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知識アップデート時に過去のアウトプットがメチャクチャ有用だったはなし。

「頭の中にあることを、なんで書かないといけないの?」
「未来の私の頭の中にあるとは限らないからね」
「なかったらなかったでよくない?」
「比べるという貴重な体験を失いたくないんだ」

(ある師匠と弟子の日常)

こんばんは、LearnTernのAkiです。

LearnTernにある過去記事の修正に取り組みました。

記憶についての学習を深めていく中で、以前の僕の理解があまり適切でないことに気がついたのですが、僕は過去にそのテーマについて記事を書いていました。LearnTern内でもそれなりに読まれている記事です。

「これはマズイ」と、慌てて記事を読み返し、修正点を挙げていきます。そして今朝、修正が完了しました。

分量的には大きくなかったのですが、論理展開のコアの部分だったり、誤解を招きそうな描写だったりを直すのは神経を使います。

あと、結構前に書いた記事なので、文章のテイストが違うのも大変です。最終的にそこは気にせず書いたんですけど。

今回の体験から一つ、面白い示唆を得たので、今日のnoteはそれについて共有します。

認知構造が異なると、理解出来ない

僕らは、自分の中にある知識ネットワークを使って、目の前の事物を理解しています。この知識ネットワークは「既有ネットワーク」とか「認知構造」とか呼ばれます。

この認知構造が異なると、互いを理解する難易度が上がるのです。

すでに化学を体系立てて理解している先生と、化学が何なのかもわかっていない中学生。知識の伝達には工夫が必要です。

先生に見えているものが、生徒には見えていません。
しかし先生には、生徒に何が見えていないのか、わかりません。学生時から化学が得意な先生だった場合、その傾向はより顕著になります。

知識ネットワークの構造が異なっていれば異なっているほど、理解のギャップが広がっていくのです。

今の自分と過去の自分の認知構造は同じか

当たり前ですが今の自分今の自分の認知構造は同じです。まったく同じ知識ネットワークを保持しています。

では今の自分と「過去の自分」の認知構造はどうでしょうか?

全然、違います。
成長している人ほどそうですね。知識ネットワークを変化させていくのが学習であり成長ですから。

単純に知識ネットワークの「量」が増えているだけなら問題は大きくありません。問題は「質」「構造」が大きく変わっている場合です。

過去の自分がどのように理解していのか、記憶していたのか。

それを今の自分が思い出すことは難しいです。
時間が開くほど、そのプロセスは難解となり、時には不可能にまで至ります。

過去の自分のアウトプット

そこでアウトプットが活きます。過去の自分のアウトプットですね。

そのアウトプットは、その自分の認知構造を使ってつくられています。当たり前です。

今回の僕で言えば、過去書いた記事がアウトプットですね。

このアウトプットが「過去の認知構造へのヒント」になります。

他人のアウトプットからその人の認知構造を見出すのは至難の技ですが、自分となると話は変わってきます。

そのアウトプットの時、自分はどのように理解していたのか。
なぜ誤った、中途半端な理解に至ったのか。

分析できます。
この分析結果を転用できれば、自分の理解力向上につながるでしょう。

今回の記事は一年以上前に書いたものだったのですが、いい感じにその頃の理解を思い出せました。思い出した認知構造は、厳密には当時のものとは異なりますが(←今の認知構造を通してみたもの)、近しいものにはなったはずです。

理解というのは、どこまでいっても十全にはなりません。
今の自分のレベルで理解するしかないからですね。

だからこそ、その当時の理解を思い出せるようにアウトプットしておくことがあなたの力になります。

ーーAKIーー
ー修正がハヤい人ー


学習のアーティストを目指してます。学習ノウハウの体系化・学習体験のコンテンツ化を通して、学習者のレベルアップを手伝います。現状、お金よりも応援がほしい。