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クレジットカードを作るって不安じゃない?

 成人年齢が引き下げられ、18歳からクレジットカードをつくる事が出来るようになりました。
クレジットカードを使用するには「正常な金銭感覚」「自己管理能力」「計画性」の3つが必須条件です。
この条件を満たさずにクレジットカードを安易に作成すると、その先10年もの間クレジットカードだけでなく、車のローンや賃貸の審査などに通りにくくなるなどの危険性があります。
この記事では、安全にクレジットカードを使用する方法もご紹介しています。
是非参考にしてみてください!



クレジットカード決済の仕組み(イラスト付き)

クレジットカードを使用する際には、「カード利用者(あなた)」「カード加盟店(買い物するお店)」「クレジットカード会社」の3つの立場があります。

「カード利用者」が「カード加盟店」でクレジットカード支払いをすると、「カード加盟店」は「クレジットカード会社」へ「カード利用者」の利用額を請求します。「クレジットカード会社」は、請求額から手数料を引いた額を「カード加盟店」に支払い、後日「カード利用者」へ利用額分の請求が入ります。

「カード利用者」は、現金を使わずに楽に買い物ができる。ポイントの還元があるなどのメリットがあり、「カード加盟店」は決済方法を充実させることで集客に繋がったり、高額な商品が売れやすくなるといったメリットがあります。
その2つをつないでいる「クレジットカード会社」は、「カード加盟店」からの手数料を収益として得る事が出来ます。

【クレジットカードを作るメリット】

クレジットカードを使用すると、様々なメリットがあります。

①現金が無くても買い物ができる

 現金を引き出さなくても支払いをしたり、給料日前で現金に余裕のない時にカードを使えば買い物をすることができます。最近では、キャッシュレス化が進み、スマホにカードを登録すればカードが無くてもスマホ一つでネットでも町のお店でも支払いをすることが出来ます。

②ポイント還元や関連施設での割引といった特典がある

 クレジットカードには、各社が独自の特典を付けています。楽天カードなら、楽天ポイントの還元率が通常より高くなる。ANAのカードなら、日頃のお買い物でもマイルがたまる。リクルートカードなら、じゃらんnetからの予約時にポイントが還元される。など、各社のサービス内容に応じた特典を用意しています。

③支払方法を選べる

 分割支払いやリボ払いなど、請求額の支払い方法を自由に選ぶこともできます。高額な買い物をした場合も、無理のない金額で分割して支払えてとても便利ですが、この点が大きなリスクへ繋がる部分でもあり、理解して使用しないと大きなトラブルに繋がってしまう場合もある為、注意が必要です。

【クレジットカードを作るデメリット】

では、逆にクレジットカードを使用する事のデメリットは何でしょうか?

①管理できないと金融事故になるリスクがある

 クレジットカードは、記事の冒頭で解説した通り「クレジットカード会社が、カード利用者の支払いを一時的に立て替える」という状況が発生します。その為、入会時に個人信用情報機関の信用情報を参考に審査が行われます。未払いや滞納金があると、その情報は使用しているクレジットカード会社から個人信用情報機関へ共有されてしまうので、他者のクレジットカード会社にも未払いや滞納金の事実が知られ、結果的に他社でもクレジットカードが作れなくなったり家や車のローンを組む為の審査に通りにくくなってしまいます。(=未払いや滞納金によって、信用情報に傷がつく状態)

※信用情報とは:クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報です。そして、この信用情報は、クレジット会社が顧客の「信用」を判断するための参考資料として利用されます。
そのため、信用情報には人種や思想、保健医療、犯罪歴などの項目は、一切含まれません。 
株式会社シー・アイ・シーのHPより引用

②カードによって年会費などがかかる

 クレジットカードによっては、決済機能以外の優待サービスを維持したりするた為に、年会費が必要なカードもあります。金額は1000円~50,000円以上など、種類によって大きな差があります。年会費が無料のカードも多数あるので、入会する際には確認しましょう。

③不正利用される可能性がある(被害額は高額になるな危険がある)

 フィッシング詐欺やネットショッピング詐欺の他に、スキミングや情報漏洩といったケースで、カード情報が悪用される事も少なくありません。
「請求内容に不審なものが無いか?」「覚えのない購入履歴が無いか?」自身で管理する必要がありますが、不正利用に対する補償などが手厚いカードに入会するのも一つの対策になるでしょう。


クレジットカードを作るのをおすすめしない人


 ここまでお伝えした様に、クレジットカードの使用にはメリットも多くありますが、その分リスクも抱える事になります。下記の項目に当てはまる方へは、クレジットカードの使用には慎重になるべきです。

①金銭感覚のズレている人

 適正な金銭感覚のない人は「カードの使いすぎ」に繋がりやすい傾向にあります。
金銭感覚にずれのある人には下記のような特徴があります。

  •  趣味や食事、美容代など何か一つにお金をつぎ込みすぎる

  •  衝動買いが多い(支払う額に対しての価値を考えない)

  •  自分の毎月の支出を把握していない(計画性なくお金を使う)

  •  コンビニでの買い物が特に多い 

・自分を制御できない、理性的でない人

 これは、クレジットカードの使用だけに限りませんが、欲求をコントロールすることができない人は、金銭的なトラブルになりやすいです。
特に、クレジットカードの場合は請求が来るのは翌月以降になる事も多いので「支払いをした・お金を使った」という感覚が薄れてしまう事があります。例えば、口座にお金が10万円残っていても、クレジットカードの請求が20万円にあれば-10万円になってしまいます。
「自分の持ってる金額の範囲内で使おう。」という理性のある方でないと危険です。

それでもクレジットカードが使いたい!

上記の項目に当てはまってしまう場合でも、クレジットカードを使用したい方は多いかもしれません。実際に、トラブルなく安全に使用できている方も多いはずです。
対策としては、3つの方法を簡単にご紹介します。

①デビットカードで練習してみる

 デビットカードとは、概ねクレジットカードと同じ機能を持っています。クレジットカードが、一ヶ月の使用額を”特定の支払日にまとめ”て口座から引き落とすのに対し、デビットカードは”使用するたびに”口座から即時引き落とされます。クレジットカードの使用を始める前に、デビットカードで現金を使用することと同等であるという意識を持てるように練習する事が出来ます。

②利用額通知のあるクレカを使用する

 クレジットカードの種類によっては、使用するたびにメールや専用アプリで通知してくれる機能があります。口座から引き落とされるわけではありませんが、支払いされた=お金を使用したという事を改めて意識する事に繋がります。

③家計簿アプリを使用して管理する

 いくつかの家計管理アプリでは、クレジットカードの使用履歴と連携させることができます。連携する事で、複数のクレジットカードの使用履歴を一括で管理することもできるうえに、銀行口座と連携すれば現在の自分の所持金や資産管理をするのにも役立ちます。

おすすめの家計簿アプリはこちら


 クレジットカードは非常に便利な反面、それと同等のリスクも発生します。自己管理の苦手な方が「便利だから」という理由だけで、安易に使用する事はおすすめしません。
 入会する際に、特典や還元率を比較する事も大事ですが「入会後にどうやって使用金額、支払金額の管理をするのか?」について事前に学び、安全に使用できる方法を準備しておきましょう。


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