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はじめに* 点を打つということ

サカマ ナミノといいます。大学院の修士1年で、パターン・ランゲージやイラストを用いたコミュニケーションプロセスの可視化に関する研究をしています。今日から「週報」を書き始めることにしました。

ブログやメディアで継続的に書いていたのはもう1年以上前だし、誰かへの日々の報告なんて久しくしておらず、いつかまた書きたいと思いつつもなかなか手が動かない。そんな文章だらけ期を過ごしていました。

そんな最中に、インターンとして運営のお手伝いをすることになった「ÉKRITS / エクリ」というメディアで週報の話が持ち上がり、中の人々の後押しと、柔らかなプレッシャーもあってようやく今日に至りました。

「ÉKRITS / エクリ」は思想としてのデザインをデザインされたテキストで届けるメディアです。デザインにおける〈実践〉、〈方法〉、〈理論〉、〈思想〉、互いが互いを補い合い、円環的に作用することで成り立つ経験の、主として〈実践〉と〈思想〉を行き来するテキストを発行しています。

”écrits"という単語は、「書かれたもの」を意味しています。書かれたものを読むという個人的な経験は日常に還り、それぞれの経験として再び円環していく。読む人を、興味深く魅力的な思考の世界へと導いてくれるところが私にとってのエクリの魅力です。そして何かを書き、描く自分もそんな存在でありたいと思っています。

点と点をつなぎ、線にすること。経験と記憶が結びつき、それらが新たに自分を更新する感覚があります。同じ自分が存在しない以上は、私の経験も、これを読んでいるあなたの経験も、一つとして同じものなんてないはず。

だから、それぞれが感じたかけがえのない感覚について言葉を交したい。交わす言葉と時間の中でも絶えず日常は回り、それぞれの旅に出て、またいつか戻ってきて出逢うでしょう。その一つのきっかけとして、ここに更新していく文章の断片が、誰かの、そして自分自身にとっての新しい点になれば嬉しく思います。

ÉKRITS / エクリ | design / experience / architecture ---- http://ekrits.jp/

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