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読書後の感想|図解 眠れなくなるほど面白い 脳の話

小さなひらめきの積み重ねがひらめきの回路を強くする! 

p.69より

前回「コーヒーブレイク」で脳の本を紹介すると書いたので、茂木 健一郎つながりでまず一冊紹介したい。


発売当時、ネットで著者の新しい本が発売されると知り中を確認しようと書店に行ったが、発売日になかったので結局ネットで購入した。

その内容は、

第1章 脳の取扱説明書 脳の基礎知識
第2章 脳は成長する  脳力を最大限に発揮させる方法
第3章 脳はひらめく  これからはひらめきの時代
第4章 AIと脳の未来  AI時代の脳の活かし方
第5章 脳の働き    脳機能の一部を覗いてみよう

という各章にわたり、見開きごとに計50項目の脳の面白い話を、図解を交えて解説したもの。

あまり厚くなく内容に不安の感じる本であったが、いざ読んでみるとむしろ著者がこれまで他の書籍で述べていた脳の知識の要点を、図解とともに非常にわかりやすくまとめてあり予想以上に良かった。

読み終わった直後、特に個人的には第1章よりマインドフルネスのときの脳の状態がアイドリング状態になりデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が活動し脳のメンテナンスが行われることとその効用ついてや、第5章から記憶の分類の種類として短期記憶と長期記憶があるが、長期記憶はさらに陳情記憶と日陳情記憶に分かれ、それらはエピソード記憶・意味記憶と手続き記憶に分類されるといったことなどに知識の再確認をして、今後の自分の生活に活かしていけるヒントを得た気がした。
また第4章のAIについての話からも、今を騒がすAIと人間との根本的な違いを知り考え方の幅が広がった。

この感想を書いた後の話だが、この本は本当に読みやすいので(視覚的にも和む)、卓上の本棚に常備し、暇なときに何気なくペラっと目を通すと「そうだこんな話があったなぁ」とその回ごとに小さな発見があり、その後の行動を決めるきっかけになったことも。強いて言えば広く浅い内容なのだが、読めば読むほど味が出る、脳の入門書としては最適。人にも推薦したい。


また、この「図解 眠れなくなるほど面白い」シリーズは他にもいろいろと出版されているので、興味のある分野を選び、手っ取り早く知識を得るにはいいのでは。


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