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オレオ君がまた病気になりました

このNOTEを始める際にもオレオ君の膵炎の看護のご報告をしましたが、もう10歳なためか、再び疾患が見つかりました。獣医師の飼い犬ということもありますので、症状および治療についてまとめていこうと思います。皆さんの参考になれば幸いです。

病気の発見

1ヶ月前くらいから飲水量および尿量が徐々に増えているように感じていました。具体的には、水皿が空になるようになったり、一回の排尿時間が長いことが挙げられます。しかし、今年は11月になっても暖かい時期があり、オレオ君は暑がりなため飲水量の増加がある可能性、散歩の時しか排尿しないため散歩間隔が少ないために一回の尿量が増えた可能性があったため様子を見ていました。とある朝、家の複数個所に水溜まりができていることに気づき、オレオ君が排尿したと考え、すぐに病院に連れて行き検査を行いました。

検査

行った検査は血液検査・画像検査・尿検査です。目的は以下の通りです。
・血液検査:各臓器の異常検出。年齢的にクッシング症候群や慢性腎臓病など。
・画像検査:年齢的に腫瘍の発生など。
・尿検査:複数個所に排尿があったため、膀胱炎の有無。腎臓病の精査な
ど。

検査結果

検査結果は高カルシウム血症が認められました。高カルシウム血症は腎臓における尿を濃くする力を低下させ、薄い尿を多量にするようになります。そのため、たくさん水を飲むようになるのです。また、高カルシウム血症の原因には腫瘍性や上皮小体機能亢進症などが挙げられます。幸いにも、画像検査では腫瘍は認められませんでした。

現在は「上皮小体機能亢進症」を疑っていますが、まずは内科療法で高カルシウム血症が治療できるか試みています。この疾患はあまり耳にしたことがない飼い主様も多いと思います。また後日に経過も併せてご説明できればいいなと考えています。また、今重要な生活管理は何といっても「飲み水を切らさないこと!」多飲多尿では脱水状態が一番怖いため、飲み水のお皿は二つに増やしました。

「多飲多尿はありますか?」と病院でも私は飼い主様によく聞いています。この多飲多尿という症状は多くの病気を見つけるきっかけになります。今回飼い主として体験したことで、重要なことであるとさらに実感しました。皆様の犬猫も何か異常に気づいたら、いつもお世話になっている病院に相談されることをお勧めいたします(^^)

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