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自己紹介_ver1

「何している人なの?」とよく聞かれますが、私もよくわからないので、こちらに整理してみようと思います。本当は個人のホームページを作ってそっちに載せたかったのだけど...ちょっとまだ時間がかかりそうなので取り急ぎこちらに書きます。

1.大切にしている軸

・「インクルーシブな社会」を作ること
多様な人がそれぞれ自分の生きたいように生きられる社会づくりをするために、自分に何ができるか?を考えてこれまで活動や研究をしています。既存の社会の構造自体を多様性に耐えられるようアップデートしていきたい。

・実践と研究と政策をつなぐこと
大学で学んでから小学校で働いて気づいたことは、この世にはいろんな研究がされているのに、現場ではその知見がなかなか活用されていないこと。そして、政策にも反映がされていないこと。そのため、私は実践と研究をつなぎ、更にそこから政策につないでいくことをしたいと思っています。そのため、ミクロな視点で物事を考えることとマクロな視点で物事を考えるのを行き来するのが好きで得意です。あと、研究動向や実践について調べて全体感をつかむことも好きで得意。

・現実的に解決するために実際に行動すること
教育も福祉も課題がたくさんあって、どこからスタートしたらよいかわからない。「予算を増やす」「意識を高める」などいろいろあるが、まずはできるところから実際に自分で行動してみることが好きでワクワクする。何ができるか?を考えて企画することが得意です。

・いろんな人・専門性とコラボレーションする
もともと「障害」「教育」の分野が自分の専門ですが、その枠の中だけにいたらインクルーシブな社会づくりはできないため、他分野と一緒にコラボレーションすることを大切にしています。いくつかの分野をまたがったコラボレーションや専門家と研究者とのコラボレーションなどをファシリテートすることが得意です。

2.経歴

ロサンゼルス生まれ。2歳頃に日本に帰国。その後は小学校6年生まで埼玉の東鷲宮町(現・久喜市)に住む。小6の夏に父の転勤で家族全員でアメリカ・イリノイ州に引っ越す。
小6~高3卒業するまで、毎日現地の学校に通い、土曜日のみ日本語補習校に通う。このアメリカでの7年間で「インクルーシブな社会づくりをしたい」と思うきっかけがいくつかあった。
障害のある子どもの教育に関わる仕事がしたかったので、附属の学校がたくさんあり、2年生から「心身障害学」(現・障害科学)を専攻できる筑波大学に進学することに決定。当時は2学期から入学できる帰国生枠があり、その枠で受験。面接の時に音読をしなければならなくて漢字が読めなくてごまかしたのを覚えている。そして、「私は日本の障害児教育を変えたいんです」と宣言したことを覚えている。入学後に学長に「毎年二人合格するけれど、今回は君は一人でもやっていけそうなぐらい生意気そうだったので1人にした」と言われたことも覚えている。
修士2年までつくばに住み、博士1年目で東京に引っ越し、某自治体の小学校で1年間非常勤講師として働く。博士2年目はアメリカと行き来。その後今の職場で働くことになりました。こちらのnoteに修士以降について書いてあります。

8年間働きながらようやく2018年3月に博士号(障害科学)を取得しました。

3.研究

・障害のある子どものカリキュラムに関する研究(アメリカ)
修士論文と博士論文では、アメリカにおける障害のある子どものカリキュラムに関する研究をしました。特に知的に障害のある子どもはそうでない子どもと同じ目標で同じ内容を同じペースで学ぶことは難しい。知的障害のある子どもも含めた時に、どのようなカリキュラムの在り方が良いのか、何をもってインクルーシブなカリキュラムとするのか、のヒントを得るためにアメリカの研究をしました。論文はいくつか公開されているので、ぜひresearchmapをご覧ください。

・小学校の教師によるペアレントトレーニングの効果に関する研究
障害のある子どもの保護者に対しペアレントトレーニングを実施することで、保護者のストレスが有意に下がったり、子どもの行動問題に改善がみられるといった研究がたくさんありますが、なかなか受けられる場所がなかったり、ペアレントトレーニングをできる人がいなかったりします。また、学校では保護者に対してどのような支援ができるのか、模索されている実情もあります。この研究では、ペアレントトレーニングを地域に実装する一つの手段として、小学校の先生がペアレントトレーニングの短縮版を実施することでどのような効果があるかを検証しています。

・個別の教育支援計画・個別の指導計画の作成を支援するツール開発・導入に関する研究
学習指導要領の改訂により、通級や支援学級に在籍する子どもについては個別の教育支援計画や個別の指導計画の作成が義務付けられました。一方、ひとりひとりの子どもに合わせた計画をゼロから作成することに難しさを感じている先生が多くいます。計画を作成する際に、先生をサポートするツールを開発し、その導入効果の検証をしています。

・小学校におけるスクールワイドPBSの導入と効果に関する研究
スクールワイドPBSはこちらの徳島県のホームページが分かりやすいので、ぜひご覧ください。

http://manabinohiroba.tokushima-ec.ed.jp/?action=common_download_main&upload_id=88

こちらのスクールワイドPBSの導入により、子どもや教師の行動がどのように変わるのか?という研究をしています。

・少年院・刑務所内外における知的・発達障害のある人への支援に関する研究
去年は保護観察下の発達障害傾向のある少年への支援について保護司へ質問紙調査を実施しました。今年はまた別の研究をしています。

・その他
その他、自分がメインではありませんが、いくつかの研究プロジェクト(就労支援におけるオープンダイアローグの導入可能性、児童発達支援事業所・放課後等デイサービスにおけるペアレントトレーニングの効果検証など)に関わっています。
最近はジェンダーや性的マイノリティも含めた、ステレオタイプやバイアスに関心があり、今後研究・実践をしていこうと思っています。

4.実践

これまで実践してきたことは以下の通り。
・主に知的障害・発達障害のある子ども2歳~18歳までの直接支援
・支援員の育成やスーパービジョン
・支援員育成・スーパービジョンの仕組み構築
・支援の質を担保するための指標の開発と導入
・教材・プログラム開発・監修
・通信制高校へのコンサルテーション
・記事のライティング・記事の監修

・少年院での直接支援(学習支援(英語)、ストレスマネジメントなど)
・自治体・学校(小・中・高・特別支援学校)での講演・研修・巡回指導
全部反映できていませんがこれまでの講演・研修についてはこちら。

・番組(NHK・u&i)の監修委員

・本の執筆

5.委員歴

文科省や自治体の委員歴です。
・2019年10月 - 現在 東京都 第11期生涯学習審議会 委員
・2019年10月 - 現在 文部科学省 新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議 委員
・2019年6月 - 現在 日本LD学会 国際委員会 委員
・2019年4月 - 2020年3月 長野県教育委員会 特別支援学校改革専門家委員会 委員
・2019年3月 - 2020年3月文部科学省 通級によるガイドの作成に関する検討委員会 委員 

・2010年4月 - 2011年3月杉並区教育委員会 教育ビジョン策定委員

  以上です。これからどんどん付け足すかもしれませんが。修士を卒業してからの10年間、ひたすら走り続けてきましたが、今はこれまでと比較して余裕がありはじめて立ち止まっている感じ。今後の人生どうなっていくのか、私にもよくわかりません。インクルーシブな社会に向けて何かコラボレーションしたい、共同研究したい、という方はツイッターでお気軽にDMください。

https://twitter.com/akinaln



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