Akiko_Hirayama

ビールと音楽をこよなく愛し、ゆるゆると人生を歩む。2019年2月に突如低髄圧を発症し、…

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ビールと音楽をこよなく愛し、ゆるゆると人生を歩む。2019年2月に突如低髄圧を発症し、2度の救急搬送と30日の入院を経てブラットパッチせずに生理食塩水点滴→鬼のリハビリでまさかの完治!社員約700名がリモートワークの株式会社キャスターにて在宅派遣事業部の運営に携わる。

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住宅を購入したいけど、どうしたらいいの??という人向けの経験談【買うタイミングと予算の話】

2020年8月に福岡から藤沢に引っ越し、生活も慣れてきたある日、マンションのポストに入っていた1枚の不動産チラシを見たことから何となく動き始めたマンション購入についてのあれこれを備忘録のように記載する。 いつ家を買うべきかはっきり言って、各個人のタイミングによるので、「買おうかな」と思った時がベストとしか言いようがない。​ ・家族構成に変化があった(結婚・出産・ペットが増えたなど) ・今後生活の拠点を落ち着けられる ・賃貸より持ち家がいい!と思えるきっかけがあった など

    • 2-7 悩ましき治療方針

      麻酔科医に思いを馳せてベッドで待機 麻酔科の受診の月曜日を迎えた。看護師さんからは、正確な受診時間はわからないので待機してくださいと言われた。麻酔科医は激務らしい。ふと漫画「医龍-Team Medical Dragon-」のワンシーンを思い出した。阿部サダヲさん演じる麻酔科医の荒瀬がなかなか強烈なキャラクターなのだが、外科手術の成功は麻酔科医が握るといっても過言ではないという印象を持った。阿部サダヲが「お立ち台~」といって踏み台に上り、患者の血圧、呼吸、脈拍などすべてを管理し

      • 2-6 検査結果③ 治療への希望

        まな板の上の鯉状態の検査脳槽シンチにより、重度の髄液漏れが確定したので、本命のブラットパッチ(自分の血液で髄液漏れの箇所を塞ぐ)を受けるために、損傷個所を特定しなければならない。そこで、さらなる検査が必要で「CTミエログラフィー」を行った。 今までの検査はパジャマのような姿のまま行うことができたが、今回は専用の手術着に着替える必要があった。というのも、この検査は腰椎から造影剤を投入し、その流れをCTで撮影するというものなのだが「透視室」という部屋で、髄腔への造影剤投与がちゃ

        • 2-5 検査結果② 髄液駄々洩れ

          絶食カードを見ながら過ごす夜3月10日、翌日行われる「脳槽シンチ」という検査の説明を看護師さんがしてくれた。朝は絶食で水分補給のみ可。薬剤投与後、複数回のレントゲン撮影があるため明日は慌ただしいとのこと。スケジュールは下記の通りだ。入院中でないとできないちょっぴりハードな検査である。(ちなみに、私は2日目で検査が完了する) 【脳槽シンチ】 3/11 9:30 放射線科へ移動     10:00 インジウムDTPA髄腔内投与 RI撮影(投与直後)    11:00 RI撮影(

        住宅を購入したいけど、どうしたらいいの??という人向けの経験談【買うタイミングと予算の話】

          2-4 回診で緊張、リハビリでほっこり

          リアル白い巨塔大学病院といえば、「回診」がつきものだ。教授を先頭に20名くらいの大所帯で病棟内の患者のベッドを回り、問診をしていくあの、白い巨塔のシーンを思い浮かべてほしい。 ちなみに、教授が率いているのは同じ診療科の医師、研修医、医学部生なのでこんなに威圧感のあるオジサマ達が来るわけではない。とはいえ、ベッドをぐるりを囲まれると、それなりの圧迫感はある。 学生たちへの無言のエール私が入院したのは「脳神経センター」という病棟で「脳外科」と「神経内科」の患者さんがいる。私の

          2-4 回診で緊張、リハビリでほっこり

          2-3 点滴と血管に纏わるお話

          点滴スケジュール髄液検査で重度の低髄圧であることが確定してから、生理食塩水の点滴が始まった。低髄圧の治療はまずはこの水分補給と臥床安静を続ける「保存治療」からスタートする。すでに自宅で嫌というほど「安静」にし、自分なりに「水分補給」してきたので、正直すぐにでもブラットパッチ(自己血液で硬膜損傷個所を塞ぐ治療)をしてほしかったが、いきなりそうはいかないらしい。 3月4日~3月18日【15日間】 点滴量 500ml×2 滴下スピード 200ml /1H  点滴時間 5時間

