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一つの習慣が親子にもたらしたもの

何事も習慣化できたら、いちいち気力を振り絞らなくてもいいから楽だろうなと思って、それに関する本をたくさん読み、セミナーにも参加した。

結果、今の私はいくつか習慣化が叶っている。

朝起きてから一杯白湯を飲むこと、尿のPH・脈・体温を測ること、息子を送り出したらまず瞑想すること、豆を手引きしてコーヒーを入れること、一人休みの日の午前中には何かしら創作をすること、家にいるとき(テレワーク含む)はヴァイオリンを奏でること、食後に体の中を中庸にするための飲み物を飲むこと、お風呂から上がった後ストレッチをすること…etc.


その多くは私自身のためのものだが、一つだけ、息子に向けた習慣がある。

それは夜寝る前の声かけ。


「今日も元気でいてくれてありがとう」
「生まれてきてくれてありがとう」
「〇〇のお母さんにしてくれてありがとう」
「世界で一番愛してる」
「おやすみ」


初めて声をかけたのはいつだったか忘れてしまったけれど、この5つの言葉がセットになってスルッと出てきたのを覚えている。言葉にしたとき、息子への愛がじわぁ〜と溢れてきて、きゅ〜とつながった感覚があった。そして私自身がなんだかすごく癒やされた。それがとても心地よくて、自然と習慣になっていった感じだ。


自我が目覚め始めた息子とガチ喧嘩したときも、仕事が大変でイライラして当たってしまったときも、怒って険悪になったときも、寝る前に必ず愛を伝えられることで、いつも救われてきたように思う。息子もその言葉たちを聞いて、スッと安心して眠りについているようだった。


年齢によって息子の反応が変わっていったのも面白かった。

2歳、伝えるとギュっと体を押し付けてきた
3歳、「生まれてきてくれてありがとう」と言ったら
   「どういたしまして」と返してきた
4歳、「ぼくもそうおもってるよ」と同じ言葉を私に伝えてくれた
5歳、「ぼくのほうこそ、おかあさんのこと、あいしてるよ」
6歳、「そんなこといわないで。おかあさんとおとうさんがどこかにいっちゃうみたいでかなしくなる」



そして7歳になったいま、新しくこんな言葉が加わった。


「どんなときも、なにがあっても、大丈夫」


学校や野球チーム、習い事など、親の知らない外の世界が広がる中、自分を支えられるのはまず自分自身だ。だから私は一緒にいられる時間の分、いつもいつもこの言葉で彼を包みたい。そしてのびのび羽ばたいていってほしいと願う。


プロ野球日本一に輝いたヤクルトスワローズの高津監督は「絶対大丈夫」と選手に伝え続けたそうだ。絶対大丈夫なんてないことはきっと選手たちも、監督自身も分かっていただろう。それでも伝え続けた。そしてその言葉をチカラにして20年ぶりの頂点に立った。まさに「言霊」という気がしてならない。



この親子の習慣を、息子が本当のところどう思っているかは分からない(いつか聞いてみたい)。ただ今のスーパーすくすくメラメラボーイぶりを見ると、彼の中に何かしらは蓄積されているのだろうと、母は勝手に思っている。


これからも、聞いてくれる間は、伝え続けたい。


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