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緊急事態と日常と、はざまの日々(2020/5/25〜31)

2020/05/25(月)
気持ちのいい五月晴れ。
次の日の取材のための資料読みや質問事項をまとめる準備の日。
夕方、緊急事態宣言が解除される。
そろりそろりと周囲を伺いながら、行動範囲を広げていく。
「これまでの生活には、戻れはしない」と言い聞かせながら、
コレこれもしなきゃ、アレもしなきゃと欲張って焦る気持ちは否めない。
同時に、自分の殻にシッカリ閉じこもった生活から
心の中では、この戻りたくもない気持ちもある。
そしてそれはとても恵まれていることだと、考える。
夜、軽く電話で打ち合わせをしながら、作業を少し。
Netflixの『愛の不時着』を見進める。

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2020/05/26(火)
午後、ソーシャルワーカーの斉藤章佳先生に電話取材。
性的虐待について、とてもわかりやすく説明してくださる。
別の世界のできごとと思わないこと、
支配欲は私たちに誰にでもあること。
なにより私たちも自らの加害者性に自覚的でないといけない。
この手の話は、単なる「やばいやつ」の極端な話で消費されてはダメで、いかに地続きなのか、丁寧に言葉を尽くして訴えないといけないと強く感じる。

2020/05/27(水)
明日入稿の原稿を下書き。
特に貧困や虐待の文脈になると「かわいそう」という言葉に
改めて違和感を感じる。
「かわいそうだからどうにかしないと」という正義感は
残念ながら、当事者たちには見向きもされない。

テイクアウト営業が終わりになる店があるので
このタイミングで、とお昼は買い出しにでかけ、
近くの公園で食べる。

2020/05/28(木)
入稿日。
午前中に初稿の納品を済ませる私は、
なかなか勤勉だと自画自賛をする。
一段落して、午後は書籍の原稿を。
緊急事態宣言が解除されても、されなくても
あまり私の生活は変わらないものだな、と改めて思う。

2020/05/29(金)
午前中、ネタ出しと原稿の確認作業。
昼過ぎにブルーインパルスが、白い線を青空に描いていた。
午後からはコラムと書籍の原稿を進める。
すごくカラッと晴れた日だったので
家にいるのももったいなくて、
人通りのない裏通りをこっそりマスクなしで散歩してみた。
どこまで元通りにしていいのかどうか、まだ様子見で戸惑っている。

2020/05/30(土)
実家へ顔を出す。
よくよく考えると、帰るのが今年入ってはじめてだった。
母は足を痛めて歩きづらそう。
「数ヶ月ぶりに高島屋の肉屋に行けたから」と買ってきてくれたラムチョップが食卓に並ぶ。
iPhoneのアプリを設定したり、最近の気になるニュースについて話したり。新しいデジタル機器の取り扱いもさることながら
LGBTやハラスメントの概念がアップデートされるのが早くてなかなかついていけないとボヤいていた。

2020/05/31(日)

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家具を買いにドライブがてら国立市へ。
インスタで見ていたLET'EM INさんへ。
東京を東から西へ、横断する。
途中、いくつも自分が住んでいた街を通り過ぎる。
21歳でひとり暮らしをしてから、
思えばかなりの数、引っ越しをしたんだな。



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