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業務日誌、みたいなもの(2020/5/4〜5/10)

2020/05/04(月・祝)
起きたら昼近く。
この日は、衣替えやサーキュレーター2台と加湿器の手入れ。
知らない間にホコリは溜まるし、カビは生えていく。
定期的なメンテナンスが要るのは、家電も人間関係も同じ。

22時ごろに地震、そしてソフトバンクのネットワーク障害。
電話で編集さんと業務のオンライン化とか、リモートワークについての打ち合わせをしていたのだけれど、たまたま取材データをクラウド上に資料を保存していたので見ることができず焦る。なにこの皮肉。
インフラとしてのインターネットに、
まだ心から頼りきれずいる非デジタルネイティブ。

2020/05/05(火・祝)
祝日は粛々とデータをまとめたり、調べ物をする。
夜には、学生時代の遊び仲間女子たちとオンライン飲み会。
ミレニアム前夜、終電でかけつけた宇田川町で出会った友達。
当時は、三密ていう言葉なんて知らなかったよね。

私は中座して、Zoomでオンライン合コンについての取材を一件。
とりあえず「酒を飲んで場の空気を支配したオラオラ系の男性」は、
オンラインでは戦闘力は弱いらしい。
むしろ口下手でも、ITリテラシー高めのほうが断然ウケがいいこと、
などを聞く。
これをピンチと取るか、チャンス取るか。
コロナ禍により、恋愛市場にもパラダイムシフトが起こるのかもしれない。
上半身からの情報とトークスキルで男女が恋におちる時代には、
さりげない香りとかとか、靴の手入れ具合とか、指先のしなさかさとか
フェロモンみたいな空気感とか喉仏の動きとか。
五感から伝わる情報は、もはや贅沢で遠い存在に感じてしまうのか。
まあその頃には、出会いは自分にはあまり関係ないことになるのだろうけれど。

遅ればせながら、島本理生さんの『ファーストラヴ』を手に取る。
すぐに引き込まれて1日で読んでしまった。

2020/05/06(水・祝)
夜半に地震警報、そして夕方に雷。
地球に叱られているような気分になる日。
取材データをまとめて、金曜の入稿日に備える。
夜は編集者と電話で打ち合わせして、原稿の方向性を決める。
自分の担当は1コーナとしても、
タイトルや全体の構成、そして自分の持ち回り、立ち位置を把握していく。
焼き鳥でいえば、自分はネギマのネギだとしても、
「ネギマ」という全体を忘れてはいけない、みたいな。
ひとつひとつのその串を刺して、火を通していくのが編集者で。

新興ウェブメディアの依頼で、運営の人から「おまかせ」で書いてくださいと言われて戸惑うことがある。しかしそれは先方に悪意があるわけじゃなくて編集とライターの役割の違いを知らないだけなのかも。と
そもそも空き地にいきなり道は作れない。書籍はもちろん雑誌では、編集者がライトで足元や行く先を照らして、ライターが草を刈り小石を除去して、道を作っていくイメージ。
今はSNSやらブログやらで、各々が文字を連ねて、「コンテンツ」と言ったりしているけど、書くこと自体は競争が激しくなる。一方でそれをまとめる力って今後、相対的に価値が上がるのではないか。それとも不要になるのか。そんなことをツラツラと考える

2020/05/07(木)
翌日の入稿日に備えて、午前中から原稿をバタバタと用意し始める。
午後にはスキルシェアの「ビザスク」CEOの取材、Zoomで。
普通、取材や仕事で同い年の出会うと聞くと勝手に親近感を抱くのだけれど
(それが同性ならばなおさら)東大、ゴールドマン、MBA、起業、一部上場、しかも一児の母という肩書には、ひれ伏しそうになる。
とはいえそういう方ほど、話すとすごく話やすいし、フレンドリーなので逆に緊張しないのは毎度のこと。「成功者や金持ちほどやさしい」の理屈。
上を見すぎても下を見すぎても、特に今の状況下ではキリがない。

2020/05/08(金)
入稿日。午前中から原稿を書く。
前倒しで準備していたものの、ここ数日の疲れが抜けない。
書くよりも直しの方が苦労するのはいつものこと。
結局もろもろすべてが終わったのは、午前2時くらいだった。

2020/05/09(土)
識者へ確認原稿を回したり、細かな連絡業務など。
夜、パートナーの作業スペースを見直すために、部屋を軽く模様替え。
緊急事態宣言は5月いっぱいと言われているけれど、リモートワークは今後も続きそうな気もする。

近所で行ってみたかったお店が、コロナ禍で閉店に。
雨宮まみさんが亡くなったときにも思ったのだけれど
「いつか会おう」「いつか行こう」と先延ばしにしていたら、
いつどうなるかわからない。
やりたいことは「今」やらなきゃ。

2020/05/10(日)
約2ヶ月ぶりに美容院へ
「このままお客さんが来なかったらどうしようと思った」と担当スタイリストさん。おそらく4月は様子見をしていたものの、
徐々に、「なんだか終わりが見えないし、このままガマンしても仕方ない」と重い腰を上げて、おそるおそる来店する人も増えてきているらしい。
私もそのひとり。
とはいえ、普段なら満席の店内は、私を含めてお客さんは3人だけだった。カラフルな髪の毛をした新卒の子が何人かいたけれど、
いずれも手持ち無沙汰そう。若き壁の花。

ここ最近、カード決済をするときに、iPadに指でサインをするのがどうしようもなく抵抗がある。ココ最近、カード決済をするときに、iPadに指でサインをするのがどうしようもなく抵抗がある。少し前まではそういう人を「潔癖だね」と鼻で笑っていたのだけれど。

帰りにZARA HOMEに立ち寄る。
表参道でほぼ唯一開いている店だからか、局地的に混んでいた。


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