奥野晶

具象画を描く日動画廊在籍油彩画家です。 絵画の大衆化を最大のテーマとして考えています…

奥野晶

具象画を描く日動画廊在籍油彩画家です。 絵画の大衆化を最大のテーマとして考えています。 その為、油彩画の中での表現や技法の探求だけでなくClubHouseでのアートルームの定期的な開催やトリミングサロンと提携でお客様のペットのデッサンを描くオリジナル画制作に取り組んでいます。

最近の記事

家事代行サービスを初めて利用させてもらいました。

新卒で社会人になって3〜4年経った頃から「お手伝いさん、雇いたいなぁ」と無性に思っていました。家事(特にお掃除)の時間が特に好きと言うわけではなく、それをする時間があるなら仕事をしたいと思っていたからです。お手伝いさんに私の得意としない事をしてもらって私はより仕事をして成果を上げる、それがよっぽど良いよねと何度も考えていました(どんな若者だ) でも住む場所が田舎だったりでなかなかそのサービスを受けられる環境がなかったり、そんなサービスを依頼するなんて贅沢な事かなと漠然とした罪

    • 小さい絵のお話し

      小さな作品は大きな作品と比較して割高なんです。理由は飾る場所を選ばなくて気軽に買える為ニーズが高いからだと思います。 初めて絵をお迎えされる方は小さな作品からという方も少なくないです。 このふたつの理由を加味して、近年の私は小さな作品に対してこの小ささからこその想いを込めて描いています。それは割高感を感じさせない大満足してもらえる絵を描く事。その小さな世界に出来るだけの小宇宙をつくるかんじです。大きな作品の一部を切り取ったという単純なものではなく。そして初めて絵をお迎えしよ

      • 絵に亀裂が入る問題

        梅雨から夏にかけて、油断すると絵に亀裂が入ります。今年は油断しました。2年ぶりの亀裂さんこんにちはです(こんにちはしたくなかった)。 過去にまとめた原因と改善点のメモがこちら

        有料
        300
        • セーラームーンミュージアムに行った感想

          原画展示のエリアの作家武内直子さんの作品は一流のアート作品でした。 先ず、細くしなやかなひと目見ただけで武内直子さんとわかる線の素晴らしさを原画を見た事でより感じ、作品全体の配色、構図、モチーフ(登場するキャラクターがほとんどだけど)の配置、メインモチーフによりストーリー性を持たせたりさらに魅力を引き出すような装飾(描き込み)を施していたり。日々勉強に勉強を重ねて描かれていたのだろうなと感じました。そのことにより安易な閃きや思い付きではない新しい発想がどんどん溢れ出していた

        家事代行サービスを初めて利用させてもらいました。

          東京って。

          エモくなっちゃう。東京って。 大学卒業してすぐ「東京❣️目指すは東京❣️」って闇雲になっていて新卒で入社した会社で地方女子の中で1位の評価を得て(自称)満を持して上京。当時は品川駅前のホテルで1週間研修期間があってテスト漬け、其の後稲毛や本社のある海浜幕張駅へよく行ってました。 東京へ赴任した24歳の時には吉祥寺に住んでいて、中央線沿線の立川や国分寺、荻窪、西荻窪にもお仕事でよく行ってました。 その後は赤羽。 30代になると訪れる街は多岐にわたりました。五つ星ホテルを片っ

          東京って。

          作品って合作だと思う

          これはどのアーティストさんにもあてはまることではなくって、あくまで私の場合です。 合作という理由、 それは先ず①私が描きたい絵を描く👩‍🎨✨ そこに②画商さんがより画廊の壁に見合う&観る方の心により刺さる為のアドバイスをする(無い場合もあり)🧔✨ そして最後③額装屋さんが作品を引き立ててくれる額装を施してくれる🖼✨ つまりジャンルの異なる3人のプロフェッショナルの合作という事です。 この3段階を経て観る完成作品は本当に素敵なのです。 画家に成り立ての頃はアドバイスに納得

          作品って合作だと思う

          鉛筆デッサンへのこだわり

          メインは油画ですが、鉛筆デッサン✏️もしています。 主にペットの絵を描いていますが、子供の絵も描きます。 どちらのモチーフについても、可能な限り思い出話やその子の性格、ご主人様がどういうところを可愛いと感じていらっしゃるかお話しを聴かせてもらって描いています。私が勝手な解釈をせず、ご依頼してくださった方とそのモチーフに気持ちをシンクロさせて描きたいからです。 そして、鉛筆✏️はモノクロだけれど色を感じてもらてるように描いています。色鉛筆画だと私が出した色にどうしてもイメ

          鉛筆デッサンへのこだわり

          過去イチの加筆作品

          どれだけ加筆したかというと… 元の作品をご覧ください☺️⤵️ ぜんっぜん違いますよねー(笑) これは昨年の銀座本店ミニヨン展に出品した作品です。グロリオサは大切なコンクールのメインモチーフに用いた思い入れの強いお花で、この作品はそのコンクールと同時期に描いているので小作品ながらも強いパワーを放っていました。ですので、モチーフを邪魔しない様背景はシンプルにしようとシルバー一色にしていました。 が、もっとこのグロリオサを引き立たせることの出来る背景がある様な気がしてきてアトリエ

