秋田柴子

一人BARが趣味の物書きわんこ(SS~長編) 東京新聞300文字小説優秀賞、小学館「第…

秋田柴子

一人BARが趣味の物書きわんこ(SS~長編) 東京新聞300文字小説優秀賞、小学館「第2回日本おいしい小説大賞」最終候補、Panasonic×note 思い込みが変わったことコンテスト企業賞、第31回やまなし文学賞佳作→作品集として書籍化。餃子とピザとあんこが好物。

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なぜ小説を書くのか ~公募落選の現実と、その先に見えるもの 〈3385字〉

2021年11月11日。 全力を尽くして書き、応募した文学賞に見事落選した。 初っ端から暗い書き出しで恐縮だが、事実だから仕方がない。恥ずかしながら相応の自信はあったのだが、残念なことに結果はついてこなかった。 同様の経験をされた方は、この世界に多くおいでのことと思う。成功を手にできるのは、ほんの一握りの人たちだけだ。 それが判っていても、やはり、書く。 プロアマ問わず、物書きの業とも呼ぶべきものだろう。 「好きなものを好きなように書き散らして、それを適当に投稿したら受

    • 文学フリマ東京38・石原三日月さんのブース『三日月海馬堂』に出品します!

      皆さま、お久しぶりです。 来たる5月19日(日)開催の「文学フリマ東京38」にて、 石原三日月さん主宰『三日月海馬堂』のブースへ出品させていただくことになりました! 石原三日月さんと言えば、第17、18、19回 の三年連続で坊っちゃん文学賞の佳作に選ばれた剛の人。つい最近では「カモガワ奇想短編グランプリ」で、見事大賞もお取りになったほどの実績。「第一回幻想と怪奇SSコンテスト」でも、最終候補からの優秀作! そんな方からお声のかかった秋しばは、ひえーーーーっとなって…… ―

      • X(Twitter)でも書きましたが、エブリスタ「もしも世界が○○だったら」コンテストで佳作を頂けました! エブリスタでの受賞は初めてです。約22000字と少し長いですが、お時間ある時にお立ち寄りいただけたら嬉しいです! https://estar.jp/official_contests/159741

        • 「#餃子がすき」企画に応募するため、以前の記事を加筆・改稿しました。 餃子の企画とあらば、参加しないわけには(笑) https://note.com/info/n/na87ea836fcdc

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        なぜ小説を書くのか ~公募落選の現実と、その先に見えるもの 〈3385字〉

        • 文学フリマ東京38・石原三日月さんのブース『三日月海馬堂』に出品します!

        • X(Twitter)でも書きましたが、エブリスタ「もしも世界が○○だったら」コンテストで佳作を頂けました! エブリスタでの受賞は初めてです。約22000字と少し長いですが、お時間ある時にお立ち寄りいただけたら嬉しいです! https://estar.jp/official_contests/159741

        • 「#餃子がすき」企画に応募するため、以前の記事を加筆・改稿しました。 餃子の企画とあらば、参加しないわけには(笑) https://note.com/info/n/na87ea836fcdc

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          聖地・宇都宮を歩く ~秋田柴子の餃子探訪

          冒頭からなんの装飾もなくて恐縮だが、私はとにかく餃子が好きである。 時に秋柴餃子右衛門とまで名乗り、一部の方々からは「餃子犬」などという不本意な名前を頂戴している私の悲願。 それは 「本場・宇都宮の餃子が食べたい!!!」 この一言に尽きる。 実は昨年も、東京の仲間を訪ねる旅の中に組み込もうと企みはしたのだ。 だが 「いや秋田さん、東京から宇都宮はけっこう距離がありますよ……」 と何人もの方からご忠告をいただき、結局断念したという経緯がある。 というわけで、今年はそのリ

          聖地・宇都宮を歩く ~秋田柴子の餃子探訪

          買ってみた! ひよこ初心者さん企画「#北陸のオススメ」その② 富山県のお米『富富富(ふふふ)』 前から気になってたのでこの機会に!でも少々お高いので、2kgでお試しです(笑) もっちりしてふくよかな甘さ🍚✨ いいですねえ〜

