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チームワークの意味が変わる?

当社は、もともと人数が少ないので、チームワークという状態が存在していません。これは、これで問題もあるのですが、個々がそれぞれ、役割に応じてバラバラに仕事をしているので、1つの業務あるいは案件を複数人で担当するという状態がありません。また、新卒採用や未経験採用もやっていないので、師弟関係も、教育、育成という状態もありません。つまり、かなり偏った状態にあるということです。そんな偏った状態の中から、本日は、これからのチームワークについて、ぼんやりと考えてみたことを書いてみたいと思います

いままでのチームワーク

異論反論あるとは思いますが、従来使われていた『職場でのチームワーク』という言葉には、チームでの成果を基準に、達成した喜びを分かち合う仲間たちという、意味合いが含まれていたと思います。当然に、一人ではできないことも、チームでやれば、大きなことを成し遂げることができるので、その達成感は大きく、充実感もありました。同時に、達成した瞬間に、顔をあわせながら喜びを分かち合うのは感動的でもあります。

しかし、ここには、ちょっとした非生産性があって、チーム内メンバー間のスキル差が、うまいことオブラートに包まれてしまい、出来る人が、出来ない人をカバーしていたとも思います。

非生産性なんて単語を使うと、なんとも乱暴で、否定的になってしまいますが、決して、そういう意味ではなく、むしろ、同じ目標を目指し、共に頑張っている仲間を助け合うのは、当然のことだと思っています。
悪くはないという意味ですし、互いに助け合うことで、そこから生まれる一体感が、組織を活性化して、より高い目標に挑戦できるようになっていた好循環もあったと思います。

リモートワーク下でのチームワーク

最近、リモートワークを中心として、週に1日あるいは2日程度、出社しています、という方々数名とお話をする中で、前述のチームワークへの感覚に少し変化が表れてきているような気がしました。

と言いますのも、皆さん、プロフェッショナルなチームワークと言いますか、与えられた役割を責任をもって果たすという感覚が強くなっている一方で、自分の役割と、チーム内他メンバーの役割とを、しっかり区分されているようにも感じました。言い換えますと、引き続き、チームでの目標や責任に対して、メンバー間のスキル差を補い合ってはいると思いますが、リモートワークになり、メンバー間に “距離” が出てしまったことで、より自分の仕事にフォーカスする=他人の仕事が見えないという、変化がでてきたのかなと感じています。

例えが悪い(表現がヒドイ)とお叱りを受けそうですが、わかりやすくイメージしますと、

旧) ボールに集まる子どもたちのサッカー
新) 3ライン(3-4-3とか)でのフォーメーションのあるサッカー

といったような変化が生まれたような感覚があります。
メンバー間での補完関係は、リモートワークであろうが、なかろうが、有り続けると思いますし、それが文字とおり“チームワーク”だと思いますが、少し、以前よりも、プロフェッショナルな集団へと、いい意味で進化してきたようにも感じているということです。

チーム内の役割が変わる

これまで、人材採用の場面でも、チームワークができる人求む!でしたり、候補者からも、チームで働ける環境を希望したい、との話題はありました。きっと、これからも有り続けると思います。
しかし、チームワークという単語の持つ意味と言いますか、前提が少し変化していくように予想します。

具体的には、

チームワーク     =  一体感への期待    だったことから
チームワーク  = プロフェッショナルな分業体制

といった変化がありそうだと、予感しています。

つまり、チームワークとは、
【プロフェッショナルな人同士が、互いの責任を個人で果たし、結果としてチームで目標を達成すること】
ということになりそうな気がしています。だいぶプロっぽいです。

これまでは、チームワークといえば、その構成メンバーも、なんとなく

1.リーダータイプ(必ずしも管理職ではない)
2.知恵者、計画作成タイプ
3.コツコツタイプ
4.ムードメーカタイプ
5.一匹狼タイプ

が良い意味で混在することが、チームをより活性化させていたように思いますが、リモートワーク下のチームワークになると

2.知恵者、計画立案タイプ(指示出しする人=司令塔)
5.一匹狼タイプ

がいれば、上手くいくのかな?なんて思ったりもします。
協働する空気感が共有できないので、

計画 → アウトプット = 出来た or 出来ない 

みたいな、メンバー関係になるのかなと。

個人技も必要

前述の例に続けて、またサッカーを例にしますと、サッカーの世界でも、敗戦後の選手コメントで善戦を振り返って、『もっと個人技を高めないと・・』なんてコメントをみることがありますが、今まさにオフィスの中でも同じことが起きているようにも感じています。
今までは、チームワークといえば、一体感や、チーム内補完関係、で語られていたところに、『もっと個人技を』というプレッシャーが入ってきたように思います。

何を言いたいかと、結論を言いますと、

『チームワークを望むには、相応の個人技が求められる世の中になりそう』

という予感がしているということです。旧式人材の私には、なんとも世知辛いです。。。私、重い荷物も数名で持つときに、四隅を持たないで、ココまで生きてきた人間なので、この個人技プレッシャーはキツイです。。

読者の皆さまは、リモートワーク下でのチームワークについて、何か変化を感じたりはしていませんか?

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