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【骨髄ドナー2】最終同意~


骨髄ドナー候補になってからの流れのつづき

骨髄ドナーの候補になってから、月2回ほど病院に行って、手続きやら健診やらを行ないました。
そんなに病院に行くことがないので、苦手な場所に行くだけで心が持っていかれる。患者さんだって同じ気持ちなのだろう。と思って頑張って通っていました。

4回目 最終同意in病院 有休取得(1日)*半日でも○

最終同意は、家族同席のもと最終同意書を作成します。
コーディネーターさんより約1時間半ほど骨髄提供についての説明をしていただきます。ドナー本人は3回目の説明。
akibird39の最終同意の時は、akibird39は最終同意の調整医師の先生の病院に行き、病院に行くことができなかった兄は電話で最終同意の時間を共有しました。
その後、最終同意の同意書にサインをします。
骨髄提供の契約書みたいなものです。


akibird39の家族であるcomは、残念ながら未成年のため家族同意の対象外でした。
この日程調整が辛かったです。
コーディネーターさんには親にお願いしたらどうかと言われましたが、両親も高齢になってしまっているので兄にお願いをしました。
ここでakibird39が難しい。と感じたのは、血縁というだけで全然つながりのないきょうだいに立会をお願いすることの気まずさでした。*配偶者も可能です。
兄には兄の生活があり、akibird39が経験して考えている思考について説明することもこういうことに立ち会ってもらうことも難しさを感じました。
akibird39の経験してきたことはかなり特殊で、こういう経験って同じ様な経験をした人じゃないと理解できないと思うのです。akibird39にとっては、39の病院友に同意をお願いしたい気持ちではありました。きっと新しい生活をする前の配偶者にもakibird39の考えは理解できないと思います。今後、運良くパートナーができたとしても、この感覚をわかっていただくためのコミュニケーションはとるべきだな。と感じました。
カーテン数枚だけで遮られた世界で、すぐ隣の子が天に召される経験をしました。同じ様な経験を何度かしました。必死にする息の音まで鮮明に覚えているのです。イノチの最先端で生活をする。
我が子も病院で見送りました。ふぅ~。っと息をするのをやめた瞬間を経験しました。
普通の経験ではないです。こんな経験をしている人の感覚は、よくない表現ですけど、シャバ(笑)でしか過ごしたことのない人と同じではないと感じています。
この様なココロをかき乱されるような調整期間があり、もう辛かった…
兄も兄の奥さまもとってもステキな方々で、兄の心の広さや兄の奥さまの深い愛情も感じる経験でした。
兄の奥さまも実はとても辛い時期でした。そっとしておいてもらいたいであろう時期に同意の日程を調整していただかなくてはならなくて、本当に申し訳なくて辛かったけど、akibird39のことを理解しようと心を向けてくれた兄と兄の奥さまを尊敬しますし心から感謝しています。

5回目 健康診断in骨髄採取病院 有休取得(半日)

最終同意が済むと、実際に骨髄提供が可能か?の健康診断があります。
ここから、実際に骨髄採取していただく病院での受診となっていきます。
コーディネーターさんより伺いましたが、個人情報の観点?から、骨髄採取する病院と患者さんの病院は違うそうです。
担当医との面談、内診、身長体重、採血、採尿、全身麻酔なので心電図、レントゲン、肺検査
こんな感じでした。


健康診断前に気をつけることを質問したのですが、特にお知らせいただいていなかったので、会社から病院まで片道20分ほど歩いて行きました。その日は外気温が35℃の猛暑日。
基本的に暑い事が苦手ではないakibird39は、ふつーに歩いて病院まで行きました。
病院に着いて、トイレでコーディネーターさんに会いました。
トイレから出た時にコーディネーターさんから「あ、今日尿検査がある事をお話するのを忘れていました!」
トイレで会ったんだから、トイレで教えてほしかったヨ…⤵
健診の結果は、
「熱中症の数値が高いので再検査」
会社から病院まで歩いて来ちゃダメだったみたいです
そういうの、前もって教えてほしかった…
ここでも感じましたが、ある人にとっての普通は他の人にとっての普通とは限らない。ってこと。35℃の外を歩いて来る人はいないだろう。ってことですよね…⤵
普通じゃなくてゴメンナサイm(_ _)m
っということで、追加の健康診断再検査が入ってしまいました(T_T)

6回目 健康診断再検査、麻酔科受診in骨髄採取病院

健康診断の再検査前は、おとなしく(笑)バスで行って病院内のカフェでランチをいただ
きました。
採血→再検査結果→OK!
麻酔科の手術前受診、入院の手続き
この時に、コーディネーターさんにコロナの話を聞いて、
今年の夏の予定をすべて白紙にしました。


akibird39「もし、入院前のPCRでコロナにかかっていたらどうなるのですか?」
コーディネーターさん「骨髄提供中止です」
akibird39「え?!延期とかじゃなくて中止ですか?」
コーディネーターさん「はい。今のところ、未曾有のウイルスなので中止になります」
akibird39「・・・」
すぐの未来は1ヶ月延期とかになるのかもしれませんけど、患者さんにとって1ヶ月延期もなかなかヘビーですよね…
責任が一気にakibird39の肩に乗っかってきた感覚を受けました。
わざとじゃないにしても、自分の行動一つで患者さんの負担を増やしてしまう。と考えると、
夏休みに予定していたイベントや友人との約束は中止せざるを得ませんでした。
軽い気持ちで始めたドナー活動ですが、想像以上に身体とココロに負担がかかる事を経験して、その年の夏は少しだけ病みました。
人の人生を変えるかもしれないコトって、そんなに簡単じゃないんだな。って強く感じたナツでした。

イラストは、その時のakibird39のキモチを表したものです
tr413さん、ありがとうございます。使わせていただきますm(_ _)m

後日アップ予定の
次のお話へ続きます…

#一歩踏みだした先に
#骨髄ドナー
#骨髄採取
#生きる意味


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