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劇場版 銀河英雄伝説「わが征くは星の大海」に観る世界の縮図

元ソフトウェアエンジニアのAKIRAです。
今回は、映画にまつわる思い出というお題で記事を書いていきます。


アニメ・洋画・邦画さてどれにするか

数ある映画の中から思い出深いというとたくさんあるのですが、ブルーレイも持っているという事もあり、劇場版 銀河英雄伝説「わが征くは星の大海」を取り上げます。

年代によっては知らない人も居るかと思います。アニメ自体はリメイクもされているので知っているかもしれませんが、あえて劇場版である「わが征くは星の大海」を強くおススメします。

観ていない人は絶対に観た方がいいです。銀河英雄伝説の良さが全て詰まっているといって過言ではありません。

ラインハルトかヤンか

私はヤン・ウェンリーが大好きですが、劇場版においては全てが良いものの、ラインハルトの主人公感は素晴らしくかっこよかったですね。

群像劇におけるラインハルトの立ち位置は、物語における中心であり、ラインハルトが際立つからこそヤン・ウェンリーの凄さも増しているのではないかと思います。

とはいえ、私が不遇なヤンに感情移入してしまうところは、「判官びいき」してしまう日本人の血なのかもしれませんが、劇場版はヤンの良さも、ものすごく出ています。

ボレロ・ボレロ・ボレロ

これほどボレロがマッチしている映画は他には無いと言っても過言ではないと思いますが、この映画でボレロを知ったくらいですし、その他のクラシックの曲を知るきっかけとなりました。

さすがは、スペースオーケストラと言われるゆえんでもありますが、リメイクでは権利料金のせいかボレロどころかクラシックの曲が足りません。ぜひ、新しいシリーズしか知らない人は、本当のスペースオーケストラがどういったものかをこれで感じてほしいです。

クライマックスのボレロと完全にマッチしたシーンは感動ものですし、最高の盛り上がりを魅せます。

世界の縮図のような世界観

銀河帝国と自由惑星同盟、そしてフェザーンの世界観は実際の世界のイデオロギーや思想を時代ごと切り取った世界観に、この作品を見た事は社会人になって役に立つことがたくさんあったように思います。

社会に出れば、様々な人間関係や社内政治などややこしい事に巻き込まれる事もありますし、直接巻き込まれなくても目にする事もあります。そんなとき、ラインハルトやヤンはどう考え対応しただろうかという事はなんとなく参考になった気がします。

近年、ロシアがウクライナを攻めたり、イスラエルとパレスチナが戦争状態に陥ったり、アメリカの分断が深まったり、中国の不動産バブルが弾けたりと、これら全ての引き金は為政者の判断が影響していたり、歴史は繰り返す現実を見ていると、ヤンのように歴史から多くを学ぶべきなのではと考えさせられます。

戦争という極限状態に見えてくる人間性

人間の美しさと醜さの両方が同時並行に在りつつ、善と悪で割り切れない事がどの陣営にも起こるのが戦争ですが、そういった現実もうまく表現されていたと思います。

昨今、先進国における民主主義の限界や中国などの専制君主的な国家の優位性なども銀河帝国と自由惑星同盟のありようから学べますし、為政者の人間性がいかに重要なのかが良く解るのではと今になると考えさせられます。

「賢者は歴史に学び愚者は経験に学ぶ」という言葉は、ドイツのビスマルクの言葉ですが、銀河英雄伝説はまさにこれを感じ取る事のできる作品だと思います。これは本編も見てもらわないと映画だけでは解らないかもしれませんが、本編もぜひ見てほしいですね。

まとめ

この作品は1988年制作とのことなので、35年以上も前の作品ですが、戦争や紛争、領土問題やイデオロギー・宗教の問題など現代にも通ずるものがたくさんあります。(本編も含めるとですが)

その世界観を感じる入口として「わが征くは星の大海」は最高の作品なので、ぜひ観て頂きたいです。観た事ある方も、改めて見ると多くの発見と感動があるのではないかと思います。私も何度も観ていますが、また観たいと思います。

今回は以上です。






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