伊田明弘「歌うソムリエ」

2020年5月。心筋梗塞で救急搬送され、最高の医療チームと家族や仲間の支えで命拾いして…

伊田明弘「歌うソムリエ」

2020年5月。心筋梗塞で救急搬送され、最高の医療チームと家族や仲間の支えで命拾いして気づいた事は人生を豊かにする方法。それは大事な事を一つにしないという事。 ブログ内の「PLAZA(広場)」には人生を豊かにする5つのエリアがあります。皆さんの人生が豊かになる事を祈りつつ。

マガジン

  • PLAZA ECRI「食べることは生きること」

    塩分摂取制限。まさか自分がこの言葉とともに生きていくことになるとは想像もしていませんでした。塩分を酸味、旨味、発酵食品で置き換える。妻の作るオリジナル料理はおいしさと食の大切さを実感させてくれます。

  • PLAZA CHA「中国茶を生活に」

    ワインのようにさまざまな品種、製法、テロワールで多彩な味わいをみせる中国茶。紅茶や茶の湯より手軽に日々の生活で楽しめます。健康面にも役立つ機能成分が豊富な中国茶をシニアエキスパートの視点でご紹介します。

  • PLAZA VINUM「ワインと生きる」

    ワイン。人類最古の酒であり、私の人生そのもの。ソムリエ、インポーター、ブランドマネージャー、セールス、ワイン講師とさまざまな分野で働くにつれ気づいたワインの無限の世界を感謝とともに。

  • PLAZA MUSICA「音を楽しむ」

    Musicの語源はギリシャ神話の芸術の女神ミューズからですが、日本語では「音を楽しむ」と書きます。音楽家を目指した若い頃には気づかなかった音を楽しむ生活について。

  • PLAZA ER 「健康を守る」

    このブログを始めようと思ったのは、心筋梗塞で運ばれた病院のER(救急救命室)での出来事でした。健康を守るために献身的に戦う医療チームの姿を見て、今までの人生でないがしろにしてきた健康について深く考えるようになりました。ここでは健康にまつわる事を書いていきます。

最近の記事

ブルーノトースターでフォンデュ

予告通りのカマンベールフォンデュ。ブルーノトースターが秀逸なパンを焼くことには触れた。今日は応用編。まずはオートミールで作った生地のピッツァ2種。コンベクションモードで10分ほどで焼ける。オーブンで焼くより熱源が近いため、石窯で焼いたナポリピッツァのような程よい焦げ目が付く。オートミールを使った生地は軽い食感で胃に優しい。食が進む。 スタンダードなバジルトマトとテリヤキチキン。おなかいっぱいに満足。だが今日のメインはこれから。カマンベール フォンデュだ。このオーブントースタ

    • トースト革命

      朝はパンである。何十年も変わらずだ。妻がパン作りを極めたのでなおさらだ。ただパンは焼きたてが重要で、それを閉じ込めるべく冷凍するのだが、解凍してトーストしても再現性に欠ける。電子レンジで軽く温めてから霧を吹いたり工夫してはいるのだが。妻の作るバゲット、この焼きたてを再現したいのだ。 トースターを買おう。そう思った。立ち寄った雑貨店にディスプレイされていたデザインが気に入りなんとなくパンフレットを持ち帰ったのだ。ただトースターとしては恐ろしく高い。普通の3個分だ。高い買い物は

      • 中国茶とワインを楽しむ1dayセミナー

        教えているワインスクールの2020年秋冬学期が始まって1ヶ月余り。オリジナルコースの「中国茶とワインを楽しむ1dayセミナー」を先日無事終えることができた。春夏学期のセミナーがコロナの影響で延期、結局は中止になってしまったので1年ぶりの開講となり嬉しかった。 講義の内容は中国茶とワインそれぞれの基本的な知識と3種類ずつのテイスティング。前回まではお茶のテイスティングにもワイングラスを使用したのだが、今回は中国茶専用の茶杯を用意した。中国茶を味わうのに温度は極めて重要。グラス

        • チーズ&ワイン フランス・コンテチーズ② チーズアート編

          だいぶ時間が経ってしまったが続編を書く。コンテチーズリモートセミナーはコンテチーズについて知るだけでは無い。いかに魅せるかがセミナー後半のテーマだ。これまでチーズと言えば、レストランでワゴンに載せられてうやうやしくやってくる塊のチーズをその場で切り分けてサーブするのが正しい出し方と先輩ソムリエから教わってきて実践していた。だがチーズアートは違う。チーズを一口大に切り分けた上で、美しい幾何学模様を組んでいく。それをフルーツやナッツなどで飾り、目で楽しみ、そして味わいも楽しむ。

