誰でも、どこかで少数派
からかっさ(傘の妖怪)の国では、足が2本生えている人間は少数派です。
「靴が二個必要なんて」「二点で支えるってバランス悪いよね」と憐れまれたり蔑まれたりするかもしれません。
一定数、からかっさの国に人間がいるならば権利を勝ち取り、靴補助金や何らかの保護を受けられるかもしれません。
でも、二足歩行で不便もなければ、憐れと思われる理由もなく、保護されることで「カワイソウナヒト」になるのは、ちょっとなぁ…。
政治は、どこかで線を引かねばならないのですから仕方がないのでしょうけれど、平等なんて理想を掲げると不平等の百鬼夜行です。
情報が発信しやすく主張がしやすい時代になり、口にしずらい生きずらさ(宗教や性別や人種…)や、理解が得ずらい生きずらさ(感覚やアレルギーや…)の認知も進んできたとは思います。
とは思うものの、まだまだ知られない生きずらさもあるでしょうし、政治でビーーっと線を引っ張って出来上がりではないなぁと。
どちらかと言えば、誰もが各々違う人なのだから、そういう人もいるんだなという許容する心を育てたり、助けが必要なときに助けてくれと言える事を伝えたり、権利と義務と正しい自由と、その辺を踏まえた上で主張するものを主張できる場所を作ったりなんて…まぁ途方もないけれど、こういうところにAIとか、なんだかわからないけれど新しい技術で、どうにか、ならんかと思ってしまうのです。
結局、「私は花粉症です」ワッペンのようなアナログが一番効果ありでしょうか。
えっ道路を渡るのを手伝ってくれる?
いえいえ、私のお腹は脂肪です。
妊娠する年齢には見えない…と。あっサングラス?目が悪いんじゃないかって?足元も覚束なさそう…?
草取り中に外の道まで回り込んだところ、ウロウロする私を慮ってくれる優しさ…。「一緒に渡りましょう。」と言ってもらいました。
・・・。断りを言いにくいけれど、私は、ただの草取りオババ。手の中に草を隠し、道を渡り、なぜか少し散歩。
ありがとう…嬉しくなくはないけれど、徘徊と間違われ通報されないよう注意します。
太陽を見るとクシャミが出る日本人25パーセント、耳垢が猫風の日本人16パーセント、世界の日本人1.6パーセント。らしいですよ、おおよそ。
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