時間なので時間的に厳しいですけどね。ここまで書けば、皆さんお気づきですよね。当局としてはどんどん観光して欲しいんだなと。一方、昆明入国の場合は昆明市のみ滞在が許可されるので、麗江やシーサンパンナへは行けません。飛行機も鉄道も、ホテルもパスポートが必要で当局に登録されます。間違っても滞在可能地域外に出ないようにしましょう。


こちらが最新。アモイ、西安、青島も含めほとんどが144時間。72時間は長沙、桂林、ハルビンのみ。



雲南省公安庁出入国管理局の朱燕・副局長は、「これまで実施されていた滞在72時間以内の通過ビザ免除政策と比べると、滞在144時間以内の通過ビザ免除政策が適用される外国人は、最長6日間までビザなしで滞在が可能となり、商談・観光・親族友人訪問などにより多くの充実した時間を費やすことができるようになる。また、同政策は、国内の旅行各社が内容の詰まった観光商品を開発する上でも有利に働き、旅行市場が活性化されることで、ホテル業や飲食業などの関連サービス業の発展がけん引される見込みだ人民網日本語版 2019年01月02日16:00



私なんかに説得力はないので、昆明当局者の話を紹介しまた。もちろん、どこの都市の当局者も同じ考えです。うまくフライトを組み合わせて6日間滞在することで観光などにより多くの時間を費やせますね!観光だけでなく商談も想定されていたのは意外!隙間どころか当局者の思惑通り!この制度を利用したこともない方に多いですが、トランジットの趣旨を逸脱してるという意見。利用したこともない人と当局者の話しどちらを信じますか?この制度のトランジットとはA国→中国→B国と移動すること。それ以上でも以下でもありません。トランジットとはそこが主目的地ではない。確かに一般的にはそうですが、制度上そんな解釈や制限はありませんし、審査官も問題にしません。勝手に独自解釈を加えないで下さい。



3.ビザ免除の条件


では、トランジットビザ免除制度の条件を説明します。A国(地域)→中国→B国(地域)と移動すること。大事な部分です。移動すること。以上!!!B国で入国しないとダメかな?とか、B国からA国にすぐ戻るけど大丈夫かな?とか独自の拡大解釈は不要です。A国(地域)→中国→B国(地域)と移動すれば良いのです。地域には香港・マカオ・台湾が含まれます。単純往復でなければ良いということです。例えば、日本→中国→香港、ソウル→中国→日本、台湾→中国→香港などはOK。大阪→中国→東京は都市は違っても、同じ国なのでNG。単純往復と違い、費用や時間が増えるので週末弾丸遠征には厳しいですが、有給を一日追加すればヲタ活を十分に楽しめると思います。また、同じ予約番号ではなくても第三国に行くチケット(搭乗券ではなくEチケットでも可能)を持っていれば良いです。全く別の航空会社や違うアライアンス同士間、LCCなどの乗り継ぎでも大丈夫ですね。


私の場合、4月に春秋航空で関空→上海、エバー航空で上海→台北→関空を取りました。6月には春秋航空でセントレア→上海、アシアナで上海→ソウル→セントレアのチケットを取りました。9月にはジェットスターでセントレア→マニラ、中国東方航空でマニラ→上海、吉祥航空で上海→セントレアです。別々に取って全く問題ありません。中国側で確認するのはどこからのフライトで中国へ来て、次のフライトでどこへ行くかです。細かな心配をされてる方が多いですが、実は非常にシンプル。上記の例の場合、トランジットではなく上海が目的地では?と思うかもしれませんが、チケットの取り方は関係なく、中国から見たら日本から中国に来て台北(6月は韓国)へ行くトランジット客となります。9月の場合はマニラ→上海→日本のトランジット客です。A国→中国→B国の条件にすべて合致します。B国からどこに行くかや、B国に入国するか否か、B国での滞在時間は中国にとってはどうでも良いことなんです。


よくあるのが東京→ソウル(入国せずに乗り継ぎのみ)→上海→ソウル(入国する)。実質的に日本→中国→韓国と移動してると解釈できませんか?適用されますか?と言う質問です。前述の通りチケットの取り方や入国するか否かは中国にとって関係ないです。中国から見たらソウルからのフライトで来て、ソウルへ戻る単純往復客なので、ビザ免除対象外です。


東京→上海→ソウル(乗り継ぎのみ)→東京はどうでしょうか?くどいですが、B国に入国するか否か、滞在時間は聞かれもしません。中国にとって日本→中国→韓国のトランジット客なのでトランジットビザ免除が適用されます。A国(地域)→中国→B国(地域)と移動すれば良いのです。


とはいえ、入国に時間が掛かったとか、チェックイン時に揉めたとか、逆に簡単だったとかいろんな体験談があって不安でした。どう時間が掛かったのか?どう揉めたのか?どれくらい簡単だったのか?あまり詳しく書いてる方がいないので、私の実体験を詳細に述べたいと思います。あくまで一例として参考にしていただき、他の例も調べながらご自身で最終判断していただければ幸いです。



4.チェックイン時の対応



4月29日

関西国際空港。春秋航空の上海便。入国できるか否かよりも懸念していたのが、グランドスタッフにトランジットビザ免除制度の知識があるのかという点でした。緊張のチェックイン。親切な日本人スタッフさんにトランジットビザ免除で行きたいと伝える。予約番号の違う5月3日の上海→台北行きのEチケットを見せる。上海の空港に確認を取りたいと5分少々。確認が取れたと搭乗券をもらう。第一関門突破!!


