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【第6話】神様、もういじめないでください

こんにちは、堀北晃生です。

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前回に引き続き私の恥ずかしい体験についてお伝えします。

・・・・・・・

・ビジネスは複数所有しほぼ成功している

・楽しい仲間に囲まれて毎日幸せ

・経済的にも使い切れないほどの資産を手にした

・念願の結婚もし新しい人生を歩むことになった

「成功」という領域があるのならば、そこには達成しているのか?

とまで思うようになりました。

入籍してからは、外に遊びに行くこともなくなり、結婚式の話題に盛り上がりました。

「どんな華やかな結婚式にしようかな?」

「芸能人や有名人にも来てもらおうか?」

そんなことばかり考えていました。

「幸せの絶頂!」

まるで映画のラストシーンにもなるような、ハッピーな日々を送っていました。

ある電話が鳴るまでは・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・

そんな気持ちでいっぱいの時に、ある友人から電話がありました。

その電話が、まさか人生の最大のピンチになるとは少しも想像していませんでした。

実は、あるプロジェクトで契約した内容に不備があり、大トラブルになっているということ。

パートナー企業並びに、その先にいる顧客にも多大な迷惑になっているということでした。

「それってどういうこと?」

何度も何度も確認し、原因を聞いてみました。

確かにこちらの不手際があったものの、なぜこれほどまでに問題が肥大化しているのかまったく理解できませんでした。

事が緊急事態だったため、都内のあるホテルに関係者が集まり、対策を決めることになりました。

「これは本当にまずいかもしれない」

「どうすればこのピンチを切り抜けられるのか?」

ホテルの会議室に緊急で集まった人は、ビジネスパートナーのほか、関係先の企業の役員全員。

その会議室に入った瞬間、今までに感じたことのない違和感を感じました。

「ん??なんかおかしいぞ・・・。」

直感的に何か殺気立つものを感じました。

そこから重い空気のまま、会議は開始されました。

・現在どのような事態になっているのか

・迷惑を被っている人はどんな感情的になっているのか

・損失額はどれくらいなのか

・信用回復するまでの時間はどれくらいか

など。

こういったことが議題にあがりました。

私があることを行いました。

それは友人のためを思ったことであり、またお客さんのためを思ってやったこと。

しかし、それが多くの仲間にとって迷惑をかけるような結果になってしまった。

「自分が悪いのか、それとも原因が他にあるのか?」

結局、その大トラブルの原因はわからないまま、責任の所在に関する話し合いになりました。

そしてそこで下された決断は・・・、なんと、

「すべてお前が悪い」

ということでした。

会議に参加している人は、満場一致で私の全責任ということで話が終わりました。

一度向けられた怒りはすべて、自分に向けて降りかかり、どうしようもない状態となりました。

会議の会場は罵倒される地獄絵のような状態になりました。

私はまだ心の整理がつかず、平謝りをすべきなのか、反論すべきなのかそれすらできない状態でした。

会場に来ていた人の怒りは頂点に達し、暴力に近い怒鳴り声で会場全体が喚き散らしていました。

心臓の鼓動は超高速になり、足や手も震えている・・・。

最終的には、

「すべてお前が責任を取れ」

という決断になってしました。

そして、この会議の議事録としては、

・プロジェクトを解散させること。

・この損害に対して、すべての責任を取ること。

明らかに理不尽な内容ではあるものの、確かにこちらのミスもあったため、反論ができませんでした。

この日から、私は多額の借金を背負わされるハメになりました。

持っている資金のほとんど没収され、残りは分割で返済する。

もしこれを返済しなければ、家族にも圧力をかけると脅さる。

恐怖でいっぱいになりました。

それからというものの、すべての仕事がなくなり、そして完全資金ショートとなってしまいました。

持っている車なども全て売り払い、いよいよマンションの家賃も払えなくなりました。

一緒に働いてくれたスタッフにも給料を支払えなくなりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

最初は応援してくれたスタッフも最後には罵倒しながら去っていく。

結局、入籍してわずか3週間もただないうちに、一文なしの大借金男になってしまいました。

「やっと幸せをつかんだはずなのに・・・」

「なんでこうなるんだよ!」

と天に向かって叫び続けました。

当時住んでいた東京タワーが一望できる高級マンションからは、逃げるように引っ越しをしました。

しかし、泣き言は言っていられない。

「とにかく事業の立て直しに専念する。」

このことに集中していました。

今までお金に不自由をしなかった生活からは一気に逆転。

猫の餌も買えないくらい、お金がなくなってしまいました。

まだ入籍して3週間しかたっていない。

「これからどうすればいいのか」

・聞いたこともないような借金を返済できるのか?

・これから妻との生活はできるのか?

・傾きかけた事業を立て直すことは本当にできるのか?

未だかつてやったことのない、高いハードルがいくつもあると思うと、胃の奥が締め付けられるような想いでいっぱいになりました。

「頼む!奇跡が訪れますように」

人生最大の絶体絶命のピンチ。

このあとどのような展開になったのか?

続く・・・。

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次回予告
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念願だった結婚。
そして幸せの家庭。

これを手にして喜んだ日数は、わずか3週間。

入籍して3週間後から始まる地獄の生活がこれから始まります。

次の更新をお楽しみに。


追伸:

早く楽になりたい。幸せになりたい。

そんな夢ばかり願っていました。


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投資コンサルタント堀北晃生(ほりきたあきお)。群集心理学と金融工学を組み合わせた独自の投資メソッド「堀北式株価デトックス理論」の考案者。作家、コミュニティ、通信講座を通じて次世代の投資家を増やして社会貢献を目指す活動を行っています。