        ブルーノトースターでフォンデュ

        マガジン

        • PLAZA ECRI「食べることは生きること」
          4本
        • PLAZA CHA「中国茶を生活に」
          3本
        • PLAZA VINUM「ワインと生きる」
          8本
        • PLAZA MUSICA「音を楽しむ」
          7本
        • PLAZA ER 「健康を守る」
          6本

        記事

          アコースティックは蘇る

          妻の親友が古いピアノを修復してお子さん達に習わせる、と言っているのを聞いた。千葉県印西市にあるピアピットという工房でレストアが終わったばかりだという。いろいろアレンジいただき、見学と試弾の許可を頂いたので行ってきた。 千葉ニュータウンからほど近いが、千葉らしい里山と農村風景が広がる中に現れたのはカリフォルニアのサーファーが住んでいそうなトレーラーハウス風の建物。にわかにはピアノ工房とは信じられない造りだ。代表の渡辺さんは後ほどいらっしゃるとのことで、若い女性の職人さんに工房

          アコースティックは蘇る

          アコースティック再考

          ピアノを弾くのが習慣になると、出張などで我がヤマハP 515に触らない日は不安な気持ちになる。そんな不安を街のレンタルピアノスタジオが解消してくれる。防音設備が整った自分だけの練習室で大音量のアコースティックピアノを弾くのは快感だ。数百円の違いなのでグランドピアノを選ぶのはいうまでもない。 まだ残暑が厳しい休日。秋葉原にあるピアノスタジオでヤマハグランドC5Xの前に座る。もちろん大屋根は全開だ。ショパンノクターンを弾き始めると鍵盤のフィールに気づいた。タッチ自体はP515に

          アコースティック再考

          呪文ワインリストとソムリエの活用法

          現在担当しているビズワインは本当に面白い。ワインスクールなのにワインの知識は二の次で、どう使うか、つまりソムリエ試験を受けるにはあまり役に立たない「素晴らしきムダ知識」(トリビアの泉を覚えているだろうか)をメインに講義を進められるのだ。先日はレストラン、すなわちソムリエを活用して接待やデートを成功させる秘訣をお話しした。 ソムリエという人種は面白い。正直拘束時間は長い、給料は安い、ずっと立ち仕事で体力もメンタル面でもハードだ。そんな彼らの喜びはお客様の笑顔、さらに言えばおす

          呪文ワインリストとソムリエの活用法

          チーズ&ワイン フランス・コンテチーズ①

          先週初めてチーズのオンラインセミナーを受講してみた。私の中で全世界チーズTOP5に間違いなく入るコンテチーズ。コンテチーズ生産者協会と日本チーズアートフロマジェ協会の共同開催で行われた。 事前に熟成期間の異なるコンテチーズ150gx2と付け合わせるナッツ類、盛り付け用のロゴ入り木皿、チーズ保存用包紙も入ってすでにこの段階で参加費を上回るメリットなのでは?と思わせるほどだった。 セミナーはウェビナーでは無く、ZOOMミーティング方式で行われた。他の参加者の様子が見れるだけで

          チーズ&ワイン フランス・コンテチーズ①

          中国茶いろどり

          中国茶に関しては最初の投稿を書いてからだいぶ経った。中国茶と一口に言ってもその種類は様々だ。日本茶といえばまず思い出すのは緑茶、つまり煎茶だろう。ほうじ茶や抹茶もあるが、それらも結局は緑茶に手を加えたものである。紅茶は様々な名前のものがあるので一見種類が多いように見えるが、実は製法の点から見るとほぼ一種類なのだ。では中国茶はどうだろう。 中国茶の製法は大きく分けただけでも6種類ある。その中には緑茶も紅茶も含まれている。つまり日本茶も紅茶もルーツは中国茶なのだ。そもそも茶の樹

