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向山炭鉱新坑周辺

年始に向山炭鉱本坑の坑口(②)を訪問しましたが、3月に新坑周辺を捜査したので、今更ながらnoteに纏めていきます。

TOP写真は新坑の積出港。
向山炭鉱と言ったら此処のイメージが強いだろうか・・・中央には巻揚機台座が見える。
今は亡き川南工業浦崎造船所を訪れた際に似たような構図で撮影した気がするが、改めて撮影。

向山炭鉱の開坑は大正元年ですが、昭和12年に川南工業が採掘権を取得した為、戦時中は川南工業が経営していました。
川南工業の経営難により、昭和29年から閉山する昭和38年までは樋口工業が採掘しています。


あと最初に書いておきますが、炭鉱跡地を歩いてみたものの「これは炭鉱と関係あるのかしら?」と思いながら撮ったものが殆どで裏付けが出来ていない為、いつにも増してモヤモヤする部分が多い記事となっております事を、予めご了承頂けると幸いです。
(記事にするまでに資料を集めたかったのだが、入手できずに今に至る←)


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本題に戻りまして・・・写真左は浦ノ崎運動広場。右は住宅地。
予めGoogleMapで遺構が残っていそうな場所をチェックしていた為、先ずは浦ノ崎駅近くへ。
この辺りは造船所と炭鉱の施設が入り混じっており、双方の関係者が共存するエリアだったのだそう。

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住宅地の建物が気になって足を運んでみたのだけど、実際に見ても悩ましい所・・・昭和35年頃の炭鉱施設・住宅を記した配置図と、閉山直後の航空写真を見比べると炭鉱住宅の可能性が高いのだが・・・うむむ。

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浦ノ崎運動広場、気になるこの建物も住宅同様、配置図と閉山直後の航空写真を見比べて怪しいと思っていた。
特徴的な形をした建物は昭和39年(向山炭鉱が閉山したのは昭和38年)の航空写真では既に存在していた事は確認でき、昭和20年代の写真にも同じ場所に建物自体は見えるのだが、如何せん此処を写した昭和20年代の写真で鮮明のものが見当たらなかった為、この建物がいつ頃からあったのか悩ましい。

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建物は傷みが激しく、現在は使われていないよう。
穴あきの壁から覗いてみると、立派な金庫があった。

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グラウンドに面している病院に隣接する所にあったらしい炭鉱住宅跡地に、とても気になる古いアパートがあった。
奥の建物も形は同じだが壁が綺麗に塗り替えられていたので、内部もリノベーションされているのかもしれない。

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左の扉は建設当時とあまり変わっていないのかな・・・木造に見える。

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裏側に回ってみると煙突らしきものが見えました。
炭鉱に関係の無い建物であっても、これは今となっては中々見られないものだなと撮影しました。

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途中、佐代姫神社にお参りして、本坑側へ歩きます。

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浦ノ崎港と本坑を結んでいたエンドレス沿いには、炭鉱住宅街が形成されていました。

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この辺り、とっても炭鉱住宅っぽい・・・資料が欲しい・・・

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遺構調査ではお馴染みの風景が広がっている区間も・・・この先は本坑なので、浦ノ崎駅へ戻ります。


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折角なので、よくネットで見掛ける貯水槽にも初めて伺う事に。

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造船所関連という説が定着しているように思うが、ピンとこなくて今まで訪問していなかったのだけど、炭鉱の配置図に関連施設と表記されていたので、漸く足を運んでみました。

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何か手掛かりは無いかと周囲を調べていたら、鉱山三角点を発見!
という事はここが鉱区であった事は間違い無いので、向山炭鉱に属した施設というのも信憑性が高まる。
思いがけない収穫に、現地で雄叫びを上げてしまった←


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向山炭鉱新坑周辺、最後は浦ノ崎変電所。
こちらは今年3月に撮影したものではなく、平成26年に撮影した写真です。

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造船所の前身・ガラス工場だった頃から電力供給していたとされているが、向山炭鉱にも電力供給していた事もあるのだとか。
訪問時は「こんな小さな変電所があんな巨大な造船所に・・・?」と現実味が無かったが、補助的な役割だったのだろうか。


・・・と、こんな感じで大変モヤっとした記事となりましたが、資料が入手できればその都度書き足していけたらなと思っています。


最後まで読んで頂き、有難うございます。


【撮影機材】
Canon EOS 6D
Canon EF8-15mm F4L Fisheye USM
Canon EF17-40mm F4L USM
TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010)
Canon EOS Kiss X4
Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS Ⅱ

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