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「宇宙怪獣ラモックス」ハインライン著


宇宙生物と人間が共生している未来、よくある(?)大事件として、ジョンの友達である食いしん坊ラモックスが槍玉に上がってしまうのだが…。
家出少年とラモックスの「エルマーの冒険」的な冒険譚のはずが、話はどんどん宇宙政治的にややこしく、壮大な方向に展開していく。
でかいぞラモックス!かわいいぞラモックス!そして君の正体にびっくりだよラモックス!
大袈裟奥様の証言にウソ発見器がビービー鳴ったり、宇宙人様が苛立ちのあまり歯を剥き出しちゃったり。間抜けで笑っちゃうシーンが散りばめられて楽しく読んだんだけど、宇宙政治や宇宙生物学の話も絶妙に絡まりながら、スペースオペラの前日譚のような感じがした。この後のジョンとラモックスの宇宙活劇もきっとユーモラスに続くことだろう。
直近で手に入るものが抄訳版だったので、全訳版も機会があれば改めて読んでみたいなと思った。

あぼがどさんが「ラノベ好きにおすすめしたいSF」としてポストされていました。

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