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生きるヒント

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ぼんやりした雑文のコーナーです。
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あなたの過去変えます

あなたの過去変えます

過去は変えられないと誰もが言う。まあなんか5次元の世界になったら過去も現在も未来も自由自在なのかもしれませんが、いま生きてる3次元の世界だとちょっと無理ですよね。

でも気づいたんです。過去も変えられるってことに。

例えば、「あの人に嫌な思いをさせちゃって、、あんなことしなきゃよかったな、、」と後悔している思い出があるとする。その過去はあなたにとっては忌むべきものだ。ところが久しぶりに会ったその

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セルジュ・ゲーンズブールの家の前で写真を撮ること

セルジュ・ゲーンズブールの家の前で写真を撮ること



むかし、パリに行って、セルジュ・ゲーンズブールの家をたずねた。

セルジュの家の門には世界じゅうから集まったたくさんのファンのらくがきがあった。家の前にはたくさんの車が停まっていて、そのほとんどにはらくがきがされていた。わあ、ここでセルジュ氏はジタンを吸って、ジェーン・バーキンさんが生活していたんだなと思った。わたしが手に持っているのは、セントパンクラス駅で買ったパリのガイドブックである。

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猫を飼うのとヒモを飼うのはどっちがいい?

猫を飼うのとヒモを飼うのはどっちがいい?

最近「猫飼いなよ」と薦められることがある。猫はものすごくかわいいらしい。そして飼えばどうにかなっちゃうものらしい。そして「猫を飼うと結婚できない」というのも嘘らしい。

猫とヒモ、飼うならどっち?

・鳴き声

猫:鳴く

ヒモ:鳴かない

・膝に乗るか

猫:乗る

ヒモ:たまに乗る

・お金

猫:じわじわなくなる

ヒモ:どんどんなくなる

・癒やし

猫:ふかふかしててかわいい

ヒモ:駅

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パンが欲しいならくれてやる

パンが欲しいならくれてやる

先日友人と行ったレストランに犬がいた。とってもかわいいジャック・ラッセル・テリアだ。そこのオーナーの陽気なイタリア人のおじさんが連れて来ている犬のようで、店内をうろうろ歩き回っていた。

食事をしているうちに、ふと気づいたら犬が足元にいて、物欲しげな目でこっちを見ている。

あらこの子、もしかしてお腹が空いてるのかしら。と思ってテーブルのコペルトのプレッツェルをぱきりと割って差し出したら、犬はもの

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月の砂漠

月の砂漠

あなたは安住の地だと思っていたところに居場所がなくなっているのを知る。それは突然やってくる。あなたがした何気ないことが、彼らを怒らせた。あなたはそれが何だったのかわからない。あなたは狼狽する。自分の何が悪かったのか、改めるから許してほしいと懇願する。だが彼らはあなたを許すつもりがない。あなたのしたことがよほど一線を超えていたのかなにか。いまとなってはそれを知るよしもない。とにかく彼らがあなたを許す

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孤独な人

孤独な人

うちの母は変わっている。職業はカトリック系の幼稚園の先生。宮城のど田舎で生まれ育ったのだが、クリスチャン系の短大に行ってるときに夢枕にキリストが立ったとかなんとかで、いきなりカトリック教徒になった。ふつうのど田舎の人である祖母は、「毛唐の宗教なんてみっともない」ということでいまだに母の宗教に大反対している。幼稚園では「まちのみずうみに降り立った白鳥が怪我をしたので園児がロケットに乗って白鳥の怪我を

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カオスの収拾

カオスの収拾

年の瀬も押し迫る東京駅は、故郷に帰省する人たち、旅に出る人たちでごった返していた。電光掲示板に表示される新幹線の空席状況はどれも全席売り切れの赤い☓が並んでいる。自動券売機には長蛇の列。みどりの窓口の前には現金で新幹線自由席を購入する人たちのための切符売り場が臨時開設されて、そこにもたくさんの人が並んでいた。

