イタリアでリコリスも大人買いして、平謝りする私
大量のドリアンウエハースをマレーシアから持ち帰り、異臭騒動を起こしてしまった私。
実は、もうひとつ、騒動を起こしてしまったおみやげがありまして・・。
世界一まずいお菓子
騒動を起こした、おみやげお菓子。
それは
リコリス
Liquorice
です。
欧米によく行かれる人でしたら、リコリス、聞いたことがあるのではないでしょうか?
ひょっとして、食べたことのある人もいるかも知れません。
リコリスとは、甘草の仲間、スペインカンゾウの根っこを乾燥させて作ったお菓子で、大人から子どもまで親しまれている、ハーブ菓子。
強い抗酸化作用があり、消化や喉にも良いらしく、むかしからキャンディーやグミなどで売っています。
歴史も古く、エジプトのファラオ時代から親しまれてきたお菓子のようです。
そしてこのリコリス、アメリカではハロウィンに配らるお菓子です。
こんな感じの色合いで(着色料は別として)、ポップでカワイイお菓子。
そして、大人の雰囲気、ブラックリコリスもあります。
さて、このリコリス、スキとキライがはっきり分かれます。
スキ派からは
甘くて、まるで食べられる毒(!?)
甘くて濃厚、芳醇なアロマの香りがたまんない☆
食べる宝石
と、大絶賛☆
私がアメリカにいたときは、特に子どもたちが、色とりどりのリコリスを、こぞって食べていました。
いっぽう、苦手派からは、
これ、食べものじゃないよね?
ニオイがレザー(革)
見た目といい、食感といい、タイヤみたい
さらには
世界一まずいお菓子
と、酷評される始末。
私自身はというと、何度もリコリスを試しましたが、いまだに苦手の壁を超えられていません。
リコリスの本場、欧米のビジネスパートナーたちにも聞いていましたが、私の周りでは
あえては食べない
わざわざ食べることはしない
あれは、口に入れるものではない
と、苦手派多数。
かなりの人数に聞きました。
たまたまなのかも知れませんが、スキ派には巡り会えませんでした。
もちろん、リコリスがスキな人も、たくさんいらっしゃると思います。
リコリス体験をしたことのあるあなた、ぜひコメント欄で教えてください☆
このように、極端にスキ派と苦手派が分かれるリコリス。
そんなリコリスが気になるあなたに、朗報です☆
リコリスは、日本でも手に入れられるようですよ。
キャンディーやグミだけではなく、チョコレートやお茶など、この図のように、豊富なラインナップが揃っています。
ドラッグストアで見つけた、キュートなミント
ある日、イタリアのフィレンツェに出張したのですが、このときに限って、弾丸出張。
前回記事で紹介した、マレーシア出張のときのように、出張中は「缶詰め」状態でした。
マレーシア出張のときは、帰国の便まで数時間があったので、日本のみんなのためのおみやげを選ぶ時間もあったのですが、今回はそんな時間も、ほぼありません。
みんなの顔を浮かべながら、ゆっくりおみやげを選ぶことができないのは、私にとってストレスではありましたが、とにかく
日本で私の仕事をカバーしてくれている、みんなのために、なにか買っていかなきゃ!
と、時間との闘いに焦っていました。
ふとロビーの外を見ると、いい感じのドラッグストアがあります。
そこで、とにかくパッケージがオシャレなリップクリームやミントなどを買おうと、私はそのドラッグストアに飛び込みました。
レジ脇に、何ともかわいらしい、おみやげにピッタリのミントを発見。
(おっ、かわいい☆ 色んなデザインもあるし、これに決めた!)
いい感じのおみやげが見つかった、ラッキーな自分に、ガッツポーズ!
こんのパッケージの、色んなデザインのミントを、またもや大人買いして、日本に帰りました。
帰国後。
不在の間、私の仕事のバックアップをしてくれたチームのみんなに、さっそくおみやげを配りました。
「イタリアのミント買ってきたよ~。
時間がなくて、これだけなの。
だけど、パッケージが素敵だよ☆」
「ホント!パッケージ素敵☆
イタリアはミントひとつとってもオシャレだね~。」
みんな、喜んでくれています。
(時間がなくて買ったおみやげを、気に入ってくれて、良かった。)
ホッと安堵する私。
すると
んぐぐぐぐっ・・マズっつ!
なにこれ、ムリ!
ティッシュちょうだい。吐き出したい!
顔をゆがめて悶絶しているチームの面々。うち、ひとりが
「akkie、これ試食した?」
と、聞いてきました。
「ううん、試食してない・・。」
ドリアンで大騒動を起こした前科があるにもかかわらず、次のおみやげも、試食せずにパケ買いした、学ばない私に対する、みんなのあきれた視線が、チクチクと身体に刺さります。
まだ何が起こっているのか、事情をよく把握していない、ノンキな私に
「これ。食べてみ。」
と、キュートなミントケースから差し出されたのは、白い粒のミントではなく、黒い粒でした。
えっえ〜っ、もしや!
またやってしまった!
サッと血の気がひく私。
そう、私はミントではなく、世界一まずいお菓子、リコリスを大人買いして来たのでした。
味はわかっていましたが、やらかしてしまった以上、ひと口食べないわけにはいかないので、思い切って口に放り込みました。
漢方薬を食べているような、腹痛のお薬で有名な、ラッパのマークのような匂いが、鼻腔にじんわり広がっていきます。
甘すぎるために、さらなる苦みを引き出し、顔を歪めずにはいられない・・。
んぐぐぐぐっ、マズイっ!
ごめん、許して!
私も飲み込めず、ティッシュに吐き出して、禊の儀式は、無事終了しました。
私のオフィスには、残念ながらスキ派は見当たらず、ドリアンウエハースのように、あえなく処分することに…
※ドリアンウエハースは、ゴミ袋を何重にもして、オフィスビルの防災センターのおじさんに平謝りして処分していただきました。
幸い、今回のおみやげリコリスの缶はとてもオシャレだっため、みんな中身を出して、洗ってミント入れやクリップ入れなど、思い思いに再利用してくれました☆
ちなみに
リコリスが苦手な人は、こんな顔になります。
美男美女であっても台無しです(笑)
ということで、前回のドリアンから、ひと月も経たないうちに、やらかしたこともあり、またもや、みんなに平謝りをすることになりました。
でも、本当におみやげを買う時間がなかったことを、理解してくれた、やさしいみんな。
笑い話で済ませてくれました。
ここで一句。
気をつけよう 試食が必須 おみやげは
これが、私が今回のフィレンツェ出張で一番学んだことでした。
そして、リコリス好き派の名誉のために。
私の買ったおしゃれリコリスは、Amarillo (アマレッリ)という、イタリア産の老舗リコリスブランド。
もちろん、オーガニックなので、身体に優しいものです。
クラシックで素敵な博物館兼店舗も展開しているだけでなく、ニューヨーク近代美術館(MOMA)とコラボもしているようです。
いつかイタリアに行くことがあったら、お店を覗いて、スキ派か苦手派か、お試ししてみてはいかがでしょう?
いかがでしたか?
前回、今回と、おみやげお菓子で私のやらかした騒動ふたつをご紹介しました。
(ドリアンが、凶器と化した話はこちら↓)
私のように、やらかしてしまわないよう、海外で、食べもののおみやげを買うときには、時間が許せば、試食をしてから購入することをオススメします。
そうすれば、少なくとも、おみやげを手わたすときに、味の説明ができますし、万が一、お口に合わない場合でも、「あえてのネタ」としての、おもしろおみやげとして、受け取ってもらえますから(^_−)−☆
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