          2-3 点滴と血管に纏わるお話

          2-2 検査結果① 低髄圧の勝利をつかむ

          検査スケジュール確定入院したら、すぐに点滴して、矢継ぎ早に検査して、すぐに治療かと思いきや、そんなに早くは進まないらしい。初日は問診と手足の筋力や触覚の左右差が無いかなどの基本的な検査。翌週からの検査説明と同意書の署名などを行った。病院という場所はビックリするくらいこの「同意書」が多い。0.1%でもリスクがあることはすべて説明し、署名を求められる。退院までにかなりの紙の量になった。 入院中に行ったのは下記の検査 ◆3/4 腰椎穿刺(髄液を採取して、髄圧が低いかどうか調べる

          2-2 検査結果① 低髄圧の勝利をつかむ

          2-1 入院開始 低随圧三大面倒な行動

          病院への快適な移動低髄圧発症から2週間、2019年3月1日(金)入院の日の朝を迎えた。秘密兵器のストローさんのおかげで少しは水分補給ができるようになり、頭痛も最悪の状態ではなくなったが、入院の荷物準備は相変わらずゾンビのようになりながら行った。 ここでひとつ問題がある。何を隠そう我が家は自家用車がない。仮にあったとしても夫は運転免許がない。そんなわけで日頃から公共の交通機関を利用しており、何の不便も感じなかったが、このような体調不良のときはさすがに車が恋しくなる。 入院予

          2-1 入院開始 低随圧三大面倒な行動

          1-3 脱出 迷走終了!入院決定!

          怒りの長文投稿2つの病院で【異常なし】と言われた時は途方に暮れた。K病院はともかく、W病院は救急搬送後「外傷はありませんが、低髄圧の可能性があると知り合いの医師にいわれたので、MRIをとってください」という大変明確な意思表示をしたにも関わらず、【異常なし】と言われたのだ。 起き上がることができず、動くときは四つん這いで、食事するときは犬食いみたいな生活を強いられるレベルの頭痛が【異常なし】なわけがないだろ!!と心で叫び、この怒りを元に再び病状を詳細にSNSに投稿した。 す

          1-3 脱出 迷走終了!入院決定!

          1-2 迷走 原因不明の状態に苦しむ日々

          頭痛緩和の試み 整体と外来受診低髄圧治療は本来「水分補給&臥床安静」が必須で無理な行動はNGだ。しかし、原因も病名もわからない状況だったため、整体やら2回にわたる外来受診やらと動き回ってしまった。 救急搬送の翌日2月16日(土)は目覚めたときは小康状態で朝食をとって洗濯をし、自転車で駅前の整体へ行った。確かに肩こりはあったものの、整体を受診したからといって、頭の重さは全く改善しなかった。整体の骨格調整で低髄圧になるケースもあるが、症状が出たタイミングを考えても、関連はなさそ

          1-2 迷走 原因不明の状態に苦しむ日々

          1-1 発症 1回目の緊急搬送と誤診

          前触れのない頭痛私はもともと痛みに強いほうだと思っている。昔からよく怪我はしていたが、取り立てて騒ぐことはせず、ひたすらじっと我慢するタイプだ。また、いわゆる「頭痛持ち」でもない。肩こりがひどいときに何となく頭が重いと感じることはあるが、鎮痛剤の必要性は感じない。ひどい頭痛といえば、飲みすぎた翌日の二日酔いくらいだろう。そんな私が動けなくなるレベルなのだから、低髄圧による痛みは本当に強烈なものだ。 2019年2月14日(木)の夜のことだった。その日は夫が飲みに行くというので

          1-1 発症 1回目の緊急搬送と誤診

          0-2 患者偏差値を上げる行動をする

          私が低髄圧から回復して日常をとりもどしつつある要因として、私が強運であることがあげられる。ブラットパッチや外科治療を選択せず、硬膜の損傷が完治する3割の枠に運よく入ったこと。そして、周りのサポートがあったこと。「運」以外の要素でいうと、「患者偏差値」が高かったと自負しているので、そのことについて書き記す。 奇跡の人脈夫の交友関係にまずは多大なる感謝である。大学時代の同級生で放射線科医のM先生が私の症状から低髄圧の可能性について言及され、検査方針や病院の選択などについて非常に

          0-2 患者偏差値を上げる行動をする

          0-1 その頭痛、低髄液圧症候群ではないですか???

          お日様とひまわりが自分のトレードマークのような気がしているので、この写真を選んだ。本名のあきこは「晶子」と書き、お日様が三つ分の明るさをもって強運に恵まれて生きてこられたのは、この名前があったからだと思っている。 noteに記録しようと思ったのは、ある日突然発生した鎮痛剤のまったく効かない強烈な頭痛により、2回の救急搬送、大学病院への30日の入院・検査・治療を経て日常を取り戻しつつある今、同じ病気になった人に向けて情報提供になればという思いと、この病気についての認知が広まれ

          0-1 その頭痛、低髄液圧症候群ではないですか???