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自分に必要な力が見つかる数学

こんばんは。
あきです。

今日は嬉しかった出来事を。


高校3年生で九九がわからない

※過去の背景もありますので、
九九ができないことに対して
その子を否定しているものでは決してございません。

九九ができないことに気づいた高校3の冬

先日から、
卒業をかけたテストをしています。

そのテストに向けて、
一緒に毎日補習をしていく中で、
九九ができない状態であったことに気づきました。

これまでは、
35人クラスの中の1人だったので、

私自身も、
苦手でやる気のない1人という認識でした。

しかし、
一緒にじっくり問題を解いていると、
式は立てることができても、
答えに辿り着けないことが多発。

論理を考えてく内容だったので、
難しい計算をする部分はあまりなく、
計算は小学校低学年で学ぶものがほとんどだったのです。

論理はわかっても、
計算でつまづいていたんですよね。

テストは厳しいだろう・・・

文章問題形式だったので、
そもそも計算ができればいいわけではありませんでした。

それに追い討ちをかけるように、
計算でのつまづきを発見。

週明けがテスト日で、
その前の金曜の内容が

九九や2桁の計算を思い出すことも
含まれていたので、

”テストは厳しいだろう。”

これが私の感覚でした。

”もう頑張ってギリギリでもいいから
60点を超えてくれ・・・”

こんな気持ちだったんですよね。

そして、
テスト終わってから、
社会に出るまでの間に、
せめて九九は完璧にさせないと。

そんな思いも抱きました。

テストの結果は

そして、運命の週末が明けました。

2限目のテストだったので、
ドキドキしながら2時間を過ごし、
私の元にテスが届きました。

採点してびっくり。

蓋を開けてみると70点以上あったんです。

しかも、
計算ミスなし。

・・・・・。

もう驚きしかありません・・・。

テスト後に私の元へ

先生頑張ったで

たぶんいけてるんやけど、
どうやった?

これが子どもが最初に発した言葉でした。

金曜日に解散したときは、
やばい・・・・。
と落ち込んでいたのに、

どこか、
自信を持てた様子で。

私も、
”結果はまだ言えへんけど、
計算ミスはなかったで!”
と伝えました。

そして、
”この問題とか計算ミスすると思ってたんやけど”
と、私の思いを率直に伝えました。

すると、こう返事がきたのです。

この休みの間に九九の表見ててん

・・・・。

そして続けて、
”友達とおる時間もあったんやけど、
計算問題出してもらったんよ。笑”

と少し恥ずかしそうにそう言葉にしました。

・・・・。

私はこの様子にほんっとに感動したんですよね。

  • 自分のできない部分を認めて

  • できない恥ずかしさを抱えながらも克服しにいく

  • しかも周りに馬鹿にされながら

これって、
大人でもそう簡単にできるものではありません。

この子曰く、
友達にめっちゃばかにされたそうです。

”これできへんのはやばい!笑”

って言われながらやったそうです。

でも、
自分ができないから、
克服するためにその壁に立ち向かって行ったんですよね。

この姿から、
大事なものを学ばせてもらった気がしました。

数学の凄さ

私が思う数学の凄さってここにあると思います。

それは、

”自分に足りないものが明確にわかる”

というところです。

今回は、
それが九九でした。

だから、
九九を克服するように取り組めたんです。

それを、
誰に言われるでもなく自分で。

自分の足りないところを見つけ受け入れる。

そんな力を今後も育てていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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