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映画『夜明けのすべて』三宅唱監督

瀬尾まいこさんの小説が原作の三宅唱監督最新作映画『夜明けのすべて』をTOHOシネマズ日比谷で観てきました。第74回ベルリン国際映画祭特別ダイジェスト付き上映の回で、もう席は空いてるところが少なく、ぎりぎりで取れて、満席でした。

優しい、とてもやさしい映画といろんな方から聞いて、とても観たいけど少し怖かったです。それはパニック障害がとても身近なもので、PMSも自分にとって身近なものだからです。

予告を観て苦しくなってしまい、観るのが怖かったですが、「苦しくなるようなシーンはなかった」の感想を頼りに、観に行きました。

PMSに苦しむ女性美紗とパニック障害に苦しむ山添君。二人が同じ職場の同僚として出会い、お互いがもつ症状を理解しようとし、お互い助け合うお話。

映画はとてもよかったです。

ただ、山添君がパニック障害になったきっかけを話すシーンでなぜかとても苦しくなった。この映画館にいるのが苦しくて、いますぐここを飛び出したくなった。

そのままなんとか必死に抑えて、なんとか耐えて、観続けていると落ち着いていきました。

ラストはとてもあったかい、やさしい終わり方でした。
解決もなおったわけではないけれど、何を食べてもおいしくなくなったのがおいしいとかんじるようになった山添君。

母親の介護のため転職した美紗。

ハッピーエンドとかではなく、これからも生きていかなければならない。だけど、人との出会いで、やさしい希望がある。

そんな映画でした。

第74回ベルリン国際映画祭特別ダイジェストでは監督のお話を聴き、より理解が深まり、主演のお二人、SixTONES松村北斗さんと上白石萌音さんの流暢な英語や、トークもとてもよかったです。


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