見出し画像

中国の出生率が低下している理由


✅中国の出生率が低下している理由


第一に、1979年からの一人っ子政策の影響が大きいと考えられます。一人っ子政策によって、一家族当たりの子供は基本的に一人に制限されました。その結果、子供を産む年齢層の女性人口そのものが減少し、出生率の低下につながりました。特に、政策導入当初に多数の女児が中絶されたことで、現在の出産可能年齢の女性が減っていることも出生率低下の要因だと言えます。

第二に、女性の社会進出が進み、晩婚化も影響していると見られます。以前は20代前半で結婚するのが普通でしたが、女性の教育機会が広がり、就業機会も増えたことから、キャリア形成を優先するようになりました。その結果、初婚年齢が上昇し、出産可能年齢が後ろ倒しになる「晩婚化」が進行しています。晩婚によって出産年齢そのものが遅くなるため、合計特殊出生率の低下が起きています。

ここから先は

678字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?