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お台場花火2023撮影(3週目)

概要

(2023.12.16)
12月の週末土曜夜に5分間だけ上がるお台場の花火
今年も3週目となりました。
週初めの天気予報では雨がちな曇り空ということだったけど、出発直前には晴れ間も覗き、少し安心。
ただ、南西の風向きが予報されていたので、予定されていたぐるり公園は取りやめて風上にあたるお台場公園に撮影場所を変更。


花火、その前に

りんかい線の東京国際クルーズターミナル駅から船の科学館を横目に見つつ噴水広場へ。
ここは夕暮れの大井コンテナ港に佇む「キリン」が望めるメジャースポット。
久しぶりに訪れましたが、変わらず巨大なキリンたちが対岸で出迎えてくれて嬉しくなりました。

沢山並ぶ巨大キリン達

到着したのはちょうど日没時間。
時間がありませんので、そそくさと三脚を広げてカメラをセット。

42mm ss1.3sec f11 ISO64
24mm ss60sec f11 ISO64 ND64

花火の場所取りにも時間に余裕があるので、しばらく粘ろうと思いましたが、雲が多くなってきてしまったので移動を開始。


花火撮影場所へ

前回撮影した12/2の回は、レインボーブリッジの橋柱と打上げ位置が被ってしまったので、今日はちょっと横にズレてヒルトン前から撮影します。
三脚をセットして準備。
カメラの設定を確認して明るさが残るうちにフォーカスも合わせて…、今日は屋形船が浮かんだ水面を明るく写したいのでハーフ0.9をセット。
あとはしばし「待ち」の時間。
時間とともにだんだんと三脚も立ち並びますが、この辺りは深刻な混雑がしないのがいいところ。拘らなければ打ち上げ時間ギリギリでも大丈夫そうです。
ところで、日も落ちて薄暗くなっている中、片腕の長さもないような短い竿で岩と岩の隙間に釣り糸を垂らしている子供がチラホラ…中国系の観光家族のようですが、そういう文化があるんでしょうか?
小ガニでも取れるのかな?とても不思議なシーンに感じました。

画角イメージは24mm

打ち上げ時間

打上げ予定数分前から風が吹き出し、おまけに雨がパラつき始めました。
傘が必要なほどでないですが、念のためカメラにクロスをかけて水滴がフィルターに付着するのを防ぎます。
嫌な予感を感じていると、突然打上げ開始。
慌ててクロスを取り除き、レリーズボタンを押します。
いつもはレインボーブリッジの照明色が切り替わるのが合図なので、出遅れ気味になってしまいました。
そして打ち上げられた花火の光跡は風に流され東側にサーッとたなびきます…。
こうなったらできるだけダラダラと撮らず、可能な範囲でシャッターを細かく切って「流され感」を防ぎますが…。
そのまま風は止むこと無いまま短い打ち上げ時間が終了。
このままでは背景は真っ暗のものばかりなので、最後に背景用に60secで背景イメージを何枚か撮り、本日の撮影は完了です。

24mm Bulb f11 ISO200 ハーフND0.9 (明合成)

テクニカルノート

教科書的な花火撮影の設定は「f8 ISO100 ND4」と言われていますが、ND4の手持ちが無いので0.9(=ND8)を使用し、代わりにISO200で辻褄を合わせています。
絞りはf11に設定し、1段暗く撮っています。
※今回の花火は大きな花火ではないので光量も少なく、僕の設定は基本から実際は2段ほど暗いと思われます。

それは可能な限り白飛び避けて色を残したいためなのと、僕が細めの光跡が好みだからです。
もちろんそれだけでは背景は真っ暗なイメージばかりになってしまう(というより敢えて暗く撮っておく)ので、別途、花火終了後に60sec.で露光して背景を適正露出にしたイメージを撮影しておき、後で明合成します。

今回の設定。
・Bulb f11 ISO200 角フィルターハーフND0.9



後記

今日の撮影の本当の目的は、明合成を前提にせず、15secほどの露光1枚で成立するイメージを撮りたかったのですが、風に泣かされ、堅実な手法を選択しました。
片付けを終え、同じ現地入りしていた友達と、ダイバーシティのフードコートでラーメンタイム。
今回の反省会と次回の作戦立て。
次週は2023年の最後の打上げ、良い1枚が撮れるよう、期待です。

ラーメンで気持ちも身体も温めます