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第6回桂文珍勉強会 偉大な父のプレッシャー

 昨日、「第6回桂文珍勉強会 偉大な父のプレッシャー」という落語会に行ってきた。場所は神戸新開地・喜楽館。通勤定期のおかげで、往復交通費280円で伺える、私にとってはまさに気楽な(笑)喜楽館。

 実は3日前に、急に行くことが決まったのだ。招待券の懸賞に応募していたのを、すっかり忘れていた。というか、よもや当たるとは思わなかった。

 当選通知を見てから、さて、どなたがご出演されるのだっけ、と確認する。(ネット懸賞なんて片手間で応募できるもんだから、詳細まで見てなかったんだよね。もちろん、文珍さんは認識していたけど。笑)

 出演:桂文珍、桂米團治、桂りょうば、桂小きん(敬称略)

 んー。桂、桂と申しましても、なんとなくとっ散らかったメンバーだなぁ。なんか意味あんのかな、と思いつつ、改めて落語会のサブタイトルに目を馳せた。

「偉大な父のプレッシャー」


・・・これ、ヤバっ!!!(驚愕)

 
 米團治さんのお父様は、米朝さん。りょうばさんのお父様は、枝雀さん。お二方のそれぞれ独特な佇まいと笑顔が、私の脳内を駆け抜けた。こ、これは確かに、プレッシャーがヤバすぎる!

 不勉強なもので、小きんさんのお父様がどなたなのか存ぜぬまま小屋に足を運んだのだが、小きんさんいわく自身も「サラブレッド」とのことで。

 五代目桂文枝さんの、お孫さんなんですと。オヨヨな六代目ではないですよ(笑)。

 この落語会の主催者である、桂文珍さんの師匠のお孫さん。うわー、ほんとなんなのこの落語会。血まみれって言い方は絶対におかしいんだけど、とにかくコッテコテじゃないか。

 でも、その血まみれというか油まみれのコッテコテのお料理に、さらっと酢を流し込んで食べやすくしてくださるのが、桂文珍さんの真骨頂。

 今思い返せば、あくまで落語の前の「マクラ」だったのだけど、本当に優しくゆるーく、演者さんたちを慮るフリしてイジリ倒し(笑)でもやっぱ根底には、愛があるよね・・・とか感じているうちに噺が始まって、いつの間にか笑いの坩堝にブチ込まれていた。

 してやられた!!(笑)

 これぞ、名人芸!!

 個人的には、昨日のMVPは、りょうばさん!

 どなたも本当に面白くて、笑い転げさせていただいたんですけど・・・りょうばさんいわく「この噺は、好き嫌いがわかれる。子どもは好きみたい。このネタ好きな人は、純真な人」とのことで。

 純真かどうかはわからんけど(笑)現時点で知ってる噺の中では、ほぼ一番好きな噺なんだよね「胴斬り」。シュールすぎるけど、それがたまらん。

 ちなみに「ほぼ一番」と言うからには、当然「競合する噺」も存在する。

 私は、笑福亭生喬さんでしか聞いたことないんだけど「怪談 猫魔寺」という噺。

 この噺もある意味シュールだし、きっと子ども受けもいいと思う。

 私の脳みそも、ほぼ、子どもなみなんだろな、と思う。

 私は月曜もお休みなので、少しだけ飲んで帰ろうかな、と思ってたんだけど、お目当てのこのお店は「日月定休」だった。

 ここの焼き鳥、ビビるくらい美味しいんだよ!

 日を改めて、またいつか。

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