6月2日

まずはセントレアから春秋航空で上海へ。春秋のスタッフさん、マニュアルを見ながら確認して5分ほどで搭乗券をいただきました。『144時間トランジットビザ免除で入国予定です。上海からソウルへのEチケットはこれです。確認お願いします。』ちゃんと言えばスムーズでOK。


9月9日



マニラ空港の中国東方航空チェックインカウンター。フィリピン人スタッフでした。当然のようにビザはあるか聞かれます。『トランジットビザフリー』を利用すると伝えて、上海→名古屋の吉祥航空のEチケットを提示。え、吉祥航空?みたいな明らかに怪訝な様子。おそらくエアラインが違っても適用されるか分かっていない感じでした。過去2回の経験から問題ないことは知っていますが、スタッフからなんて言われるかちょっと不安になりました。上司に確認を取ったり、マニュアルで調べたりで15分ほど掛かりました。正直、初めて利用する方は日本→中国→第三国の方が何かと安心かもしれません。時間は掛かりましたが、搭乗券を発券してもらい一安心。これもコツはこちらからしっかり説明すること。揉めてる方は『到着してからビザを取る』(超VIPや親戚が危篤などレアケースしか無理)、『トランジットビザを取る』(中国にトランジット入国でビザ免除される制度はあっても、トランジットビザは無い)など誤った説明をしているのでは?しっかり間違いなく説明しても分かってくれなかったのならすみません。



5.入国審査の対応


4月29日

ここでちょっと誤算が。トランジットビザ免除専用のカウンターには審査官がおらず、普通に外国人の入国審査へ案内されました。外国人は極端に少なく10名もいない感じだったので、専用カウンターを開くまでも無い感じ。通常の入国カードと臨時入国カードの両方を提出したら、入国カードは不要とのこと。5月3日に出国するEチケットと、滞在期間全てのホテル予約確認書を提出。これは必須なので必ず印刷して持参してください。予約番号が同じ、いわゆる通しのチケットである必要は無いです。ちょっと待っててと言い残して、パスポートと臨時入国カードを持ってどこかに行ってしまいました。目で追ってるとトランジットビザ免除申請カウンター。たまたま人がいなかっただけで、臨時入国許可シールはやはりそのカウンターじゃないと発行機が無いみたい。許可シールをもらえるまで20分くらいかかりましたが、審査官はとても親身になってくれて不安は全くありませんでした。無事に入国完了!!明日からはヲタ活。



6月2日

上海到着。前回は夜のため閉まっていた144時間トランジットビザ免除窓口が開いてました。どうやら欧州からの到着便が重なったようで、外国人一般窓口は長蛇の列。そんななかビザ免除窓口は1人だけ!スムーズに臨時入国カードと上海から第三国へいくEチケット(アシアナ航空のソウル行き)、滞在中のホテル予約確認書、そして乗ってきた飛行機の搭乗券を見せます。確認してるのはどこから来て、どこへ行くのか?あとは滞在時間。私の場合、日本から来たことを搭乗券で確認し、Eチケットを見て韓国へ向かうのを確認されました。逆に言うとそれだけ。ソウルの滞在時間が短いから何か言われるのでは?とか、フライト番号違う(通しのチケットじゃない)けど大丈夫?とか、座席指定は必須?とかいろいろ心配の声を見かけますが、チェックしてるのは、A国(地域)→中国→ B国(地域)と移動するかだけです。もちろん、144時間以内は必須ですが。ほかの細かいことは心配しなくて大丈夫。


やっぱり臨時入国許可を貰うのに5分くらい掛かりましたが、それでも普通に並ぶより圧倒的に早かったです。2日間まるまる無駄にしてビザを取りに行き、入国審査は長蛇の列。こちとらビザ免除で優先レーンのごときスムーズな入国。こんなお得なこともあるんですねw 今回がレアケースかもしれませんが。



9月9日

そういえば、過去2回とも第2ターミナルだったので、第1ターミナルは初めて。どちらも端っこの方にトランジットビザ免除窓口があります。だいたい10組ほどが列を作っていました。今までは1〜2組しかいなかったので、今回は人数多め。せっかく並んでいたのに通常の入国カードを提出して、突き返されてる人が多かったのでご注意ください。トランジットビザ免除は臨時入境カードを提出します。入国カードは不用。写真のようにたくさん置いてあり、第1ターミナルはご丁寧に椅子とテーブルも用意していますから、落ち着いて漏れの無いように記入しましょう。