          アコースティックとエレクトリック

          「羊と鋼の森」を読んだ。面白かった。小説を読んだのはどのくらいぶりだろうか。近所にある市立図書館のベストセラーコーナーにあったのだ。タイトルと装丁を見て数年前に本屋大賞をとった小説だということをぼんやり思い出した。数ページ走り読みしてビッときた。ピアノの調律師の話だった。ピアノがやって来て以来2ヶ月余、没頭という言葉がぴったりなほど毎日飽きもせず弾き込んでいる。この熱心さが音大生時代にあったなら違う人生を歩んでいただろう、と思えるほどだ。調律師がピアノの音を作るのは知っていた

          アコースティックとエレクトリック

          ビジネスとワイン

          ずっとワインの仕事をしてきたせいか、ワイン無しには世の中のビジネスがまわらないように思う。だか現実はそうではない。ワインの国民一人あたりの消費量は年間やっと3Lくらいだ。ワインボトル4本分。心筋梗塞で飲酒制限が入っても、計算上はその10倍を優に超える量を飲んでる身にはにわかに信じがたい。おそらく年に1杯(例えば出席した結婚式で出た)位の方がかなりのマジョリティなのだろう。 それでもなにかとグローバル化している現代。ビジネスでの食事の場にもワインが必須になってきた。いま担当し

          ワインを伝える

          昔話が続いた。最近のことを書く。2年前からワインスクールで講師を始めた。ワインの仕事で幸せに感じることの一つがワインの素晴らしさを伝えることだ。特にビギナー向けのクラスは楽しい。スクールのテキストを踏まえつつ、四半世紀のワイン業界で得た裏話やワインを楽しむコツを盛り込んでいく。ワインの値段の秘密、ソムリエの心の声、デートでのかっこいいワインのオーダーの仕方。ネタは尽きない。 スクールの講義はこうだ。クラスにもよるが90分〜2時間の授業時間の前半はいわゆる座学。ビギナークラス

          ピアノがやってきた④

          電子ピアノの機種も決まった。退院もした。買うぞ、ヤマハP515!と鼻息も荒くまずは試弾だと思ったが、病上がりに加えてコロナが怖い。というわけでネットで注文をする。ポイントもたっぷりある、通勤電車のイメージソングでお馴染みのカメラ屋のサイトでオーダーしたのだが、3週間を過ぎても出荷案内メールが来ない。業を煮やしてヤマハお客様相談室にメールした。すると驚きの答えが返ってきた。P515はヤマハのインドネシア工場で作っており、コロナの影響で生産や輸入の見通しが立たない。少なくとも3ヶ

          ピアノがやってきた④

          食を変えるとカラダが変わる

          心筋梗塞から2ヶ月半が経過した。仕事柄、昼は外食、夜もつい遅くなったり、コロナ以前は外食も多かった。それが一変、昼はお弁当を持って行き、夜も8時前には家で食べるようになった。1日6gの塩分制限をクリアするために妻が工夫する食事は酢や麹などの発酵食品や柑橘類を調味料に使い、「塩抜きダイエット」にありがちな味気なさとは無縁の美味しい食事。食事がさらに楽しみになった。 そして朝のウォーキングを始めた。以前は自転車が好きで週末ごとに乗っていたのだが忙しさにかまけてここ1年ほどはほぼ

          食を変えるとカラダが変わる

          ソムリエの仕事とは

          そもそもソムリエの仕事とはなんだろう。働いていた無国籍系フレンチでの一日はこうだ。出勤は朝9時もしくは11時。9時の時はフロア全体の掃除から始まる。実質の仕事はホールスタッフが全員出勤してくる11時からだ。営業前のソムリエとしての仕事は前日までのワイン売上と利益率を朝のミーティングで発表するために集計データを見ることと、欠品や品薄ワインの把握だ。朝のミーティングは全フロアのホールスタッフが集まり立ったままで10分、フロアキャプテンの1人の仕切りで行う。予約状況の共有が最も大事

          ソムリエの仕事とは

          ピアノがやってきた③

          心筋梗塞での入院中に合唱活動を休止し、電子ピアノを買うことになった経緯についてはこちら 電子ピアノに求める条件は次の通り。据置型で無いこと。ピアノの音がよいこと、というより好みにあうこと。ピアノ以外の楽器の音が豊富で質のいいこと。予算は20万以下。まずはメーカーのWEBサイトを徹底的にチェックする。 ヤマハ 据置型のクラビノーバは現代の電子ピアノの代名詞だが据置型だ。P515がクラビノーバと同等の性能を持っていて持ち運びが可能なギリギリの22kg(本体のみ)。前回書いた通

          ピアノがやってきた③