          買ってみた! ひよこ初心者さん企画「#北陸のオススメ」その② 富山県のお米『富富富(ふふふ)』 前から気になってたのでこの機会に!でも少々お高いので、2kgでお試しです(笑) もっちりしてふくよかな甘さ🍚✨ いいですねえ〜

          買ってみた! ひよこ初心者さん企画「#北陸のオススメ」その① 石川県金沢市・福光屋さん 辛口純米酒『碧龍』 キレ味よく飲みやすいです。 でもちょっと酸味があるかな? (お酒の酸味がややニガテな秋しば💦) このあたりは好みが分かれますね〜。 今度他の銘柄も買ってみます!

          買ってみた! ひよこ初心者さん企画「#北陸のオススメ」その① 石川県金沢市・福光屋さん 辛口純米酒『碧龍』 キレ味よく飲みやすいです。 でもちょっと酸味があるかな? (お酒の酸味がややニガテな秋しば💦) このあたりは好みが分かれますね〜。 今度他の銘柄も買ってみます!

          ツノがある東館【毎週ショートショートnote:一行目で惹きつける】

          『"ツノがある東館"オーディション募集中!』 ……なにこれ。 「ああ、それね。流行りのアイドルユニットだよ。最初は"ヒゲぼうい南館"っていう男性グループでさ」 「ださっ」 「次は"ハタきっず西館"。子供たちが旗持って踊るの」 「しょーもな。じゃあ北館もあるの? あんま聞きたくないけど」 「あったよ。"リボンしにあ北館"――まあ説明は必要ないね。すぐ解散しちゃったけど」 「……だろうね」 「今度のはいちばんマシじゃないかな。ほら」 クリパで使うようなトナカイの

          ツノがある東館【毎週ショートショートnote:一行目で惹きつける】

          ひよこ初心者さん企画「#北陸のオススメ」に参加します!

          『令和6年能登半島地震』が起きて、3週間が過ぎました。 過酷な寒さの中、本当に大変な思いをされていると思うと胸が痛みます。 こんな時はいつも自分の無力さに嫌気がさすのですが、だからといって「現地を慮って、ひたすら自粛すればいいわけではない」ということを、我々は未曾有の大災害である東日本大震災で学びました。 それなら、何ができるのか。 『募金や義援金は元より、息の長い支援を身の丈サイズで行っていくこと』 そんな考えを実行されているのがこちら! ひよこ初心者さんの「#北陸の

          ひよこ初心者さん企画「#北陸のオススメ」に参加します!

          アメリカ製保健室【毎週ショートショートnote】

          教師のメンタル疾患の深刻化に伴い、校内に教師専用の保健室が作られた。何とアメリカ製の保健室だという。 そこへ「保健室通勤」すると、心折れた同僚たちがたちまち快癒するのだ。 気になった俺は、不調を装ってその保健室に行ってみた。 出てきたのは白い割烹着姿の小太りのおばちゃんだ。間違ってもグラマラスな肢体を白衣で包んだ金髪のおねーさんではない。 「そこ座ってッ」 声と共に、山と盛られたつやつやの白飯が出てきた。なに、これ。 「早く食べるッ」 慌てて口に運ぶと、ほふほふと

          アメリカ製保健室【毎週ショートショートnote】

          にくきゅうのあしあと🐾 ~秋田柴子の物書き履歴 2023〈2162字〉

          2023年も、いよいよ今日が最後ですね。 朝からおせちを作るの、大掃除の残りを片づけるの、お餅を取りに行くのとバタバタして、ようやくこの時間になって画面に向かっています。 (「年忘れしばこ」と、夫から命名されました…) こんなギリギリになってしまいましたが、今年をぼんやりと振り返ってみたいと思います。 さて今年のアタマである2023年の1月1日に、秋しばは何やら目標らしきものを立てました。ざっと振り返るとこんな感じです。 ① フリーテーマの小説の数を増やす ② 商業出版

