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お獅子に頭を噛まれたくないから!


今週、娘の保育園で「新年こども会」という行事がありました。年少さんから参加する行事のようで、年少だった前年は、まだ行き渋りと母子分離不安が激しく欠席しており、今年の行事前日はお休みしていたため、娘も私も事前情報が無く、何のことか良く分かりませんでした。

でも、お便りの行事予定に書かれた楽しそうな行事名を見て、娘は「ホールでやるのかな? "げき" とかあるかしら? たのしみだわ♡」と張り切って、前日から翌日着るお洋服やお着替えを自分で準備し、やる気満々でいつもより早めに登園しました。


ことろが、登園して15分ほど経った頃、私が自宅に着いて「さあ、ひと息♡」と思ったところに、保育園からお迎えコールがありました。朝の入室時もいつもより順調に見えたので、意外に思いながらも、連休明け久しぶりだし、ドキドキしたかな?鼻水も出ていたので、マスクも辛かったり、いつもなら気持ちを立て直せるところでも、立て直せなかったかな?。。。と思いお迎えに。

担任の先生のお話しでも、それと言った理由が見当たらないが、園庭でお友達といい感じで遊びだしたと思った直後に突然、「はなみずがつらいので、ママを呼んでください!」と強く訴え、自分から事務室に行って私のお迎えを待っていたそう。

お迎えに行くと、いつも通り、「ママー!」と走ってきて、私が「辛かった?」と聞くと、「とにかくはやくかえろう!」と言い、玄関へ急ぎ、靴を履き。そこで、ヒソヒソ声で一言。

「せんせいには、いわないでね!ほんとうははなみずがつらかったのじゃなくて、ししまいが、こわかったの!あたまかまれちゃったら、こまるでしょ?!」


保育園の玄関で、爆笑してしまいました。

詳しく話しを聞いてみると、お友達から、「行事には獅子舞のお獅子が来て、頭を噛まれるんだよ!」と聞き、"お楽しみ会" だと思い込んでいた行事が、実は怖い顔のお獅子に頭を噛まれる恐ろしい集いで、逃げなければ!と思い、彼女なりに、知恵を絞って、体調不良を理由に早退を申し出たそうです。

今回に限らず、「想定外」がとても苦手な娘ですが、事前情報があれば、好奇心が旺盛なタイプなので、獅子舞の絵本などでルーツや意味を予習することで、楽しめたかな、と思います。でも、今回は仕方なかった!


ちなみに、弟の結婚式の時には、図書館で借りた結婚式の本を参考にしながら、ジルバニアンファミリーのお人形達を使って「結婚式ごっこ」をして予習しました。私はキリスト教式の予習だけでお腹一杯だったのですが、娘の好奇心は止まらず、複数の色の折り紙を切り貼りして、「玉ぐし」を自作して、神道形式の結婚式ごっこまでやり切りました。いつものことながら、娘はお目めキラキラ! 私はヘトヘト。。。

でも甲斐あって、本番も、結婚式の場にただ居るだけでなく、牧師の先生の登場時から「ママ、見て!!玉ぐしタイプじゃ無くて、かみさまのごほん(聖書)タイプの結婚式だわ!」という調子で、興味津々に積極的に参加して、お祝いする様子が見られました。)



娘が自分で考えて、パニックにならず適切な方法で大人に助けを求めて危機を回避したことに、大きな成長を感じたし、今はこれで良い^^ 

この辺り、何を目標にするかで、捉え方が大きく変わるところだと思います。以前、「私自身の就労継続」を第一優先にしていた時であれば、今回の娘の行動は「問題行動」という評価になっていたと思います。でも、以前なら同じお迎えコールでも、パニックを起こして収集が付かず先生の判断でお電話をいただいていたような場面で、自分で考えて、言葉でヘルプを出せた!娘なりの理由があるし、彼女なりに結構頑張っている訳です。

娘の激しい行き渋り・登園拒否で仕事に行けず、困り果てていた1年半前は、一日も早い職場復帰を目標に、各種支援と繋がり、できる限りを尽くしてこの状況を変えてやろう!と思っていました。そこから、約1年かかり、この、「自分自身の目標設定の仕方と、子供の成長を評価する視点の関係性」に気がついて、考えが変わってきました。

日々の子供の成長や、子供なりの頑張りに対して、以前のようなフルタイム就労の前提となる「11時間保育」の基準を当てはめると「まだ、足りない」とどこかで思ってしまう。そんな自分の考え方・見方自体がつまらないなぁと思ってしまうし、「足りない」という目線で見てしまうことで、子供の成長機会も奪ってしまう気がする。やっぱり、今は子供との時間を優先したい。こんな感じで、時間を掛けて、(その時々の自分の気持ちを自身がかかっているカウンセラーや療育先の子供の担当心理士の先生にも聞いてもらい、整理しながら)私自身の気持ちが変化していきました。

でもやっぱり、もう少し自分の時間も欲しいけどね!
来年も楽しみ^^





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