          過去イチの加筆作品

          この作品の秘密㊙️

          この作品は第60回記念ミニヨン展に合わせて描き下ろした新作です。 赤い花をモチーフにした作品の依頼で制作しました。 このモチーフとなったお花はケイトウです。 ずっと描いてみたかったお花なので花の表面の質感をどの様に表現しようかなと悩みました。(楽しい悩みです🎶) 当初はなんとなーく、絵の具を厚く塗って表面を筆を立てて叩いて細かい凹凸を出そうと考えていました。柔らか質感を出すのにキャンバス全体の下地も凹凸を大きく仕上げたりして☺️ でも、描き進めていくうちに「やはり誠実にこれ

          この作品の秘密㊙️

          2021.12.27ミニヨン展を終えて

          展覧会にお越し頂いた皆様(私の作品をご覧頂いた皆様、ギャラリートークにご参加下さった皆様、私の作品をお迎え下さったお客様)大切なお時間を使ってくださり本当にありがとうございました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。 今回は少し長いお話しになります。 先日、こちらの動画を観ました。 この祝辞の終盤のメッセージが、自分自身の考えをしっかりと改めることが出来るきっかけとなりましたので紹介させてください。以下上野千鶴子名誉教授のメッセージ抜粋です。 「頑張ってもそれが公

          2021.12.27ミニヨン展を終えて

          私が「日動画廊所属」にこだわる理由

          私は画家を志した時から一貫して「絵(の世界)がイマイチよくわからないという人でも良いと感じられる絵を描く」という気持ちがあります。そして、絵の世界を少し調べれば分かる日動画廊というブランドを携えている事で安心してもらいたいのです。「敷居が高い」と思うのではなく、「だから安心」と思ってもらいたい☺️ 例えばルイヴィトンの商品。もしデザインや素材が同じで、ブランドマークの入っていないものがあるとしたら…それを良いものと確信して購入出来ますか?出来る人もいなくはないと思います。で

          私が「日動画廊所属」にこだわる理由

          作品購入、②回目🖼✨の気持ち

          2021年に2枚も作品を購入することになるとは(笑)我ながらびっくりです(笑) 2枚目もGaku Igarashiさんの作品でした。今回の作品は森パールという真珠を扱ってらっしゃる宝石店さんとのコラボ作品です。普段から森パールさんの真珠を撮影されていらっしゃるカメラマンさんのお写真をイラストの描ける紙にプリントアウト、そこにペン画を施しています。 Instagramで発表された時から可愛い❣️と思っていました。でも、展覧会は6月の東京。Instagram上でも好評の作品だっ

          作品購入、②回目🖼✨の気持ち

          銀座本店ミニヨン展への想い

          前回なぜ6年前の投稿をしたかと言うと、今年も銀座本店のミニヨン展出品の依頼を頂けたからでした。 「日動画廊で絵を扱って貰えさえすれば良い」と思っていたはずなのに、いつしか「銀座本店で絵を扱ってもらいたい」と新たな目標を掲げていました。他にも新たな目標を掲げちゃっていたのですが😅 20代前半から銀座という街が大好きでした。大人の洗練された街というイメージでした。銀座和光やバーニーズニューヨーク、資生堂パーラーなど。初めて買ったカルティエのトリティリングも銀座店でした。そんな

          銀座本店ミニヨン展への想い

          私が日動画廊で取り扱ってもらえるようになった時、6年半前の言葉です。

          ついに、一番叶えたかった画家になるという夢を叶えることができました。 日本一の洋画商である日動画廊(私は名古屋支店での取扱い)で取扱い作家としてデビューしました。画号(作家名)は奥野晶です。 やっと叶いました。諦めることなんてどうしてもできませんでした。わたしから絵を描く事を取り上げてしまったら、何も残らないと思うから。 趣味として描き続けることも無理でした。画家として社会に認めてもらうことだけが私の存在意義だと思ってきたから。 だから、ようやくなりたい自分になれました。1

          私が日動画廊で取り扱ってもらえるようになった時、6年半前の言葉です。

          INTENSE展の感想

          私にとってはじめてのグループ展が無事終わりました。(日動画廊名古屋支店 2021年9月7日〜9月18日) 絵画のある生活、日常の豊かさ楽しみを知って貰いたくて今年に入ってから積極的にSNSなどで活動をしていましたが、その成果も満足いくだけ出せたのではないかなと思っています。 初めて、画廊にお越しくださった方、絵画の世界を見てくださった方が私の目標を叶えてくれました。これがファーストステップに過ぎないという事は重々承知していて。でもお互い慌てずゆっくりシンクロして行けたら良い

          INTENSE展の感想

          マカロンが絵画作品になるまで🌱

          マカロンを描きたいと思ったのはいまから遡ることなんと5年前。リッツ・カールトン京都滞在時に客室に置かれていたピエール・エルメのお菓子の写真集を見た時でした。 「マカロンって絵になるなぁ。いつか描いてみたい!」と思ってから年月が経ち過ぎていました😅が、絵画に昇華できる技量が無かった為です。構想にかかった年月はあの宮崎駿さんの作るジブリ作品のようですね🤤(一緒にしては失礼ですが。もののけ姫が特に構想から作品化に時間がかかっているハズです🤔🌟)  そして、母のお誕生日に合わせての

          マカロンが絵画作品になるまで🌱