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外資系企業あるある、勘違いされポイント

そろそろ「こんにちは」にしてみようかな。こんにちは。松川です。就活生&新卒の皆さんにちょっとだけお伝えしたい「日本にある外資企業」についてです。というのも、私は新卒で日本企業、その後ずっと外資企業(本社が米国、もしくは欧州にある企業)にいます。どちらがいいと言うわけではないのですが、最終的に外資系企業にいるほうが長いので、ちょっとお伝えできればと思いまして。(多くの日本人に勘違いされているところがあるので)

[注意]
この note では「外資系企業=本社が米国、もしくは欧州にある企業のこと」とさせていただきます。(というのも、私が本社が日本以外のアジアとか中東の企業には所属したことがないので。申し訳ないです)

外資系企業では簡単にプロモーションされない。

外資企業狙っているならば、まず最初に覚えたほうがいい単語「プロモーション」企業によって表現は違うかもしれませんが、私がいた所では全部この表現でした。端的に言えば「昇進」。これ、外資企業だと、普通は5年ぐらいはそのままです。新卒だと3年ぐらいなのかな。(上記の通り、新卒は日本企業なので、新卒は外資じゃないのでちょっと、そこは不明です)
日本企業のほうがおそらく最初の給料はやや低め。だけど、外資企業は最初が少し高め。ただし、3年後ぐらいには同じか、外資のほうがやや高め。こんな感じでしょうか。日本企業はスロープのようにゆるやかな感じで給料やロールが上がるのに対して、外資は階段のように上がります。

これ、何も日本支社だけじゃなくて、たぶんグローバルで同じ。日本人が想像しているよりもずっと年功序列な人たちの集団です。

日本人の外資に対する勘違いあるあるですが「外資=実力があればすぐにプロモーションされる」。これは、ほとんどありません。過去に数人みたことがあるかなぁ。ってぐらいで、基本的には、誰が見てもプロモーションされるべき!と思うような人ですら、そう簡単には、プロモーションされません。どういう条件なのか?といえば、最低条件が「年数」。出入りの激しい外資において「年数」はある意味で「称号」です。「ジュニア〇〇」から「シニア〇〇」になるのは、シンプルに「特定の年数いた称号」ということですね。

よって、「すごい頑張ったのに評価してもらえない!」というのは、外資だとあるあるです。下手すれば、日本企業よりもずっとあります。よくありすぎることなので、これを理由に転職してしまうのはもったいないです。

給料上がらないから転職したい!

私のおすすめは、プロモーションされて、給料のレンジが上がってから、転職したほうがいいです。プロモーションされると、少なくとも給料のレンジが上がります。給料のレンジがあがったところで、次の企業を探したほうが得です。少なくとも「ジュニア」とか「アソシエイト」が外れてから転職するほうがいいと思います。というのも、転職時に企業が値段をつけるのは(その人への年収)、その人の能力に対しての金額という判断ではなく、現在の価格にちょい足しという判断をするところが多いです。現職での給料が上がっていない状態で転職するのはもったいない。もっと言えば、プロモーションの手前で転職するのが一番もったいない状態(企業からすれば、一番ラッキーなポイント)なんですね。先輩方がプロモーションされるタイミングをよく確認しておきましょう。たぶん、すごい能力がることよりも、圧倒的に「年数」です。思っているよりもずっと【年功序列】です。一方で、プロモーション全然される気配ないな。と思ったら、それを待たずに転職時にうまく交渉する必要があると思います(外資の転職は、交渉がすべて)。まずは、転職活動前に、現職での平均的なプロモーションの年数をチェックすること。これすごく重要です。

