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女帝の不時着、対面取材と外食と。 (2020/6/1〜7)


2020/06/01(月)
雨のスタートの6月。
「どこかに美しい村はないか
1日の仕事の終わりには一杯の黒麦酒」
風呂あがり、レモンサワーを飲みながら
残り数話になった『愛の不時着』を見る夜。
詩で綴られるような労働のユートピアとは遠いけれど、悪くないと思う。
全国一斉に花火が打ち上げられたとツイッターで知る。

2020/06/02(火)
昼過ぎ、セクハラ問題についての取材で弁護士事務所へ。
久々の対面取材で、久々の銀座。
外国人観光客のいない銀座は、少し間延びしたような雰囲気だった。
取材後、母から譲り受けた時計が不調のため修理にカルティエへ。
店内は、一挙手一投足を見られているような空気感で
時計だけ預けて、そそくさと出てしまった。

2020/06/03(水)
このところ、ニュースや新聞、ウェブメディアを読む時間が圧倒的に増えている。追うべきニュースが増えているように感じる。
読んでも読んでも、次から次ヘとあまりにもいろんなことが起きすぎていて
なかなか消化しきれないし、実感を伴わなかったりすることもある。
夜、台湾人の知人にLINEで取材、外国人労働者の就業について話を聞く。
といっても、いわゆる自国の家族に仕送りをするような出稼ぎ労働者ではないため、悲壮感は少なめ。
4月5月と自宅待機を余儀なくされていたものの
解雇は免れているのだという。
あらためて正社員という強固で保証された「身分」もあるのだと考えるものの、やっぱり自分はフリーランスが好きなんだなと振り返る。

2020/06/04(木)
午前中、がん検診。
午後にコラム1本。
夕方にコロナ禍がきっかけで失業した人への当事者取材。
音楽業界、特にライブハウスやクラブの
クラウドファンディングをよく見かけるけれど、
支援を受けられるのは、一部の人気の箱だけ。
その箱のイベントだって、興行主はじめとする数々の裏方の集合によって、成立しているけれど
知名度のない黒子は、ファンディングも難しい。
だからといって全員が声を大きくしないといけない、という社会もなんだか違うと思うし、全員が同じ音量で大きくなっても何も成り立たないわけで。

2020/06/05(金)
昼から書籍の写真をセレクトに編集部へ。
久々に会えた編集さんもいて、立ち話が嬉しい。
帰宅後、夜から姫野ケイさんと斎藤章佳さんとの摂食障害についての対談をオンラインで立ち会う。
かつて食べることがものすごく怖くなったり、
過食嘔吐も経験がある。
今だって、体重の増減が、多少なりとも自己評価を左右するし
ストレスがたまると激甘を無茶食いして血糖値をガーっと上げて
シュガーハイに耽って、寝逃げすることもある。
ただ摂食障害の治癒は、ドカ食いや拒食をゼロにすることだけでもなくて、
「それも生き様」として捉えること。自分の人生の折り合いの付け方なのだと話を聞いて、あらためて思う。
話題の『女帝 小池百合子』を軽い気持ちで読み始めるものの、
ホラーぶりにページをめくる手が止まらない。

2020/06/06(土)
書籍のテキストづくり。
文字量はそんなにないけれど細かな作業の積み重ねが
妙に時間がかかる。
夜からは小池本をイッキ読み。
ミニスカートを履いて、いわゆる名誉男性として生き抜くことが、
男尊女卑社会における生存戦略だったのだろうと強く感じる。
承認欲求や虚栄心、法螺は、
ネットやSNSがない時代だとうまく作用したのかも。
今なら偽インフルエンサーになってオンラインサロンやっていそう……なんてことをつらつらと考える。それにしても、トルコ風呂がソープランドと呼称が変わったきっかけが32歳の小池百合子が国会議員に陳述したから、というのは知らなかった…!

2020/06/07(日)
細々と編集者とメールをしながらものんびり過ごした日。
女性の編集者とは取材前に
「あの人、セクハラひどいから気をつけて」
「誘ってきても、どうせジジイだからお茶だけどwww うざいよね」
という情報共有も欠かさない。
夕方、久々に外食らしい外食をする。
カウンターでワインを飲むのが妙に新鮮だった日。

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池之端のciseにて、パンとワインが美味しいビストロでした。

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