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トリプルホロスコープ 三重円の意味

今日も西洋占星術解説をしていきます。

ホロスコープには色々と種類があります。
一番重要なのはその人のオリジナルの配置である出生ホロスコープ(ネイタルホロスコープ)であり、これ一つだけでもかなりのことは読み取れます。
人生図が入っているので大まかな未来なら出生ホロスコープだけでも事足ります。
しかし、もう少し細かく未来を見ていく時には先日説明したトランシット、
他人との相性を見る時には以前説明した二重円による相性図(シナストリー)
など、複数のホロスコープを重ねる必要が出てきます。

今日説明するのは三重円という、3つのホロスコープを重ねたものになります。
2つでも3つでも好きなように重ねていいのですが、現在三重円に採用されるものとしてメジャーなのが
出生図、進行図、経過図の3つです。
(ホロスコープはhttps://www.arijp.com/horoscope/から拝借)

ホロスコープ 三重円

自分の三重円を出してみたい方はこちら↓で無料で作れます。

【一番内側】
出生図。一番基本となる個人のホロスコープになります。
生まれた瞬間の天体配置なので一生変わりません。
ここから個人の資質を読んでいきます。

【一番外側】
経過図、トランシット(トランジット)とも言います。
現在の実際の天体配置なので万人共通です。
人は一人で生きているわけではなく他人と関わりながら同じ時代を生きているため、外からの影響を必ず受けます。
そういった外部影響はトランシットを使って見ていく必要があります。

【真ん中】
間に挟まった円は何かと言うと、進行図(プログレス)になります。
この場合は1日1年法という方法で出生図を先に進めたものです。
出生図ほど固定されておらず、かといって万人共通でもない、中間の性質なので2番目になっています。
これはそれぞれ個人が体内に持っているタイマーのような意味になります。

西洋占星術ではフラクタルの考え方が使われており、大きなものに現れる事象は小さなものにも現れると考えます。
宇宙にある太陽系というビッグなものが、人一人の中にも似た感じで存在すると考えるんですね。
1日1年法は、その名の通り、1日を1年とカウントし、
生まれてから1日後の天体配置=その人の1歳の運勢を表す
と捉えます。
1日後と1年後をフラクタルとして見るわけです。
つまり20歳の時の状況を知りたければ生まれてから20日後の天体配置を見ればいいということになります。

トランシットの読み方は前の記事でも紹介していますが、
・遅い天体(冥王星〜)から読むこと
・トランシット天体がどのハウスを通過しているか
に注意しましょう。

遅い天体から読むのは、遅い天体ほど影響力が深くて大きいからです。
大局を見てから細部に入った方がいいということです。

では具体的にみてみましょう。
先ほどのサイトで三重円を出してみました。

三重円 ホロスコープ ハウス

・トランシット冥王星が水瓶座に入ったところで、4ハウスと5ハウスの間
→ここから20年くらいかけて創作、遊びなどの分野で大きな変革がある。深く追求するよりは幅を広げるような感じ。変化はゆっくりなので自覚できない場合が多いが、後で振り返ると大きな痕跡が確認できる。

・トランシット海王星が魚座の終わりで、6ハウスの終わり
→ここから10年以上かけてスピリチュアルやアートなどそっち方面の人との関わりが増えるかも。人間関係の垣根が壊れ、新しいものが生まれる時期。

・トランシット天王星が牡牛座の終わりで、8ハウスの終わりの方
→7年くらいかけて学び、哲学の分野で変化アリ。深く入るというよりはいろんなものに無節操に手を出していくでしょう。

・トランシット土星が魚座の中盤で、6ハウス
→ここから数年は、規則的に働けるようになる。仕事において徐々にチャレンジ精神が高まる。食事や生活習慣を規則正しいものにすることで、健康管理を確立させるのに良い時期。

・トランシット木星が牡牛座の終わりで、8ハウスの終わりの方
ここから1年ほどは学び、哲学、海外の分野で拡大の時期。一つを極めるのではなく、いろんなものに手を出すでしょう。

こんな感じです。
火星以下はもっと短いスパンを見ていくことになります。
太陽であれば1ヶ月の運勢、月であれば1日単位の運勢を見るのに向いています。

いかがでしたか?

占星術は真面目にやると結構複雑です。
ホロスコープの読み解きご希望の方はホロスコープ鑑定からお申し込み下さい。
トランシットの読み解き希望の方はその旨ご記載下さい。

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