みどりの窓口の中にも自動券売機がある。そこにも購入者の列は出来ているが、外よりは大分マ

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確定申告

確定申告

昨日大谷◯生氏に会って、確定申告の話になった。

「俺はずっと確定申告とかしたことなかったんだけど。むかし、結婚したときに、『ちゃんとした人間にならなきゃ』と思って、一念発起して確定申告したんだよ。ちなみにその年の年収は7000円だった。でもちゃんと手続きしたんだ。それで税務署に書類を持って行ってさ。初めてでよくわかんないからそこにいる税理士に質問するじゃん。そしたらものすごい冷たい目で見てくるの

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床の汚れを拭く雑巾

床の汚れを拭く雑巾

床の汚れを拭くための雑巾ってあるでしょう。わたしってそういう存在なんだろうなあって思いますね。床に何かが落ちて汚れる。アイスクリームとかカレーライスとかペンキとか、そういうものが床に落ちてて取り除きたい。わたしってそういうものを拭くための道具で、それって別にわたしじゃなくてもぜんぜんいいんだろうし。

あの人はわたしが悲しい気持ちになっていて何とも思わないし、そもそもわたしの存在そのものに興味がな

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夫のコレクションを勝手に捨てる妻について

夫のコレクションを勝手に捨てる妻について

目黒のスタバにはスターバックス リザーブ®という、専用のカウンターで、目の前でバリスタさんがスペシャリティコーヒーを淹れてくれるというサービスがある。スペシャリティコーヒーなのでえらく高い。一杯1200円みたいなコーヒーもある。

土曜の昼下がり、そのスタバに行ったところ、リザーブのカウンターに夫婦と思われる二人が座っていた。男性はすごく物静かな感じ。女性はしっかりした感じ。二人とも立派な身なりを

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いじめかっこわるい

二人の女の子がバス停で年下の女の子をいじめる様子をカメラが捕らえます。その周りの人々のリアクションが非常に興味深いです。

いじめのシチュエーションを隠し撮りして、まちのひとが何て声をかけるのかを観察した動画があがってた。その様子をみかけた大人たちがみんな、いじめっこに意見したり、いじめられてる子を励ましてるのがすてきだ。

そして最後、おじさんはいじめられてる女の子を隣に座らせて、ハーモニカを取

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嘘

きみは嘘をつくのが好きだ。

好きだというか、しかるべき姿を持つ情報だけを届けたい意思があるのだと思う。

そうして情報をデザインする視点と行為が、世間では嘘だと言われるということなのだろう。

嘘をつきたいなら、そうしてしてもらって、こちらとしては一向にかまわない。

なぜならきみの自由意志を尊重したいからだ。

それが嘘だとしても真実としても、こちらとしては本当にどちらでもOKだと思っている。

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エセ・フレンドリーな接客

エセ・フレンドリーな接客

スタバでたまにアメリカ発の「フレンドリーな接客」をがんばって取り入れようとしている子に会うことがある。「今日は寒いですね〜」「お仕事ですか?」「あっわたしもそれ好きなんです〜」みたいに話しかけてくれるやつだ。だいたいいつも、「君絶対そんなの興味ないしマニュアルに書いてあるから言ってるんでしょ...」みたいな感じでお客さんとの間になんとも微妙な空気が流れるのを感じる。わたしはそれを「エセ・フレンドリ

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彼ら

彼ら

「彼ら」に会うことがある。彼らは成功していて力をもっている人々だ。

わたしは彼らがおそろしい。彼らがわたしを知った瞬間、わたしには何の「価値」もないので、わたしに落胆し、興味を失うであろうことを知っているからである。美しい顔、美しい肉体、お金、権力、有力なコネクション、流行のファッション、有名人や身近な人のうわさ、性的なエピソードなど枚挙にいとまがないが、その彼らが愛する膨大な要素のうち、ひとつ

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