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業務日誌、みたいなもの(2020/4/13〜19)

とびとびだけど、一週間の備忘録と業務日誌、みたいなもの。

4/14(火)
貧困とコロナ関連の取材へ。
対面はリスキーだけど、オファーがある限り引き受ける所存。
NPO団体と当事者取材の二件。
64歳の独身無職、ガン患者の女性。
これまでマジメにやってきた。貯金もしてきた。でも生活はギリギリ。
自宅、台所の窓際に置かれた豆苗に
洗って畳まれた牛乳の紙パック。
そのヒトコマに彼女のこれまでの生真面目な人生を見た気がした。
「カラダはまだ思うように動かないけど、人に迷惑はかけたくない」
「自分のことはなんとかできるから」
「生活保護は姉に連絡が行くらしい、それだけは避けたい」
そんな言葉の切れ端が残る。

4/16(木)
テレワークの話で対面取材という矛盾。
とはいえ、コロナの真っ只中の話をするよりも、アフターコロナの世界、これからの話をするほうが、やっぱり心が穏やかだ。

夜に、国民ひとりあたり一律10万円が支給される、との報道が。
「10万円で何しよう」早くも気楽な考えが浮かぶ本名の私と
深刻な原稿を書いている「アケミン」の矛盾に
軽く嫌気が指しす。
矛盾を抱え、それでも惨禍を生き伸びる。

04/19(日)
よく晴れた日曜、パートナーは面会交流日で留守。
大切な人の知らない一面の存在を突きつけられているようで、少し前は寂しい気持ちもしたけれど、今は気楽な息抜きの時間に。
とりあえず起き抜けに一人ボサノバを聴きながらコーヒーを飲む、というベタな「休日の朝」を過ごしてみる。
昼過ぎ音楽をタラタラ流していたら、Apple Musicのサジェストで出てきたのは、スチャダラパーとカジヒデキの新譜。
若かりし頃、憧れていた彼らが今もなお、
リアルタイムに新しい曲を出し続けていることに、私も腐らず続けようと背中を押された気分になる。

夕方、近所の鍼灸院へ。
鍼灸院は休業要請の対象ではないので、行きつけのところは営業している。
「でもこれだけ売上減ったら、4割減になるよりも
いっそ半減して、給付金もらいたいっすね」なんて話をされて複雑な気分に。
なくても死なないけど、ないとやっぱり困るもの・場所って
やっぱりこの世に多すぎる。
マツエクのリペアをして、眠気覚ましにスタバで行って、
目的もなくルミネでウィンドウショッピングをすること。
荒木町のスナックでカラオケをすること。
串カツ田中でチンチロを飲むこと。
気まぐれにサウナへ行くこと。
季節の和菓子を食べること。
今はどれも我慢なこと。
いつか慣れるのか。
いや、我慢に飼い慣らされたくない。

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