スムーズに進むコツは、審査官が知りたいことを理解しておくことかもしれません。どこからのフライトで中国に来て、どこへ行くか?144時間を超えないか。大事なのはこれだけです。パスポートと記入した臨時入境カード、上海への搭乗券、上海から乗るフライトのEチケット、ホテル予約確認書を出すようにします。提出したとしても必ず口頭でも確認されます(3回とも)。今回の例ではマニラからのフライトで来たこと、上海からは名古屋へ行くことを説明。あとは臨時入境許可(くどいですが、ビザ免除制度なのでビザではありません)のシールを貼ってもらえば終了。3回目で私自身が慣れてきたので、審査官が知りたいことをこちらから先に提供することで、余計な質問を減らして5分も掛かりませんでした。



とは言いつつも、想定外の質問がひとつだけありました。英語のEチケットを見せたんですが、審査官に『Chubu International Airportって何処ですか?』と聞かれてしまいました。『名古屋です。中国語では中部(Zhong Bu)国际机场です』と答えたらあー!と納得のご様子。確かに「Chubu」で分かる外国人ってどれほどいるのでしょう。「Chubu(Nagoya)」と書いて欲しいです。「Pudong」が上海の空港だとわかる日本人は多いかもしれませんが、「Baoan Airport」が深圳の空港だと分かる日本人は少ないのと一緒。でも、とてもフレンドリーな審査官で、全体的に気持ちよく対応していただいたので良かったです。



6.臨時入国カード




こちらが臨時入国許可シールです。ビザ免除制度なので、ビザではありません。細かいことで申し訳ないですが、『トランジットビザを貰えた』と勘違いされている方が非常に多いので。トランジットビザ免除でビザを貰うって言葉としておかしいのですが、勘違いはどこからくるのでしょうか?ノービザでの臨時入国許可。「免签」とはビザ免除という意味です。中国語が分からなくても英語は大丈夫ですよね!144-hour Visa-free Transitと書いてます!Visa-freeとはビザ免除のことです。なぜ旅行系YouTuber含めみんなビザだと言い張るのか不思議。上海から入国すると上海市、江蘇省、浙江省に滞在可能。日本人がよく行く杭州、蘇州、南京、紹興、寧波あたりは観光可能です。




という訳で、久しぶりに高鉄に乗って南京まで行ってきました。







(追記)
北京/天津/河北省の一体運用を存分に活用してきました。12月29日に天津空港から入国、30日は北京郊外の慕田峪長城、31日は北京でAKB48 TeamSHのイベント参加、1月1日〜2日は河北省張家口市で観光、北京から出国。そういった活用を期待していた河北省の担当者も喜んでるでしょう。ブログを是非ご覧ください。

https://ameblo.jp/akb48teamsh/entry-12834247348.html



7.チケットの取り方


例えば土日に有給を1日プラスして上海に行きたいとします。複数都市検索が便利です。大阪を例にしますが、こんな感じで入力。ソウルを絡めてみましたが、台北や香港あたりでも良いかもしれません。


エアラインが違っていても全く問題ありません。重要なのはA国→中国→B国と移動するトランジットであること。日本→中国→韓国で合致しています。滞在が144時間を超えないこと。数えるまでもなく大丈夫ですね。ソウルで滞在時間短いけど何か言われないかな?いいえ、B国で入国するか否か、滞在時間は中国にとってどうでもいいことです。座席は指定しておかないとダメ?いいえ、座席が確定しているとは、座席指定済という意味ではなく、運賃を支払済みで座席が間違い無く確保されているという意味です。予約だけではダメということですね。




このブログ記事は中国旅行が好きだけど、ビザを取るのが面倒な方向けです。少なくとも一日以上滞在する方に向けて参考になればと書いています。だから、今まではあえて触れてきませんでしたが、純粋なトランジットについて。北京では24時間以内のトランジット客に対して144時間トランジットビザ免除を適用しない。つまり、入国させない事例が多発しているのは私も知っています。ちなみに上海で拒否が起きないのはトランジット客全てが基本的には一旦入国する動線だからです。それをもって『やっぱりトランジットビザ免除は歓迎されてないんだ。趣旨を逸脱してる利用者のせいだ!』という声を見たので、それについて一言。逆です!!144時間トランジットビザ免除は北京で数日間滞在して観光やビジネスをする方向けの制度です。他のブログやyoutuberと真逆のことを書いていますが、制度の成り立ち、時間の段階的拡大、当局者の発言、2023年だけで6回利用した際の審査官の対応などを見ると明らかです。10数時間の空港缶詰は確かに大変ですが、制度の趣旨を逸脱してるのは短いトランジットなのに、長く北京観光を楽しみたい人向けの144時間トランジットビザ免除を利用しようとする人のほうです。制度の趣旨に沿って24時間トランジットビザ免除で空港内に留まってください。24時間以上滞在する、制度の趣旨に沿った入国の方は、大歓迎で問題なく入国できます。キツイ書き方になりましたが、どの公式サイトを探してもルールとして24時間以内は適用外との明文化は無いので、ローカルルールでの入国拒否はあまりにも不親切だし、入国するつもりが空港缶詰になった方はお気の毒だと思います。


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