          にくきゅうのあしあと🐾 ~秋田柴子の物書き履歴 2023〈2162字〉

          愛にカニばさみ・脱出編【毎週ショートショートnote・裏お題の続編】

          本作品は、以下の記事の続編となります。 大変恐れ入りますが、まずこちらとそのコメント欄をお目通しの上、本作品をお読みくださいますよう、お願いいたします(笑) なお410字の文字数をはるかに超過していることを、あらかじめお詫びいたします……。 「ここは……?」 目覚めた新婦は、さっきまでの記憶を必死で辿った。 確かとんでもないケーキとカニばさみが…… そこまで思い出して、はっと気づく。 あの人はどうなったんだろう。夫婦になると誓ったはずのあの人は…… だが新婦は自分の手を見

          愛にカニばさみ・脱出編【毎週ショートショートnote・裏お題の続編】

          愛にカニばさみ【毎週ショートショートnote・裏お題】

          「――それではここで、ウェディングケーキのご入刀です!」 新婦がぎくりと立ち止まった。 「な、何これ……!」 天井まで届かんばかりの、巨大な四角いケーキ。 下半分はまるで競泳プールのような青いクリームで塗られている。上半分は白いクリームだが、何だか判らない黒いかたまりが二つ、巨大なだしまき卵のような黄色い物体が一つ、まるで顔のようにトッピングされている。 呆然と立ち尽くす新婦に、恭しくナイフが渡された。 「これ、カニの足じゃない!」 赤く茹で上がった大きなカニの足

          愛にカニばさみ【毎週ショートショートnote・裏お題】

          台にアニバーサリー【毎週ショートショートnote】

          ――いよいよだ。 目が覚めるや、俺は大きく息を吸い込んだ。 いつもどおり時間のない朝。それでも辛うじてトーストと珈琲だけは腹に入れる。 大事な日だ。遅刻はご法度だが、腹が減っては戦はできない。 渋滞もなく順調に到着する。幸先がいい。 このタイミングで事故ろうものなら、目も当てられない。 本番前。俺は入念に鏡を覗き込む。 頭髪、よし。 整えた爪は、汚れの欠片もない。 今日まで数多の指南書を読み漁り、何度も何度も練習を重ねた。 あとは相手に向かう度胸あるのみ。 なのに胸の鼓

          台にアニバーサリー【毎週ショートショートnote】

          秋田柴子の聖地巡礼 vol.3 ~百年厨房〈1640字〉

          いよいよ、旅の最終日である。 この日は、小学館の仲間である村崎なぎこさんにお会いする予定になっていた。 村崎なぎこさんとは、2020年に小学館の『第2回 日本おいしい小説大賞』で共に最終選考に残った間柄だ。そして彼女は続く第3回で、見事大賞を取った。その受賞作品が『百年厨房』である。 詳しくはネタバレになるので書けないが、『百年厨房』は栃木を舞台にした郷土小説だ。宇都宮市の北西にある大谷市で産出される「大谷石」と、大正時代のグルメレシピが物語の重要なモチーフになる、同賞に

          秋田柴子の聖地巡礼 vol.3 ~百年厨房〈1640字〉

          秋田柴子の聖地巡礼 vol.2 ~宇都宮餃子〈4468字〉

          タイトルを見ただけで、思わず苦笑なさるお仲間の方々も多いかもしれない。 ――はい、ごめんなさい。秋しば、ついにやっちゃいました。 時に秋柴餃子右衛門とまで名乗り、一部の方々からは「餃子犬」などという不本意な名前を頂戴しているワタクシの悲願。それはつまり 「本場・宇都宮の餃子が食べたい!!!」 この一言に尽きる。 昨年も企みはした。だが 「いや秋田さん、東京から宇都宮は結構距離がありますよ……」 と、何人もの方からご忠告をいただき、断念したのだ。 というわけで、リベン

          秋田柴子の聖地巡礼 vol.2 ~宇都宮餃子〈4468字〉