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プレゼントが戻ってきた話

 久しぶりになってしまいました。
みなさん、お変わりありませんか?

日本滞在も残すところあとわずかになり、やっと落ち着いてnoteを開くことができました。もうクリスマスですね。最近、昔の私のプレゼントが違った形で、また私に嬉しい気持ちを届けてくれた話です。


ふと目に入った洗面台に置かれたヘアブラシ。もうすでに柄が折れてヘッドだけになっている。ブラシの背中には、何が描いてあるか分からないぐちゃぐちゃっとした色のまとまりに、マジックペンで
お父さん
ありがとう
S 63,6,19
と書いてある。あ、これ私が保育園で製作した父の日のプレゼントか。もう35年も前のものなのに、律儀にまだ使ってくれているっぽい。ひんやりとした洗面台の前で、愛を感じずにはいられなかった。


友達から「私が好きなお店を覚えてくれていて、プレゼントしてくれたね」の文と共にリースの写真が送られてきた。はて、本当に私だろうか?と全く思い出せない。間違えていた、という線も考えて返信したが、どうも本当に私が昔プレゼントしたものらしい。彼女と時を共にしていたのは、もう10年以上も前のはず。彼女の物持ちの良さと、人に対する愛情深さを感じつつ、昔を思い出す。仕事柄もあったと思うけど、あの頃はモノに気持ちを代弁してもらうことが多かったように思う。モノに多くの意味を背負わせて、いろいろ頼ってばかりだったな。私のモノに対する考えがこの10年で激変したと改めて振り返る。ただ変わったのは私だけではなく、彼女もだった。モノを介さずともお互いの存在意義だけで付き合いができる今に幸せを感じれる、と話せて嬉しかった。


最後は別件で、久しぶりに体験した習慣の話。

冬至に柚子湯に入れた。あー、良い習慣だなとも思ったし、日本だから良いと思うんだな、とも思った。きっとハワイで柚子を手に入れてやっても、全然こんな気持ちにはならないと思ったし、意味ないやん!と思う。そう、やっぱり、その土地だから生まれる習慣や文化は、その土地にあるから意味があるように思う。その土地を離れて、その土地に思いを馳せて続ける習慣や文化ももちろん存在するし、それを行う人々の支えになったりするから、それはそれで大切なんだけど。無理をする、というのはやはり違うのだ。と自分の中ではっきりした。
日本にいて、寒さをしっかり感じている方々は、(とはいえ今年は全然寒くない方みたいだけど笑)ぜひ、寒さを乗り越えるための習慣をぜひ大切にして欲しいと思ったよ。あー、冬だよねー!と五感で感じる最高な習慣だと思ったよ。

年末まで天気はいいみたいだけど、風邪には気をつけてね。
良いお年をお迎えください。

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