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こどもと一緒に富山出張

富山県に出張してきました。富山県女性財団が受託して開催したもので、県内企業にお勤めの入社3年目以内の女性向けのセミナーでした。

訪問前にざっくり調べたところ、富山は企業の北陸支店や北陸大手企業の本社が多く(金沢じゃないんですね)、おそらくその影響で女性の正社員率が高いのです。実家近接・待機児童ナシというインフラも手伝い、出産しても女性が仕事を続けること自体は富山では当たり前とのこと。実際、参加者からも「仕事をしていないと、あそこの嫁は暇そうだなと言われる」という声を聞きました。しかし一方で、地方の保守的な風土は残っており、女性は仕事も家事もする、という雰囲気があり、その結果、「就業継続はするが、より大きな責任を担う気にはなりにくい」ようです(そりゃそうですよね…)。参加者の中に拙著を読んでくださっていた方がいて、「総合職第1号で出産して、両立に苦労してきた。自分だけかと思っていたけれど、本を読んだら皆同じなんだとわかってとても楽になった」と話してくれました。

ところで富山は、東京なら日帰りができますが、静岡だと泊りの出張になります。そのため今回も、子連れで行くことに。仕事中は同じ建物にある託児所で地元のシッターさんに娘を預かっていただきましたが、このシッター事業者さんとシッターさんも素敵な方だった。「遠方からくるんじゃ不安でしょうから」ということで事前にシッターさんと電話で機会を下さったり、当日は他にお友達がいないと退屈だからと大量のおもちゃや工作道具を持ち込んで下さったり。娘が希望すれば近隣のお散歩にも連れ出してくれるそうでありがたいです。なお今回のセミナーは夕方のNHKニュースで取り上げられたのですが、そこで私が取り上げられていることに気づき嬉しそうにメールをくれました。こうしてサポートしてくださる方々のおかげで私の仕事は成り立っていますねえ。感謝。

さて、子連れのときはいつも、仕事の前後でこどもと一緒に遊ぶ時間をつくるようにしていますが、今回の富山出張も、こどもと行くことで発見がいろいろありました。

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富山富岩運河環水公園。運河を中心とした公園はお散歩に最高。

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隣接する富山県立美術館の屋上から見る富岩運河環水公園。隣にある地元テレビ局の1階がこども館になっていたり、地域でこどもを育てているという感じがします。こんな環境で子育てする富山市民が羨ましい。

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富山県立美術館。子連れだと公共施設は便利なので、地元でも旅先でもよく行きます。このときは富山大学芸術文化学部の卒業制作展をやってました。

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3階建ての富山県立美術館の屋上は、佐藤卓デザインのすごく楽しい公園になってます(オノマトペの屋上)。美術館が移転する先に公園があったことから屋上に公園を作ることになったらしいのですが、娘が大好きなふわふわドームも空が近い!娘は大喜びで、なかなか帰りたがりませんでした。。。

県立美術館の建物内には三代屋たいめいけんが入っており、富山じゃないんだけどなーと思いつつも動線の都合で夕食を食べたところ、おこさまランチがこどもだましじゃないハンバーグとかオムライスとかエビフライとかでおいしかった。ランチは混んでるようですが夜は穴場みたい。富岩運河環水公園の眺めはいいし、屋上の公園も22時まで入れる夜景スポットなので、意外に夜がおすすめかもしれない。

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路面電車を初めてみた娘と、「あれば電車かな?バスかな?」って考えました。

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富山市ガラス美術館と富山市立図書館、そして富山第一銀行本店が入っているTOYAMAキラリは、隈研吾らのデザインだそうで個性的。ちなみになぜ富山でガラス?と思ったら全国初の公立ガラス作家養成専門機関(富山市立富山ガラス造形研究所)が富山にはあったそうで、歴史的経緯ってやつですね。企画展は触っちゃいけない空気が漂っていて子連れには不向きですが、最上階の常設展がインスタレーションなのでこどもと一緒に楽しめます。

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富山じゃなくて金沢企業だということは知っているけど、併設されていた不室屋カフェのお麩料理がこどもに大好評でした。

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金沢といい富山といい、北陸は意外に子連れ向きの旅行先のように思います。

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