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「白蛇伝説」と「認知バイアス」

    若い頃は「未来が大切」で、年をとると「今が大切」になって来るんだと最近気がつき始めました。
     自分の命の使い方の尺度が、人生の残り時間で変わってくるんだと(笑)。

    そうそう、アタシが初めてラバーと出会った頃、ラバーに関する情報や映像をかたっぱしから集めまくっていたんですが、その時、強烈な印象に残ったのがケン・ラッセル監督の「白蛇伝説」という映画の一シーンでした。

    たまたまビデオでこれを見つけたのですが、木の枝に腰掛けた白蛇の化身が真っ赤な全身ラバースーツを身に付け若い女性を誘惑する場面に凄い衝撃を受けた記憶があります。

   ところがこれを最近、再見する機会があって、問題のシーンを見直してみると、ラバースーツは身に付けていないんですよね。

    確かにピチピチと身体に張りつくボンデージ風の衣装は着てるんですが、蛇肌のヌメヌメを想起させるような全身ラバーじゃないし、第一、「白蛇」なんだから「真っ赤」ってことはない筈だし(笑)。

    でもこの「白蛇伝説」の幻のシーンは、アタシの心の中で「種」となって育ち、後に色々な「華」を咲かせる事になったのです。

 リアルな花を摘んで乾燥させたり、樹脂液の中に付け込んだりするような性的ファンタジー行為が、今のアタシの「生業」だとするなら、作文は「白蛇伝説等の幻が咲かせた「毒々しい夢の華」なのです。


    ところで心理学的にいうと「勘違い」は、私達の思考の限界や欠陥のことで、間違った記憶や、勝手な思い込みを意味します。
     本来これは、危険な状況にある時に私達を救うための機能なのですが、平時にはさまざまな問題を引き起こします。

    私達は自分の求めるものを見たがる傾向があり、行動心理学者スキナーはこれを「認知バイアス」と表現しました。

    この「認知バイアス」がくせものなんですね。気が付いたら、とんでもない事になっていたという事が多くあるんですよ(笑)。



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