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昭和の暮らし 扇風機の想い出


小さい頃、家には扇風機が二台あって、一台は、祖父母の部屋に、もう一台は、父の書斎にあった。父が書斎に居ない時は茶の間に持ってきていたような気もする。

祖父母の部屋にあった扇風機は、羽根も本体も薄いモスグリーンのいかにも昭和レトロな素敵な扇風機だった。

写真の扇風機は、お茶の間にあったものが、数年前まで動いていたが、壊れてしまったので、修理をしようと思って部品を探していたが、中々修理できないので、諦めて、同じものをメルカリで探して買ったものだ。

お風呂上がりに、扇風機の前であーと声を出すと、あーが濁音になり、それが面白くて、ずっと、声を出していて、父にうるさいから、早く茶の間に行けと言われたものだ。

まだドライヤーなるものも無かったので、扇風機の前で髪を乾かしていたのも懐かしい。

夜寝る時に、扇風機をずっとかけ続けていると、風邪を引くと言って、寝る時は、母が、うちわであおいで居てくれていた。

寝付くまで、あおいでくれていたなんて、なんと優しい母の愛。自分はそんなことを自分の娘にしたことないな…。

暑いといっても、扇風機とうちわで凌げていた昭和40年代、今はクーラー無しで、東京で夏を越えるのは難しい。

この50年で、進化したように見えるけど、実は後退してんじゃないかな。

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