子供の頃、近所で焼きいもを買うと、おっちゃん(まさに、おっちゃんという雰囲気なのです)がペロっと指をなめてから新聞紙でクルリと包んでくれました。
　ある日、焼きいもを父と買って帰ると母が「これで最後にしなさい」と言いました。母の衛生観念的にペロっは許せない暴挙だったのです。
　
　時代時代で更新される常識があります。指はなめないし、お寿司やさんが手袋で握ってくれたり(個人的には違和感が…)料理中の飛沫に、より気を配るようになりました。
　そういうのって、学校で習うわけでもないですし、新聞や回覧板でお知らせがあるわけでもないのに、なんとなく揃った足並みで変わっていくのが不思議です。
　
　母と会話していて、お風呂で体をどこから洗うかという話になりました。私が、頭→顔→耳の中と続けると、母に「耳の中?!」と驚かれました。お風呂場という狭い空間に、なんとなく足並みが揃っちゃう作用は働かないようです。ちなみに顔を洗うとき鼻の中も洗います。ニュースを見てから目を洗うのはやめました。
　おへそも洗うのですが、これを父に言うとお腹が痛くなるから止めなさいと言われました。
　はて、私は誰から体の洗いかたを教わったのか…不思議です。

#清潔のマイルール