「ゴジラ-1.0/C」観た。

「ゴジラ-1.0/C」(ゴジラマイナスワン/マイナスカラー)

「ゴジラ-1.0」のモノクロ版!


カラー版では人間ドラマに魅力を感じなかったが、色彩を排除したことにより人物の陰影が際立ち、それぞれが抱える生死の濃淡が色濃く浮かび上がり、自然と劇中へと引き込まれた。

生きていていいのか、生きなきゃと葛藤する敷島浩一と典子を体現する神木隆之介と浜辺美波が昭和の名優に見えた。

巨大で抗えない負の要素の象徴としてのゴジラの禍々しい存在感に瞠目。


終盤の敬礼は、戦死した者たちへの万感を込めたものだったのか。


平和は泡沫のように儚さに包まれている。
だからこそ大切に、大事に守っていかないといけない。


浩一の顔を前に向かせる小さな命、明子の存在も大きかった。


色彩情報を落とすだけで、こんなにも見違えるとは。

モノクロめっちゃ効果的!
1954年の「ゴジラ」1作目へのオマージュもくっきりしたし。

「ゴジラ-1.0/C」名作かも。

最初からこちらを公開してもよかったのでは。






「シン・ゴジラ オルソ」も全国公開してほしい。



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