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業務日誌、みたいなもの(2020/4/20〜26)

2020/04/20(月)
午前中、1本ウェブの原稿。
日中はアポを取ったり、オンラインで打ち合わせをしたり。
移動はしないものの、人と関わり、せわしなく過ぎていく。
夕方、坂口孝則さんからお声がけいただいた「坂口孝則と牧野直哉のオールビジネスニッポン」の収録、スタジオには行けないので、ZOOMでの収録に。
ラジオははじめてだったのだけれど、
子供の頃にラジカセの前で独りDJごっこをしていたことを思い出す。
大人としては、「声もメイクできる人」になりたいと思った。

2020/04/21(火)
朝のラジオ体操が日課になりつつある。
テレワークについての原稿を書きながら、
不倫問題について弁護士さんにリモート取材。
MicrosoftのTeamsをはじめて使う。

夕方、ようやく外へ。
大通りは混んでいたし、本屋もレジ待ちをするほどの混み具合。
店頭に並ぶ週刊誌、どれも見出しには「恐慌」の文字が並んでいる。
そして「ペスト」は、相変わらずに品切れ。
そんな中でも、どうやってもお腹は空くし、
献立のメニューを考えて家事を回していかないとならない。

2020/04/22(水)
なんだかやる気がイマイチ起こらない日。
最低限の原稿と連絡だけで、ダラダラしていた。
セロトニン不足か、いろいろ自分にカツを入れようと
ナイアシンを500mgキメながら、夜に1時間ウォーキングを。

2020/04/23(木)
20代女子向けの不倫についての弁護士相談コラムを書く。
若さには、どこまで正論が届くのか。
いつのまにか自分が大人の側にいたことに気づく、そして思い出す、遠い記憶。
単なる好奇心から、浅瀬にふと足を踏み入れたら
自分は飲まれやしないとタカを括っていた波に、
あっとういう間に飲み込まれていた話だ。

若さをいう回復力を担保にして、自ら飛び込んで火傷を負ったのかもしれない。
破滅願望と好奇心の掛け合わせって面倒だ。
日が高いうちから、ASOのテラスでシャンパンをあおって、
山手通りを納車したてのクーペカブリオレで走り抜けた夏の日。(飲酒運転も20年前は甘かった)
気分は「SLOGAN」のジェーンバーキンという恥ずかしさ。
ジプシーの絵の書いてある両切りの美味しいタバコを吸って、
昔の女優のように悲しいセリフを鏡に呟いて
そして流す涙は甘美だったし、いちばん好きなことだと思ってた。
その愚かさと浅はかさは、特に経験すべきものではないけれど、
すべてを「人生の無駄」と切り捨てるには、凡庸な自分にはいささかドラマチックな時間だった。とはいえ世間的には、平凡な不倫話のひとつにすぎないわけで。

夕飯は近所のイタリアンの惣菜をテイクアウト。ナスとズッキーニとアンチョビのマリネが美味しかった。

夜はZOOM打ち合わせ。普段、ひとりで書いているだけに、
撮影にむけて、それぞれの持ち場で連携しながら動く一体感は久々で嬉しかった。「アベンジャーズ」には遠く及ばないけれど、チームで凹凸を埋め合うのも尊いものだと思う。

2020/04/24(金)
リモートワークについての記事を引き続き。
比較的、新しい働き方なので、
原稿のトンマナ上、結論は断言はしながらも、
やっぱり対面で行う業務の価値はあるし、
答え合わせは数年後になりそうだと感じる。

午前中、重い一報が入り、届くかわからない祈りを捧げる。
感傷に浸っても、お腹はすくし、締め切りはくる。

2020/04/25(土)
遅めの朝食兼ランチのあと、近所の神社まで散歩を。
ツツジがもうすぐ満開。そしてここだけ切り取れば、今起こっている様々なニュースがうそみたいな気がしてきた。

久々に近所の喫茶店に入って、ミルクレープを頼む。それでもなにか落ち着かなくて食べたら食べるだけで、そそくさと出てしまう。
落ち着いたら、銀座四丁目でふるふるでフレッシュでゴージャスな千疋屋のパフェや、青山の濃厚なピエールエルメのケーキを食べたいと強く願う。

帰宅後、コラムと週明けの取材の資料読み。
夜はNetflixで新シリーズの攻殻機動隊、スタイリストの友人がやっていたインスタライブを見る。こういう休日の過ごし方も、きっと恵まれた部類に入るのだろう。「#ステイホーム」「#おうち時間」とタグづけするのは、どうやら無神経であまり表立って言い出せない空気が漂ってきた。

2020/04/26(日)
休日。衣替えをする。

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