見出し画像

フィンランドでパーマをかける

フィンランドで2回目のパーマ体験をしてきました。海外に住むときに現地の美容院を避ける方も多いかもしれませんが、私は「何かあっても髪はそのうち伸びる」と平気なタイプです。プロフィール写真の左右の長さが違う髪型は、2017年にフィンランドで初めて作ってもらったものですが、今回は先にパーマのお話をしてみましょう。

きっかけは「前へ飛び出す」くせ毛

数年、ストレートアイロンをかけつつ上記の髪型を保っていました。しかし髪のうねり癖がどんどん強くなり(年のせいだと言われました)横へ飛び出すのはありとしても、前へ飛び出すようになってしまいました。おそ松くんの髪型って漫画だけではなく現実なんだ。特に夏の日本では、アイロンを当てようが何をしようが、特に前方へひさしができます。このままでは外へ出られない、とまずは日本の美容院で強めにパーマをかけてもらうことにしました。これが左右非対称を保ちつつ、おしゃれに仕上がりました。風呂あがりそのままよし乾かす必要もなし、湿気よどんとこい、アナタは私の味方だ、というくらいでした。

フィンランドの4時間パーマ体験

どんなにきれいにしてもらった髪型でも、伸びればまた違った雰囲気を醸し出します。かなり崩れたところで「このままもう少し伸ばしてパーマかけてみよう」と思いました。

フィンランドでは、行きつけの美容院でTopStylistの方にカットしていただいています。スタッフさんはジュニア、スタイリスト、トップと3段階にわかれており、値段も高くなります。カットは30分でさくさく。しかしいつもの美容師さんだとパーマもそこそこの値段になってしまいます。

そこで同じ美容院内の学校へネット予約を入れてみました。ネットで時間を確認すると、4時間ほどとなっています。日本でもパーマにかかる時間は長いものですが、4時間とはずいぶん久しぶり・・・むかーしは日本でもパーマはずいぶん時間がかかった記憶がありますが、それが昔話の私に、耐えられるのだろうか。いやしかし値段は二桁。ここで髪を染めていた知人もいたことだし、こちらで行ってみることにしました。

当日は、予約に名前があがっていた学生ではなく違う学生さん。のんびりした先生がときどきチェックされます。私は、以前の自分の写真と、RABのゾマやかじゃないさんの写真を見せてお任せしました。地道にカールしていく生徒さんの指が冷たくて冷たくて、それがなんとも気の毒でした。日曜には閉店していたであろう月曜の美容院も寒く、私も冷え切りました。

パーマ液をたらすのは、シャンプー台で。そしてその格好のまま、時が過ぎていくのを待ちました。日本だったら、席でパーマ液をつけ、カバーをかけて待つもの。シャンプー台で上を向いた格好のままなのは、ちょっと驚きで、ちょっと辛かったです。その後も液関係の作業はすべてシャンプー台で行なわれました。

うん。さすが安いだけのことはある。

乾かすのは、大きなまるいドライヤーで、生徒さんが支えてくれました。仕上げの細部のカットの頃には、寒くてもうどーでも良くなっていました。
頭が冷えると、考え事ができなくなるタイプです。

こんな頭になってました。12月の動画です。ちょっとわかりにくいかもしれませんが。

しかし、髪とは、伸びるもの。2か月もたつと根元が伸びてきたのが明快にわかりました。そして驚くべきことに、地毛の癖もそれなりに影響してきました。でも、鏡をみるたびおもしろいこの髪型を続けてみたい。しかし、学校の長時間拘束とシャンプー台はきつい。というわけで、今度は普通スタッフの方へ行くことにしました。いつものトップスタイリストさんでは値段がきついのと、カットがうまいのに、パーマをお願いするのもなんだか申し訳ない・・・というわけのわからない理論にて Kuka tahansa つまり指名なし、(誰でもOK)で予約を入れました。

プロによるパーマとマッサージ

プロの方も、やっぱり私の髪はPaksu「ぶ厚い」と言われます。フィンランド人の繊細な髪と比べると、アジア人の黒髪は太いというかなんというか。なかなかやりにくそうでしたが、鼻歌交じりで、地道に進めてくださいました。そして問題のパーマ液は、席で!!そして上からカバー!!。これを待ってました!さらに、クッキーと珈琲を頂きました。(これ、スタッフさんの自腹なのかどうかいきなり気になってきた)懐かしいサービスです。

シャンプー台で2種類の液を流す際に「背中のマッサージする?」と聞こえてきました。座ってるのに背中のマッサージとは?とよく聞いていたら、シャワー台の椅子がマッサージチェアだったのです。というわけで弱めの、いい感じの10分ほどのマッサージ。(こちらも懐かしい)
その後は席へ戻って髪を乾かしました。今回は、頭上と側面を囲む、立派な器械でした。最後にちょっとわがまま言って、さらに整えてもらいましたが、パーマがかかっているので切りにくそうでした。

学生の実習は、とにかく時間がかかったのと、シャンプー台で待っているのが辛かったものです。今回とはなんという違い。それにおやつもある!パーマ料金は学生の方より高いものの、2倍にはなりません。それと、パーマ液の残り香が違うようにも思いました。学校の方では、匂いが長く残っていました。学生には経験、学びの時間でしょう。日本ではモデルになって無料カット…と言うのを聞いたことがありますが、こちらは有料です。パーマ液などの材料の費用がかかるでしょうから・・・しかしパーマ液にも値段の差があるのかもしれませんねえ。

最終的にはRABの涼宮あつきさんみたいな感じになりました。左右非対称だけは死守しています。20%の湿度の住居では、翌朝には大爆発していますが、寝ぼけ頭で鏡をみるとなんだかおかしくって目が覚め、元気が出ます。

(RABがわからない方はぜひ調べてみて下され)

次にもう一話、フィンランドの美容院について書きたいと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?