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呪文ワインリストとソムリエの活用法

現在担当しているビズワインは本当に面白い。ワインスクールなのにワインの知識は二の次で、どう使うか、つまりソムリエ試験を受けるにはあまり役に立たない「素晴らしきムダ知識」(トリビアの泉を覚えているだろうか)をメインに講義を進められるのだ。先日はレストラン、すなわちソムリエを活用して接待やデートを成功させる秘訣をお話しした。

ソムリエという人種は面白い。正直拘束時間は長い、給料は安い、ずっと立ち仕事で体力もメンタル面でもハードだ。そんな彼らの喜びはお客様の笑顔、さらに言えばおすすめしたワインが美味しくて、ディナーの席を最大限に楽しんでいただくことだ。

レストランでワインを注文する。ほとんどの方にとってハードルが高いことと思う。特に高級になればなるほど。渡されるワインリストはこのペーパーレス社会にあっては考えられないくらい分厚い。しかも原語(大抵フランス語)でしか書いていないので読めない。せっかくワインスクールや本でぶどう品種を学んだのに、ブドウ品種名すら書いていないものもある。一体どうやって選ぶのだろう・・・途方に暮れた方も多いだろう。デートでいいところを見せたいので高級レストランを予約し、スクールで習った知識をひけらかして、「素敵!」と思ってもらおうとしていた計画が台無しだ。ワインリストがもっと薄くて、ぶどう品種や味わいの特徴が書いてあるいつものダイニングバーにしておけばよかった。と思ってももう遅い。

なぜ高級レストランのワインリストは呪文の羅列なのだろう。答えはシンプルだ。高級レストランではお客様が自身でワインを選ぶ仕組みになっていないのだ。そういうレストランでは料理のオーダーをすると、音もなくソムリエが現れることになっている。そこで予算とワインの好みを伝えるだけて、たちどころに理想のワインが最高の状態で出てくる。これぞ高級レストランの素晴らしさであり、ソムリエの存在意義なのだ。呪文が書かれたワインリストは単に、デート相手に分からない様にワインの予算を伝えるためだけのツールである。ソムリエがワインのオーダーを聞きに来たら、おもむろにワインの予算にあった金額の部分を指差し、「こんな感じの赤ワインで、今日の料理に合うものを勧めてくれないか」と上から目線で言えば良い。ソムリエは張り切って予算内で最高にうまいワインを持ってきてくれるはずだ。

そこまでの高級レストランでなくても、スタッフにはなるべく好みを伝えた方がいい。なにしろ世界には数百万種類のワインがある。これを全部覚えるのは不可能。だが、ワインをちゃんと揃えているレストランであれば自分の店のワインは試飲もしているだろうし、キチンとおすすめできるハズだ。私自身、レストランでワインをオーダーする際には、リストから候補を2〜3選び、最終的に決定する前にはレストランスタッフのアドバイスを必ず聞いてから決める。ぜひ次回レストランに行ったらワインのことは店のスタッフに聞いてほしい。

ワインのことに興味を持っていただけたら、一度スクールのHPを見ていただけると嬉しいです。勉強というよりはワインの楽しさを知り、人生を豊かにするヒントを見つけていただけると思います。

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