じぶんのはなしを
おとなになると、じぶんのはなしをするのが難しくなる気がする。いや、自分の話ばかりしてしまうよ…という説もあるけれど。でもわたしの、「わたし」を深く深くほっていく対話をできる相手っていうのはなかなかにいないわけである。
そこで幼馴染よ。
幼馴染…という言葉の定義がどんどん広がっていくけれど(ちょっと前まで幼馴染とはちがったけれど、30代も半ばに差し掛かってくると小学校を知っている人はもう幼馴染に他ならない)私が、私であるルーツを、原体験を、共有しているような存在。
そんな友人がいることの幸福を思うのです。
あまりにも人生が波瀾万丈ドラマチックがすぎるので、「事実は小説よりも奇なり」を地で生きすぎてその激流の最中にまだあるので、何も言えない、何も語れないけれど。
わたしは、わたしのことを。
差し置いて色々の激流の最中でとにかく自分の「家族」を守ることに必死であるのだけれど。
そんななかで、家族とまたちょっと離れて、なんというかもっと純粋な「わたし」の核のようなものに自分自身だけだと触れないところに、少し触れるようなそんな対話を。
できるひとがいるこうふくよ。
ありがとうね。
おとなになるって悪くないよね。
なんてまだ言ってしまう30代も半ばである。
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