英語力は不要。必要なのは日本語力。

外資系企業にいる。というと、すごい英語力なのか?TOEICは満点なのか?もしくは、結構な高得点なのでは?と思われますが、全然です。正直不要。新卒の方はもしかしたら、英語力が必要!みたいなこと言われているかもしれませんが…。あれば越したことないでしょう。だけど、なくても問題ないです。これに関しては、業務に依存するとしか言えないのですが、通訳、翻訳、本社や他国の人と連携するような業務ではない限り、もしくは、よっぽど偉い人にならない限り、普通の人なら、いらない。なぜなら、日本にある外資企業というのは、お客様は日本人。つまり、日本語が流暢に話せるほうがよっぽど重要です。ビジネス日本語が使えるほうが圧倒的に重要。日本のサラリーマンとして常識的に使われている日本語のボキャブラリーがある方が断然有利。

今までいたことのある外資系企業で英語を「毎日&常に」使っていたのは、本当に1社だけ。英語力に自信がない人ほど、外資をおすすめしたい。最初のちょっとした説明と社内のちょっとしたものが英語という程度で、あとは、驚くほど使わないから。(とはいえ、業務で英語力が問われるか否かは、ちゃんと確認しておきましょう)

よって、英語力を高めたい!英語を使いたい!とかそういう理由で外資を選んでも、業務によっては一切使わない。ということもも多々あります。よっぽど日本企業のほうが英語使うかもしれないです。(今思い出せば、日本企業にいたときのほうが、英語は使っているかもしれない)

転職に関する考え方は緩やか。

外資あるあるとして「出戻り」。これは、日本の企業も最近あるかもしれませんが、外資は普通に「出戻り」あります。現在のロールや業務が気に入れば居続ければいいし、外のロールや業務が気に入れば出ればいい(つまり転職)。そして、また前の会社のロールが魅力的ならば、戻ってくればいい。つまり「出戻り」に対して考え方がすごく緩やか。ただ、1つ注意なのが「空きがあるか無いか」。どんなに優秀な人だったとしても、そこは本社が「◯人入れていいよ」があって、初めてOKになるので、空きがないときは、どんなに能力がある人でも、まず難しいと思います。いざってときの「出戻り」をスムースにできるようにしておくためにも、やめるときは、現職の上司とは、普通に会話ができる程度の状態を構築しつつ、引き継ぎだけちゃんとして置くことをおすすめします。

優秀な人「も」いる。

若い頃「外資にいる人=優秀な人、英語ができる人、実力が評価されている人」と、とんでもない勘違いをしていましたが、外資企業に入ってみるとわかります。「ごくごく普通の人の集まり」であって、英語がすごーく上手な人なんてのは、ほとんどいません(帰国子女とか外国籍の方とか除いてね)。むしろ、コミュニケーションがヘンテコな人が多く(もっと言えば、わがままだったり、自己中だったり…。良く言えば、やや個性的なのかもしれませんが)、このあたりは、日本企業のほうがずっとまともな人が多いのでは?と思うぐらいです。ただ、唐突に「え?何?すげーな」と思う人もいるのですが、その「すげーな」の度合いが、外資系企業=グローバルカンパニーというだけあって、とんがり方がすごい人もいます。とはいえ、その「すげーな」が必ずしもポジティブなこととは限らないのが、これまたグローバルカンパニーというか…(おもしろいでしょ?)。

ちなみに、「そういう人もいる」というだけで、そんなにすごい人と遭遇できる確率は、私の個人の経験からで恐縮ですが、1/30 程度かな。30人クラスで1人とんでもない子がいるな。って感じ。大抵は口で言っているほどできるわけではなく、ちょっと残念勘違いパターンの方が多いです(つまり、私みたく、全くもって普通の人の方が多いということですね)

というわけで、外資系企業狙ってみませんか?

今までの内容を全部読むと「えー…」と思うかもしれませんが、つまり、正しく認識した上で外資系企業を狙ってみると、想像よりも楽しいこともあるかもしれません。

外資系企業に対して、勝手にすごいのでは?と想像し過ぎで、実は普通だよ。ということ。転職先の1つに入れてみると面白いと思います。昨今、本当に英語は不要なところが多いです。必要になったら、そのとき頑張ればいいんだよ。大丈夫、なんとかなるから。

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